これまでの例会・大会(1981年~1990年)

これまでの例会・大会(1981年~1990年)

*このデータは『日本近代文学会50年史』を参考に作成しています。

1981年

■4月例会
【テーマ】 平野謙をめぐって
平野謙―戦争下の問題
中山 和子
ひとつの周圏
小笠原 克
回想・平野謙
埴谷 雄高
■春季大会(於・聖心女子大学)
【研究発表】
白秋詩の問題点
傳馬 義澄
国木田独歩と「ヨブ記」
鈴木 秀子
芥川龍之介『藪の中』論
海老井英次
川端康成と井伏鱒二
 ―昭和初期における〈虚〉の意味
秋月韋軒について
野山 嘉正
『緑葉集』と『破戒』をつなぐもの
小仲 信孝
昭和十年代における「描写」論 ―高見順を中心に
高橋 敏夫
昭和初期文学の問題
磯貝 英夫
【シンポジウム】 横光利一『上海』をめぐって
決算としての『上海』
栗坪 良樹
『上海』について
祖父江昭二
『上海』論
篠田浩一郎
■6月例会
【テーマ】 大正文学における「夢」と「私」
宇野浩二における「夢」 ―『蔵の中』を中心に
森本  穫
志賀直哉と「夢」 ―『和解』の「夢」を基軸に
町田  栄
内田百閒と「夢」 ―『冥途』から『高山帽子』へ
内田 道雄
■秋季大会(於・北海道大学)
【研究発表】
『水沫集』の構成をめぐって
 
 ―ハイゼのドイツ短篇集序文における小説理論と鴎外の創作意識
松木  博
『こゝろ』試論 ―その主題と方法
村橋 春洋
有島武郎『親子』論 ―成立時期について
大里恭三郎
花袋の〈家〉と鴎外の〈家〉―『生』『妻』『縁』・『半日』
平岡 敏夫
コップの組織論と赤色労働組合主義理論
林  淑美
平林たい子における方法としての人間関係
 ―プロレタリア文学の可能性を志向するものとして
石川奈保子
【小特集】 プロレタリア文学
プロレタリア文学理論の再検討のための試論
島田 昭男
中野重治 ―「詩」と『春さきの風』
大久保典夫
小林多喜二 ―『党生活者』論への覚え
小笠原 克
久保栄 ―『火山灰山』私論・前説
野村  喬
小熊秀雄のイロニー ―饒舌の詩について
高橋斗志美
■10月例会
稲垣達郎氏より聞く  (司会)竹盛 天雄・紅野 敏郎
■11月例会
日清戦争前後の社会小説
前田  愛
広津柳浪における明治二十八年
尾形 国治
「不健全」な文学について ―明治二十八年前後
十川 信介

1982年

■春季大会(於・武蔵大学)
【研究発表】
窪川鶴次郎『風雪』論
大塚  博
緑雨の小説について
塚越 和夫
『春』と『田舎教師』―その「省略」の意味
田中 榮一
椎名麟三の未発表小説『祈り』について
斎藤 末弘
辻潤と辻まこと
安川 定男
【シンポジウム】 荻原朔太郎―『月に吠える』前後
朔太郎の「歌」
安藤 靖彦
朔太郎における都市幻想 ―『猫町』をめぐって
高橋 世織
「愛憐詩篇ノート」から「浄罪詩篇」へ
阿毛 久芳
荻原朔太郎について
大野  信
■6月例会
森鴎外 その初期の問題点
初期三部作と狂気 ―露伴の『うたかたの記』評をめぐって
千葉 俊二
『舞姫』の空間
 ―前田愛氏「ベルリン一八八八年 ―都市小説としての『舞姫』」をめぐって
小泉浩一郎
『文づかひ』とそれ以降(明治二十年代)
竹盛 天雄
■9月例会
安岡章太郎氏に聞く ―『流離譚』に至るまで
(司会)鳥居 邦朗
■秋季大会(於・日本女子大学)
【研究発表】
漱石における批評の方法について ―『文学評論』を中心に
加茂  章
漱石の『道草』の〈語り〉の構造と位相
高野実貴雄
霧の中の漱石 ―作家的出発する起点として
熊坂 敦子
岡本かの子『やがて五月に』の周辺
今川 英子
谷崎潤一郎の大正初年代 ―『饒太郎』をめぐって
大竹  亮
芥川龍之介『羅生門』材源考
 ―アンドレーエフ作昇曙夢訳『地下室』との関連において
和田 芳英
【小特集】 『夜明け前』をめぐって
「復古」の意味
紅野 謙介
『嵐』と『夜明け前』
十川 信介
〈転向〉の帰着点とは何か
松本 健一
■11月例会
『浮雲』をめぐって
浮雲の四年間 序説
藤井 淑禎
文三の恋
小森 陽一

