これまでの例会・大会(1971年~1980年)

これまでの例会・大会(1971年~1980年)

*このデータは『日本近代文学会50年史』を参考に作成しています。

1971年

■1月例会
小説『宿命』と大逆事件
田岡 彬一
例会
「文芸戦線」時代の思い出
平林たい子
■3月例会
茂吉の写生
米田 利昭
空穂の短歌
武川 忠一
■4月例会
伊藤静雄の遍歴
鈴木  享
■春季大会(於・成城大学)
昭和詩の成立
大岡  信
『未来派』(Futurismo)の受容状況
 ―前衛詩運動の史的動態
千葉 宣一
近代詩から現代詩へ
原  子朗
■6月例会
大正文学の思い出 ―私の文壇に出た頃
今井 信雄
■7月例会
岸田国士の初期
今村 忠純
牧野信一論 ―初期作品をめぐって
小倉 脩三
■秋季大会(於・立命館大学)
【研究発表】
『くれの廿八日』と『文学一斑』
小泉浩一郎
ゾライズム再評価 ―小杉天外の場合
森  英一
啄木歌再評価試論―『一握の砂』の世界
昆   豊
渋江抽斎―明治十年前後
稲垣 達郎
『坑夫』と『夢十夜』
佐々木 充
漱石文学における「実質の論理」
相原 和邦
有島武郎の晩年のニヒリズムの問題
佐々木靖章
【シンポジウム】 大正文学の基軸
磯貝 英夫・勝山 功・三好 行雄
(司会)高田 瑞穂
■10月例会
『或る女』について
沖野岩三郎の『いたづら書』について
小川 武俊
『近代思想』を中心とした大杉栄の思想 ―大杉栄論の序
上田 正行
■12月例会
『暗夜行路・前篇』の成立
町田  栄
『暗夜行路』について
片岡  懋

1972年

■1月例会
広津和郎―その二、三の問題
橋本 迪夫
宇野浩二のプラトニック・ラブ
渋川  驍
■2月例会
芥川龍之介論 ―『奉教人の死』
平岡 敏夫
■3月例会
大正の演劇 ―大正期の演劇評論から
野村  喬
■4月例会
近代俳句の曲り角 ―明治から大正へ
山下 一海
正岡子規論 ―進化論的思惟について
松井 利彦
■春季大会(於・早稲田大学)
【テーマ】 鴎外・漱石
あそびと余裕
竹盛 天雄
『かのやうに』と則天去私
田中 保隆
知性と二つの型
寺田  透
■6月例会
『最後の一句』の世界 ―最終節の意味をめぐって
清田 文武
鴎外と自然主義 ―『青年』をめぐって
蒲生 芳郎
■7月例会
佐藤病院と小林病院
高木 文雄
明治四十四年の漱石 ―「朝日講演集」について
玉井 敬之
■9月例会
明治四十二年末の鴎外
大屋 幸世
漱石と日露戦争
助川 徳是
■秋季大会(於・日本女子大学)
【研究発表】
大岡昇平『野火』の研究
池田 純溢
大正五年前後の文壇
塚谷 周次
島村抱月の”律格論”の推移
日沼 滉治
永井荷風の日記について
吉田 精一
芥川龍之介と『諸国物語』 ―ストーリー・テラーとしての限界と関連して
後藤玖美子
高山樗牛 ―その文学活動の原点について
小野寺 凡
漱石研究の問題点
小坂  晋
【シンポジウム】 日本自然主義の検討
和田 謹吾・ 大久保典夫・山田 晃
(司会)川副 国基
■11月例会
『新生』論素描
三好 行雄
■12月例会
新資料による『家』の事実と虚
伊東 一夫
島崎藤村の『新生』
山室  静

