例会・大会

春季大会特集 〈非/人間〉の臨界―交錯する表現の潜勢力

2024年3月30日
【特集の趣旨】 「ポストヒューマン」という概念が、20世紀テクノロジーによる人間機能の拡張から、文化人類学や新しいエコロジーなどの多様な領域に関わるものとして、厳密な定義を持たないまま広く流通するようになって久しい。そこでは、旧来の人文諸学における人間中心主義を相対化し、また「人間」をテクノロジーや…

春季大会個人発表要旨

2024年3月30日
〈父の娘〉の物語――吉屋信子『地の果まで』―― 木下響子 本発表は、吉屋信子の文壇デビュー作である『地の果まで』(大正九年[1920])を取り上げる。本作は朝日新聞の懸賞小説で一位を取り、幸田露伴と徳田秋聲から高く評価され、徳田秋聲からは特に、「新時代に可也の理解を持つてゐる」と評された。本作の主人…

春季大会パネル発表要旨

2024年3月30日
九〇年前後、未了の日本文学――冷戦体制とグローバリズムのはざまで 亀有碧、西岡宇行、松田樹、峰尾俊彦、山西将矢、今井亮一 本パネルでは、一九九〇年前後の日本文学を再検討する。九〇年前後には、冷戦体制が終結に向かい、自由民主主義の勝利が寿がれた。一方で、国際秩序が不安定化し、現在に至るまで吹き荒れてい…

2023年度秋季大会 発表資料ページ・出版社特設サイトのご案内

2023年10月16日
発表資料は以下からダウンロードできます。 ◯発表資料(10月23日までアクセス可能です。それ以降はアクセスできなくなります) ※資料はすべてPDFデータです。※【重要】感染症対策の観点から、会場での紙資料の配布はありません。会場に来られる方は、できるだけ事前に資料をダウンロードしてからご来場ください…

2023年度日本近代文学会秋季大会のお知らせ

2023年9月1日
2023年度日本近代文学会秋季大会は10月21日(土)、22日(日)に北海道大学で行なわれます。対面形式での開催です。プログラムは[こちら]をご覧ください。 ▼2023年度秋季大会では、託児スペースを設置します。保育業者との契約の関係上、ご希望者は9月30日までに、運営委員会・事務局【kindaib…

2024年度春季大会研究発表者募集

2023年8月25日
2024年度春季大会研究発表者を募っております。応募の締切は、2023年12月1日です。詳細は[こちら]をご覧ください。 2024年度春季大会は、5月25日(土)、26日(日)に駒澤大学駒沢キャンパスで開催される予定です。積極的なご応募を期待しています。…

秋季大会特集 〈物〉の経験―思想としての骨董・民藝

2023年8月25日
【特集の趣旨】 骨董・民藝を見ること、あるいは蒐集・所有すること、それはどのような経験なのか。小説家や批評家といった文学者たち、また文学者以外の者たちによっても、その経験はそれぞれに手探りで言語化されてきた。 一九三〇年前後、骨董・古美術の蒐集鑑定で知られた青山二郎の周囲には、小林秀雄・河上徹太郎・…

秋季大会個人発表要旨

2023年8月25日
※【8/29追記】要旨情報に誤りがございましたので、正しいものに修正いたしました。 夫を模倣する、文壇を侮蔑する――『台湾愛国婦人』掲載・国木田治子のテクスト戦略 下岡友加 国木田治子に関する先行研究は極めて少ない。そのなかで継続的な研究を行ってきた中島礼子が指摘するように、「治子の文学活動について…