1983年

■4月例会
【テーマ】 私小説の諸相
葛西善蔵『哀しき父』から『子をつれて』への段梯
中村  友
宇野浩二の牧野信一評価をめぐって
柳澤 孝子
■春季大会(於・学習院大学)
【研究発表】
森鴎外の明治二十三年暮
田中  実
『三四郎』その方法と主題
小倉 脩三
鴎外と漱石
長谷川 泉
露伴の歴史小説の方法 ―『運命』『連環記』を中心に
田中 美樹
大正期の女性観について ―柳田・新渡戸・鴎外
高橋 広満
【シンポジウム】 十五年戦争と文学
国民文学論と従軍作家
神谷 忠孝
小林秀雄と中国像
吉田 熈生
『近代の超克』再読
渡辺 一民
■6月例会
【テーマ】 太宰治の中期をめぐって
作風転換の背景
相馬 正一
『富嶽百景』私考
鶴谷 憲三
■秋季大会(於・日本女子大学)
【研究発表】
田山花袋における歴史小説
尾形 明子
啄木におけるノンセンス歌の意義
昆   豊
光太郎の「転期」 ―『道程』期の再検討
杉本  優
明治法律学校と平山修
八角  真
川端康成〈掌の小説〉―『白い花』を中心に
太田 鈴子
石川達三『生きてゐる兵隊』私論
青木 信雄
桃源郷への旅 ―『高野聖』『草枕』などから
前田  愛
【小特集】 昭和作家における家郷意識
「四季」の詩人たち
飛高 隆夫
中野重治
木村 幸雄
坂口安吾
若月 忠信
■11月例会
吉本隆明氏に聞く ―作家論の周辺
(司会)山田 有策
■12月例会
泉鏡花の初期作品における紅葉の添削について
松村 友規

1984年

■春季大会(於・日本女子大学)
【研究発表】
泉鏡花『山海評判記』 ―民俗学と文学の想像力
高桑 法子
正宗白鳥『何処へ』 ―人物設定を廻る一考察
宮内 俊介
正宗白鳥『何処へ』再検討 ―『クォーヴァディス』を視点に
佐久間保明
橋本英吉の昭和十年代作品の意味
国岡 彬一
津島佑子の世界 ―人物像の根源に在る兄
与那覇恵子
志賀直哉 ―その青春と「白樺」前史
紅野 敏郎
【シンポジウム】 〈作品〉を読む『吾輩は猫である』
石井 和夫・大野 淳一・佐々木雅發
■6月例会
『花柳春話』と”Ernest Maltrverse”をめぐって
高橋  修
山本 芳明
『花柳春話』の題目について
亀井 秀雄
■9月例会
『青猫』について
佐藤 房儀
賢治詩の語彙をめぐって
宮澤 賢治
■秋季大会(於・日本女子大学)
【研究発表】
忘れらた「御祭日」から ―『吾輩は猫である』の日露戦争
栗原  敦
『蔵の中』をめぐって ―作家前後の宇野浩二
田澤 基久
高見順の反リアリズム
遠矢龍之介
尾崎紅葉について
岡  保生
『田園の憂鬱』の位相と文体
宮木 孝子
佐藤春夫『殉情詩集』の成立 ―〈憂鬱〉の変質をめぐって
中村三代司
大正文学と広津和郎
坂本 育雄
【シンポジウム】 新たな芥川像を求めて―理知と抒情の間
海老井英次・大久保典夫・清水 康次
■10月例会
小林秀雄を語る
関谷 一郎・高橋 英夫・吉田 熈生