1973年

■1月例会
正宗白鳥論 ―明治四十年代を中心に
佐々木雅發
大正初期における田山花袋とその文学
田中 栄一
■2月例会
岩野泡鳴 ―短篇について
伴    悦
『土』の論
山根  巴
■3月例会
魚住折蘆の評論 ―肯定と否定
山本 昌一
近松秋江『黒髪』(大正十一年)成立まで
小久保 伍
■春季大会(於・早稲田大学)
【講演】
白樺派と〈自然〉
本多 秋五
【シンポジウム】 近代日本文学における〈自然〉
佐藤  勝・須藤 松雄・ 内田 道雄
(司会)遠藤  祐
■六月例会
【講演】
明治から大正へ
土岐 善麿
■7月例会
劇作家としての岩野泡鳴 ―イプセン会前後
西村 博子
新劇の誕生
藤木 宏幸
■9月例会
啄木における故郷の意味
今井 泰子
啄木の小説について
中山 和子
啄木歌論の成立過程
昆   豊
■秋季大会(於・広島大学)
【研究発表】
川端康成における戦後の出発 ―『住吉』連作を中心に
森本  獲
堀辰雄『菜穂子』論
針生 和子
「新感覚」的文章 ―横光利一『頭ならびに腹』について
橋本  威
新感覚派の作風 ―「文芸時代」を中心に
江後 寛士
日本の象徴主義
高田 瑞穂
荷風文学の一転機 ―『下谷叢話』の位置づけを中心に
塩崎 文雄
荷風の江戸趣味 ―その形成と崩壊
渡辺 善雄
日清戦後の文学と蘆花
大塚 達也
明治二十年代の徳冨蘆花
吉田 正信
北村透谷における発想の限界 ―儒学共同体の光芒
槇林 滉二
二葉亭四迷における「冷雲社」の発想 ―魏叔子摂取の一側面
寺横 武夫
【シンポジウム】 日本近代文学の発想と宗教
川合 道雄・辻橋 三郎・
佐藤 泰正・太田 静一
(司会) 磯貝 英夫
■11月例会
【テーマ】 白樺派研究の現状と問題点
大津山国夫・西垣 勤・町田 栄
(司会)紅野 敏郎
■12月例会
『由縁の女』と鏡花文学
三田 英彬
泉鏡花・批評の変遷 ―『高野聖』をめぐって
村松 定孝

1974年

■1月例会
生田長江 ―その社会思想の変遷
赤松  昭
耽美派文学の諸相
石丸  久
■2月例会
萩原朔太郎像の再検討 ―書簡集を通して
佐藤 房儀
厭世と狂気と墓畔のしめりと ―埋没している詩史
鈴木  亨
■3月例会
大衆文学の起点
木村  毅
■4月例会
太宰文学の虚構と真実 ―『HUMAN LOST』を中心に
河村 政敏
『お伽草紙』について
東郷 克美
■春季大会(於・東京学芸大学付属高校)
【講演】
比較文学史のすすめ
佐伯 彰一
【シンポジウム】 明治三十年代文学の位相
平岡 敏夫・山田 博光・笠原 伸夫
(司会)岡 保生
■6月例会
【テーマ】 近代文学の”憂鬱”
芥川龍之介について
遠藤  祐
牧野信一
保昌 正夫
■7月例会
口語体小説の創始とその発想 ―逍遙・美妙・四迷らをめぐって
山田 有策
明治の文体革命 ―明治文学のリアリズムと言文一致・写生文など
山本 正秀
■9月例会
透谷と明石
川崎  司
独歩における文学者の誕生
滝藤 満義
■秋季大会(於・上智大学)
【研究発表】
上司小剣『生存を拒絶する人』 ―小剣のクロポトキン思想受容の仕方
吉田 悦志
文芸評論家としての石坂養平
宮崎 利秀
『こころ』における〈先生〉と〈私〉の関係に関する一考察
山本 勝正
自然主義の展開 ―成立と分化・解体
川副 国基
有島武郎 札幌独立教会脱会前と聖書
増子 正一
鴎外歴史小説研究 ―『津下四郎左衛門』を中心に
板垣 公一
島尾敏雄『夢の中での日常』の意義 ―原体験への回帰をめぐって
玉置 邦雄
作家としての鈴木三重吉
根本 正義
片山敏彦の文学史的位置
竹長 吉正
ロシア文学者・詩人・上田進の業績
市川 為雄
■11月例会
矢田津世子論 ―ある女性作家の生涯
関井 光男
堀辰雄『菜穂子』―作品対象化の試み
藤沢 成光
■12月例会
青春期の与謝野鉄幹をめぐる一考察
永岡 健右
『芥川龍之介の父』拾遺
森  啓祐