1985年

■4月例会
昭和十年代の評論
戦時期の伊藤整
曾根 博義
戦時下の平野謙を中心に
中山 和子
■春季大会(於・専修大学)
【研究発表】
徳富蘆花美的百姓生活論
河原 英雄
啄木のシェイクスピア受容
藤沢  全
『作品』(昭和五年~十五年)繙読
保昌 正夫
緑雨醒客の誕生
秋田  徹
松永延造の文学 ―『ラ氏の笛』を中心に
吉村 りゑ
伊東静雄詩集『夏花』の成立について
先田  進
【小特集】 明治三十年代の文学とその周辺
国木田独歩と自然
鈴木 秀子
明治三十年前後における美術と文学の交渉について
匠  秀夫
子規その他
猪野 謙二
■6月例会
昭和十年代の演劇と戯曲の動向 松本克平氏に聞く
(聞き手)永平 和雄・藤木 宏幸
■9月例会
川端康成の戦後
言語観と魔界
原   善
前衛芸術と川端康成
羽鳥 徹哉
■秋季大会(於・熊本大学)
【研究発表】
「文芸時代」同人菅忠雄のこと ―谷崎潤一郎・志賀直哉書簡の紹介をかねて
原武  哲
初期荻原の「官能」と「聖」 ―『月に吠える』を視座にして
長野  隆
『吉野葛』について
遠藤  祐
『すみだ川』論
中澤千麿夫
『南地心中』の成立過程 ―泉鏡花と大阪
田中 励儀
抒情詩の形成 ―「ことしの夏」から『若菜集』へ
水本精一郎
【シンポジウム】 戦後文学の展開
首藤 基澄・前田 愛・拓殖 光彦
■10月例会
野上彌生子論 ―『迷路』を中心に
渡辺 澄子
野上彌生子の長編小説
加賀 乙彦

1986年

■春季大会(於・中央大学)
【研究発表】
『月に吠える』前後の展開
坪井 秀人
新即物主義文学の運命
千葉 宣一
昭和十年前後の饒舌体
鳥居 邦朗
芥川龍之介における〈私小説〉 ―『蜃氣樓』について
神田由美子
漱石の印税収入
竹腰 幸夫
【シンポジウム】 方法の可能性を求めて ―「痴人の愛」を読む
小森 陽一・野口 武彦・山田 有策
■6月例会
『灰燼』の周辺
大屋 幸世
ある明治青年の教養 ―幸田露伴『綠外綠』をめぐって
三好 行雄
■9月例会
日露戦争の尚江 ―天皇制批判の方法と民衆観をめぐって
林  尚男
堀切 利高
■秋季大会(於・明治大学)
【研究発表】
横光利一・新感覚派文学以後の展開 ―『上海』・『機械』・『時間』の内的連関性
田口 律男
石川淳『佳人』の位置
鈴木 貞美
川端康成の『源氏物語』受容 ―『千羽鶴』『山の音』を中心に
榎本富士子
啄木の草稿について
小川 武敏
【小特集】 日本的近代と女性
司会者の弁 ―”日本的近代”にみる女のディスクール
長谷川 啓
媚態と狂気 ―『或る女』における〈女性〉と〈近代〉
中村 三春
〈近代〉の華と涙・『智恵子抄』
駒尺 善美
『伸子』にみる解放のゆくえ ―仕事と愛
岩淵 宏子
■11月例会
芝居にみる自由民権
小笠原幹夫
宇野浩二『蔵の中』試論 ―布団・押入れ・蔵の中
武田 信明