1975年

■1月例会
井上靖の初期の小説
荻久保泰幸
丹羽文雄『一路』論
大河原昭爾
■2月例会
子規とナショナリズム―日南をめぐって
中野 一天
初期の高山樗牛 ―その自然観を中心に
河合 靖峯
■3月 講演会
戦後文学の評価をめぐって
桶谷 秀昭
■4月例会
『蓼喰ふ虫』前後
千葉 俊二
藤村『春』への一視点 ―その成立過程を中心に
中島 国彦
■春季大会(於・中央大学)
【講演】
大正期文学の底辺 ―大衆文学の成立
尾崎秀樹
【シンポジウム】 大正期文学の問題点
小笠原 克・原 子朗・分銅 惇作
(司会)三好 行雄
■6月例会
初期の露伴 ―『対髑髏』について
登尾  豊
「没理想」の来歴
中村  完
■7月例会
小林秀雄について
細谷  博
大岡昇平研究 ―『野火』と初期作品について
池田 純溢
■秋季大会(於・宮城学院女子大学)
【研究発表】
藤村詩への一視点
橋浦 史一
漱石文学と宗教
加藤 二郎
内田魯庵の小説における問題点
片岡  哲
青果と泡鳴
猪野 謙二
泉鏡花の初期作品群
越野  格
鏡花における「故郷」の意味
小林 輝治
堀辰雄試論
猪熊 雄治
中島敦論
鷺  只雄
戦時下の中野重治
小林 広一
三島由紀夫の論点
三枝 康高
【シンポジウム】 北方の抒情性
木村 幸雄・久保田芳太郎・野坂 幸弘
(司会)長谷川 泉
■12月例会
漱石『坑夫』の心理主義的手法について
岡本 卓治
漱石研究の問題点
井上百合子

1976年

■1月例会
小山内薫論―ワイルドの影響について
源  五郎
『花月新誌』について
山敷 和夫
■2月例会
『心象スケッチ 春と修羅』
栗原  敦
賢治の《出郷》について
池川 敬司
■4月例会
坪内逍遙の政治小説について
岩佐壮四郎
横光利一における”新感覚”理論 ―「感覚活動」の解釈を中心として
玉村  周
■春季大会(於・大妻女子大学)
【講演】
夏目漱石の批判と研究について
荒  正人
【シンポジウム】 批判と研究の接点
磯田 光一・谷沢 永一・前田 愛
(司会)吉田 熈生
■6月例会
金子洋文氏に聞く―「種蒔く人」、初期「文芸戦線」の頃を中心に
(司 会)分銅 惇作
(聞き手)森山 重雄
■7月例会
伊藤整『青春』試論
日高 昭二
『こゝろ』論の試み
桶野 憲子
■9月例会
大正五年の文学にみる民衆性をめぐって
松澤 信祐
窪川鶴次郎論 ―昭和十年代批評の一側面
島田 昭男
■秋季大会(聖心女子大学)
【研究発表】
谷崎作品における妖婦像
冨山 都志
宮沢賢治と宗教―聖書と法華経
上田  哲
葉山嘉樹『海に生くる人々』 ―小倉の形象を媒介に
浅田  隆
『趣味の遺伝』の周辺
石井 和夫
泉鏡花定本考(全集編纂を終えて)
村松 定孝
『千羽鶴』の因果関係
萩生田佳寿子
『俘虜記』論 ―記録と虚構
大里恭三郎
太宰治論
渡部 芳紀
中野重治『汽車の罐焚き』をめぐって
杉野 要吉
【小特集】 明治文学
明治二十年初頭の小説構造の問題について
山田 有策
『吾輩は猫である』の問題点
相原 和邦
『堺事件』再論 ―鴎外は体制イデオローグか
小泉浩一郎
白樺派と耽美派の接点
紅野 敏郎
■11月例会
三島由紀夫『潮騒』論
栗栖 真人
遠藤周作論 ―〈テーマ〉について
鈴木 秀子
■12月例会
北条民雄伝の修正
五十嵐康夫
堀辰雄の『聖家族』をめぐって
影山 恒男

1977年

■1月例会
神保光太郎氏に聞く ―「詩と散文」「四季」「日本浪漫」派など
(聞き手)河村 政敏
■3月例会
『夢十夜』試論 ―その構造
三上 公子
森鴎外 ―『椙原品』試論
須田喜代次
■4月例会
昭和文学と横光利一
栗坪 良樹
■春季大会(於・フェリス女子学院大学)
【講演】
作品解釈の一方法
山崎 正和
【シンポジウム】 作品論の可能性と限界―太宰治『人間失格』を中心に
大久保典夫・相馬 正一・東郷 克美
(司会)鳥居 邦郎
■6月例会
【ミニ・シンポジウム】 近代短歌史上の一問題
(報告)篠 弘・武川 忠一
(司会)本林 勝夫
■7月例会
田山花袋論 ―『生』を中心に
尾形 明子
野口雨情の初期 ―『枯草』の周辺
堀江 信男
■9月例会
岸田國士論 ―前期主要戯曲をめぐって『古い玩具』から『牛山ホテル』へ
河内夫佐子
『無限抱擁』試論
瓜生 鉄二
■秋季大会(於・甲南女子大学)
【研究発表】
民友社派の文学試論 ―国木田独歩の場合
中村 青史
独歩『小春』論 ―作家主体の再造と〈回想〉の意味
北野 昭彦
西条八十研究
竹久 明子
賢治詩と地方語 ―『永訣の朝』における位相
池川 敬司
芥川文学における〈聖なる愚人〉の系譜 ―『西方の人』への一系脈として
宮坂  覺
『清二郎 夢見る子』論 ―宇野浩二の文学的出発
森本  穫
横光利一に於ける”新感覚派”時代の作品の持つ意味 ―理論と実作の関係から
玉村  周
【小特集】 大正文学
志賀直哉の初期
西垣  勤
『羅生門』前後 ―芥川における他者の問題
佐藤 泰正
『海神丸』論
助川 徳是
川端康成の大正から昭和初期
長谷川 泉
■11月例会
藤村の晩年の一傾向 ―その「笑」に関する考察
赤尾 利弘
金子洋文の初期をめぐって
熊木  哲
■12月例会
二葉亭四迷の文学意識と文学
畑  有三

1978年

■1月例会
川端康成『片腕』読解 ―読解について
羽鳥 徹哉
伊藤整『生物祭』―読み方の問題
曾根 博義
■3月例会
尾崎紅葉における言文一致 ―『隣の女』を中心に
木谷喜美枝
大正期の上司小剣
吉田 悦志
■4月例会
漱石と洒落本
桑原 幹夫
近松秋江論 ―その初期作品について
栗林 秀雄
■5月例会
真山青果をめぐって
野村  喬
荻原朔太郎全集の編集を終えて
佐藤 房儀
■春季大会(於・上智大学)
【テーマ】 近代文学の出発前後
【講演】
日本文学における「近世」と「近代」―徳川から明治へ
芳賀  徹
【シンポジウム】 「文学的近代」の出発―逍遙前後
岡 保生・山田 博光・ 山田 有策
(司会)佐藤 勝
■7月例会
芥川龍之介「大川の水」について
剣持 武彦
立原道造詩の本質
浜野 卓也
■9月例会
〈則天去私〉をめぐって
石崎  等
明治四十二・三年の花袋について
小林 一郎
■秋季大会(於・昭和女子大学)
【研究発表】
北村透谷と漢学 ―陸士衡・荘子を中心に
槇林 滉二
真山青果のドラマトゥルギー ―厄介者の復権
大西  貢
有島武郎『クララの出家』への視角
竹田日出夫
森鴎外『山椒太夫』をめぐる諸問題
工藤 茂
萩原朔太郎『竹』形成の基盤 ―石川啄木の影響をめぐって
明珍 昇
芥川龍之介『奉教人の死』について
村橋 春洋
鏡花の小説の方法 ―〈語り〉における〈私〉の位置について
越野  格
【小特集】 昭和十年前後の批評をめぐって
純粋小説論争の再検討
千葉 宣一
横光利一『覚書』をめぐって
神谷 忠孝
昭和十年代の小林秀雄
吉田 熈生
河上徹太郎の『自然と純粋』
栗坪 良樹
昭和十年前後の中野重治
満田 郁夫
(司会)保昌 正夫
■11月例会
ウィーンにおける斉藤茂吉
今井 泰子
■12月例会
龍膽寺 雄
吉俣 祐介
『雪国』年立論の視点から
平山 三男