1987年

■4月例会
電気的宮沢賢治論の試み
大塚 常樹
素人の賢治読みの論理
内田 朝雄
■春季大会(於・國學院大学)
【研究発表】
墓場と波止場 ―荻原朔太郎詩の問題
国生 雅子
堀辰雄における中国古典文学の受容について
岡本 文子
李恢成 あるいは中野重治
小笠原 克
川端作品における「魔界」の論理 ―『片腕』『眠れる美女』を中心に
上田  渡
幸田露伴『天うつ浪』論 ―ふたつの孤島
大畑  茂
【シンポジウム】 『明暗』を読む
加藤 二郎・藤井 淑禎・佐藤 泰正
■6月例会
詩集『わがひとに与ふる哀歌』における「私」
久米 依子
斉藤茂吉を読む ―『白き山』を中心として
安森 敏隆
■9月例会
『大菩薩峠』をめぐって
今村 仁司・関 礼子・ 高橋 敏夫
■秋季大会(於・岩手大学)
【研究発表】
一九二○年前後の芥川龍之介の方法
井上 論一
漱石の小説における母・父のおびただしい死について
佐々木 充
澁江抽齋と森枳園 ―その実像と虚像
小川 康子
斎藤茂吉の歴史意識 ―『明治大正短歌史概観』を中心に
加藤 孝男
斎藤緑雨研究の展望
小林 広一
小林秀雄の方法 ―青山二郎と深田久弥の間で
石川 則夫
【小特集】 近代文学と古典文学 ―『近代小説』と『物語』
藤井 貞和・松村 友視・ 亀井 秀雄
■11月例会
近代文学の研究・現状・展望
木俣 和史・十川 信介

1988年

■春季大会(於・東洋大学)
【研究発表】
明治二十一年末の逍遙と四迷
青木 稔弥
梶井基次郎「路上」をめぐって
熊木 哲
漱石・美術・ドラマ ―英訳『ラオコーン』への書込みから
中島 国彦
『瘋癲老人日記』について
小林 敏一
『鶯花径』論 ―鏡花世界における否定の作用
種田和加子
森鴎外と平出修と幸徳秋水
篠原 義彦
【シンポジウム】 『暗夜行路』の現在
石原 千秋・池内 輝雄・高橋 英雄
(司会)町田  栄
■6月例会
明治期の翻訳文学をめぐって
猪狩 友一・宇佐美 毅・菅谷 広美
■9月例会
坂口安吾・女語りの採用
花田 俊典
『青鬼の褌を洗う女』について
浅子 逸男
安吾のテクスト
柄谷 行人
■秋季大会(於・聖心女子大学)
【研究発表】
『夜明け前』の自然について
高橋 昌子
大正初期の夕暮と茂吉
山田 吉郎
堀辰雄『風立ちぬ』論 ―「時間」を視座として
赤塚 正幸
〈近代説話〉の意味 ―豊島与志雄の創作の試み
関口 安義
北村透谷『宿魂鏡』論
九里 順子
息子の転向/村の家の父と母 ―中野重治『村の家』をめぐって
佐藤 健一
昭和十年代戯曲の《父親》像
みなもとごろう
【特集】 近代文学と「父親」
鴎外の場合
出原 隆俊
『蟹工船』の空間、その他
日高 昭二
井伏鱒二 ―東京不信
松本 鶴雄
幾つかのポイント ―宇野浩二と永井荷風
後藤 明生
■11月例会
文学史の可能性をめぐって
栗坪 良樹・猪野 謙二

1989年

■4月例会
【テーマ】 正岡子規
写生の向うにあるもの
桶谷 秀明
正岡子規 ―読者との通路
坪内 稔典
■春季大会(於・昭和女子大学)
【研究発表】
室井犀星・〈市井鬼〉ものの検討
大橋 毅彦
森鴎外『青年』の再評価
矢部  彰
岸田國士という問題
今村 忠純
坂口安吾『吹雪物語』論
槍田 良枝
梶井基次郎の転換
古閑  章
『或る女』論
石丸 晶子
ふたつの『予備兵』
吉田 昌志
泉鏡花『蛇くひ』の位相
笠原 伸夫
鮎川信夫における〈あなた〉の発見
山田真素美
『細雪』の〈語り〉
平野 芳信
【シンポジウム】 近代文学と家族
石崎 等・助川 徳是・藪  禎子
(司会)平岡 敏夫
■6月例会
【テーマ】 佐藤春夫
大正十年代の佐藤春夫
中村三代司
『西遊記』について
山敷 和男
佐藤春夫の開眼
谷沢 永一
■9月例会
【テーマ】 島崎藤村
『春』におけるコミュニケーションの問題
大井田義彰
『破戒』論 ―「丑松」の「告白」
橋浦 史一
『春』をめぐって ―追憶のゆくえ
佐々木雅發
■秋季大会(於・同志社大学)
【研究発表】
太宰治『お伽草子』論 ―〈融和〉の背後にあるもの
木村 小夜
賢治作品に見る田中智学の影響
三浦 正雄
『浮雲』とドストエフスキー『罪と罰』
田中 邦雄
宇野浩二『苦の世界』―〈画を描かない画家〉の物語
石割  透
太平洋戦争下の佐多稲子の小説について
北川 秋雄
『落梅集』に於ける藤村の試み ―雅言から漢語併用へ
藤澤 秀幸
蘆花徳富健次郎の〈自然〉
吉田 正信
【特集】 伝統とその変容
機能としての伝統・堀辰雄の場合
竹内 清巳
村野四郎『体操詩集』成立の文脈
和田 博文
芥川文学における日本的なものと西洋的なものとの対立
笠井 秋生
伝統の黄昏
三好 行雄
■11月例会
【テーマ】 実証とは何か
実証とは何か
小森 陽一
素朴な体験談
吉田 熈生

1990年

■春季大会(於・國學院大学)
【研究発表】
ジャンルの交錯・ドラマと小説と ―鴎外『半日』の位置づけのために
大石 直記
『心』がわからない
浅野  洋
『筆まかせ』の小宇宙
金井 景子
『蒲団』 ―時間・時代
渡邊 正彦
『蜜柑』論のために ―「日の色」を生むプリズムについて
高橋 大介
太宰文学における”罪”の生成 ―『晩年』における崩壊
安藤  宏
『言論にとって美とはなにか』をめぐって
綾目 広治
【シンポジウム】 ”私小説”の再検討
(基調報告)発生から昭和初年代まで ―研究の変化にふれつつ
池内 輝雄
『私小説論』、”私”の変容、ことばの問題
勝又  浩
(パネラー)磯貝 英夫・柳澤 孝子・リービ英雄
(司会) 鈴木 貞美
■6月例会
【テーマ】 昭和初期の詩と散文
DADA・荻原恭次郎・ニヒリズム
吉俣 裕介
吉田一穂の詩について
田村 圭司
「「意識の流れ」をめぐって
曾根 博義
様々の衣装から
原  子朗
■9月例会
【テーマ】 本多秋五『志賀直哉』を読む
遠藤 祐・大津山国夫・紅野 敏郎
■秋季大会(於・國學院大学)
【研究発表】
『悲しき道化』牧野信一
守安 敏久
太宰治『八十八夜』の〈旅〉
山口 浩行
総題「ギリシャ的叙情詩」の最終作品を読む ―西脇順三郎におけるモダニズム詩の行方
澤  正宏
『鍵』の解読
大里恭三郎
遠藤周作『沈黙』論 ―「沼地」を中心に
渡邊 喜一
『伊沢蘭軒』の可能性へ
柴口 順一
有島武郎と森戸辰男筆禍事件 ―『惜みなく愛は奪ふ』「二二」中の「抹殺」の意味するもの
江頭 太助
【特集】 歴史叙述と文学
《講演》 歴史と文学
網淵 謙錠
近代文学成立期と〈歴史〉物語
林原 純生
民友社の文学 ―蘇峰と花の間
野山 嘉正
〈堺事件〉をめぐる四つの作品について
蒲生 芳朗
■11月例会
【テーマ】 大岡昇平と「昭和」
花崎 育代・根岸 泰子・佐藤 泰正