1979年

■1月例会
『或る女』論
山田 俊治
『三部曲』の構造について
江種 満子
■3月例会
牧野信一『ゼーロン』
柳澤 孝子
昭和十年代の豊島与志雄
関口 安義
■4月講演会
私の『明治文学史』 ―その研究と回想
本間 久雄
■春季大会(於・上智大学)
【講演】
森鴎外について
加藤 周一
【小特集】 明治二十年代の鴎外
鴎外の文芸評論について
嘉部 嘉隆
明治二十三年の秋
竹盛 天雄
『めさまし草』における鴎外
磯貝 英夫
■6月例会
荷風文学の市隠性 ―作家の位置について
石内  徹
大佛次郎 ―その伝記と書誌
福島 行一
『牛肉と馬鈴薯』論
北野 昭彦
■7月例会
『鹿狩』と『泣き笑ひ』
片岡  懋
■9月例会
藤村 ―明治三十年前後の〈自然〉
下山 嬢子
谷村潤一郎の「盲目ものに」ついて
冨山 都志
■秋季大会(於・金沢大学)
【研究発表】
二葉亭四迷の文学理論
小森 陽一
民友社の文学運動
中村 青史
「たづぞの」からみた常盤会
坂本 秀次
大正期における室生犀星の歴史小説
多田 悠子
太宰治論 ―前期作品に見る小山初代像
赤木 孝之
西脇順三郎論
澤  正宏
石坂文学論・序章
森  英一
【小特集】 泉鏡花
鏡花文学における変幻体験の諸相
吉村 博征
鏡花とフォークロアとの間
小林 輝治
泉鏡花の史的考察
笠原 伸夫
■11月例会
朔太郎『氷島』への視点 ―文体を中心に
竹長 吉正
文明の「川戸時代」
大井 恵夫
■12月例会
昭和十三年の保田與重郎
白石 喜彦
保田與重郎とマルクス主義
大久保典夫

1980年

■1月例会
太宰治『惜別』成立 ―さねとう・けいしゅう氏の著作を中心に
五十嵐康夫
太宰治の「単一表現」―「俳句」受容、志賀文学受容について
鶴谷 憲三
■春季大会(於・早稲田大学)
【講演】
「秋声」を読む
野口冨士男
【小特集】 日本の自然主義
風景と自然
亀井 秀雄
自然主義の評論
畑   実
自然主義の底辺
三好 行雄
■6月例会
潤一郎の思い出
谷崎 松子
『武州公秘話』をめぐって
千葉 俊二
今一度『芦刈』のこと
秦  恒平
■9月例会
作家出発期の漱石と青年文学者 ―周辺雑誌との関わりから
中島 国彦
代助の感性 ―『それから』の一面
吉田 熈生
■秋季大会(於・東京女子大学)
【研究発表】
政治小説と文壇 ―矢野龍渓中心に
小川 武敏
『五重塔』における作家主体の問題
箕輪 武雄
広津和郎私論
橋本 迪夫
中野重治『鉄の話』をめぐって
佐藤 健一
中原中也と太宰治
飛高 隆夫
寒月の「ワイオリン」
大野 淳一
芥川の初期芸術観とその方法 ―ブレイクとイエイツの受容
篠永佳代子
【小特集】 日本近代文学における「自然」
子規・内なる自然と外なる自然『仰臥漫録』『病牀六尺』
米田 利昭
独歩の作品集『武蔵野』
北野 昭彦
花袋 ―『重右衛門の最後』前後
戸松  泉
『暗夜行路』の「自然」
池内 輝雄
多喜二 ―『防雪林』を中心に
伊豆 利彦
■11月例会
『或る女』の根本問題 ―「人生の可能」と「本能的生活」をめぐって
鳥居 明久
「新しき村」と『或る女』
宗像 和重
有島武郎の『星座』以後
西恒  勤
「宣言一つ」の陰翳
山田 昭夫