『日本近代文学』総目次

『日本近代文学』第81集~第86集

第81集~第86集

第81集~第86集

第81集 (2009年 平成21年 11月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
明治の子殺し ――北村透谷「鬼心非鬼心」における〈社会〉と〈魔〉――
永渕朋枝   1
「家庭小説」再考のために ――中村春雨「無花果」論――
鬼頭七美   18
明治後期文壇における「告白」――一梁川熱から自然主義へ――
木村 洋   33
「白い襟巻」と「白いフラ子ル」――『彼岸過迄』論――
井内美由紀   49
『道草』における記憶の現出――想起される文字に即して――
野網摩利子   66
〈プリミティヴ〉な森の縁辺――富永太郎関連未完資料から見えてくるもの――
権田浩美   81
一九二九年の「内地」で呼び起こされた一九二三年の「朝鮮」
――中島敦の「巡査の居る風景」の表象する政治の日常――
徐 東周   97
堀辰雄「不器用な天使」論 ――翻訳から小説へ――
戸塚 学   112
「文芸復興」と〈モダニズム文学〉の命脈
――龍膽寺雄『M・子への遺書』にみる文学史観の問題――
平 浩一   127
Lost in Transformation
――谷崎潤一郎訳「源氏物語」の〈女にて見ること/女性への生成変化〉――
西野厚志   143
「療養文芸」への試論――サークル文学運動への一視点として――
荒井裕樹   160
堀田善衞と上海――「祖国喪失」と「無国籍」のあいだで――
黒田大河   176
三島由紀夫『美しい星』論――核時代の想像力――
梶尾文武   192
地図と契約――安部公房『燃えつきた地図』論――
中野和典   208
小特集〈貧困〉の文学・〈文学〉の貧困
悲惨小説期の貧困表象――嶺雲・一葉・眉山・鏡花の射程――
鈴木啓子   224
剥奪の構図――桐野夏生作品から考察する――
種田和加子   239
〈貧困〉におけるアイデンティティ
 ――角田光代『エコノミカル・パレス』、佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』を通して考える――
飯田祐子  256
〈研究ノート〉
  内面の卓越化から凡庸化へ――近代日記体小説をめぐる覚書
山口直孝  274
  坂口安吾「真書太閤記」典拠考
原 卓史  285
  埴谷雄高「不合理ゆえに吾信ず」一斑――キルケゴールによるフラグメント的横断
住友直子  296
〈展望〉
  表象の領域――全貌を現わした樋口一葉の新聞小説――
関 礼子  308
  成熟か拡散か――『新校本 宮澤賢治全集』別巻を刊行して思うこと
栗原 敦  315
  森崎和江・石牟礼道子研究の現在
井上洋子  321
  「売れる本」「売れない本」、そして「売りたい本」
  ――一編集者から見た学会と出版社――
飛鳥勝幸  328
  拝啓、先生 …とか。
日比嘉高  335
〈イヴェント・レヴュー〉
  「森 鴎外展―近代の扉をひらく」をめぐる虚構座談会
大塚美保  342
  「虚子没後五十年記念 子規から虚子へ――近代俳句の夜明け――」展を見る
秋尾 敏  347
  「生誕一二〇年記念 生田花世展」――再・発見、そして地域文学の行方――
上田穗積  351
  何のために、どこにむかって、走るか
  ――福岡市文学館企画展「大西巨人 走り続ける作家」――
茶園梨加  355
  痛苦を語る言葉
  ――『千年紀文学』八〇号記念シンポジウム「『在日』同時代の文学」に寄せて――
浅見洋子  360
〈書評〉
  川勝麻里著『明治から昭和における『源氏物語』の受容――近代日本の文化創造と古典―― 』
竹村信治 365
  浦西和彦著述と書誌〈第1巻〉新・日本プロレタリア文学の研究
      〃    〈第2巻〉現代文学研究の基底
      〃    〈第3巻〉年譜葉山嘉樹伝
      〃    〈第4巻〉増補 日本プロレタリア文学書目
前田角蔵  369
  『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会編『『文芸戦線』とプロレタリア文学』
  須田久美著『金子洋文と『種蒔く人』文学・思想・秋田』
鶴見太郎  373
  西岡亜紀著『福永武彦論「純粋記憶」の生成とボードレール』
山田兼士  377
  渡部麻美著『流動するテクスト 堀辰雄』
中沢 弥  381
  吉田悦志著『上司小剣論――人と作品』
森﨑光子  385
  岩佐壮四郎著『日本近代文学の断面――1890―1920』
滝藤満義  389
  原仁司著『中心の探求――言語をめぐる〈愛〉と〈罪〉』
黒古一夫  393
  池内輝雄著『近代文学の領域 戦争・メディア・志賀直哉など』
畑中基紀  397
  河田和子著『戦時下の文学と〈日本的なもの〉――横光利一と保田與重郎』
坂元昌樹  401
  松本和也著『昭和十年前後の太宰治――〈青年〉・メディア・テクスト』
山口俊雄  405
  柴田勝二著『中上健次と村上春樹 〈脱六〇年代〉的世界のゆくえ』
深津謙一郎  409
  谷口基著『戦前戦後異端文学論――奇想と反骨――』
吉田司雄  413
  小泉浩一郎著『夏目漱石論 〈男性の言説〉と〈女性の言説〉』
佐々木亜紀子  417
  斉藤英雄著『漱石・龍之介の俳句』
坪内稔典  421
〈紹介〉
  関礼子・原仁司編『表象の現代――文学・思想・映像の20世紀』
山中剛史   425
  中山昭彦編『ヴィジュアル・クリティシズム 表象と映画=機械の臨界点』
永野宏志   426
  森本穫著『松本清張 歴史小説の楽しみ』
児玉喜恵子   427
  佐伯順子著『「愛」と「性」の文化史』
田中祐介   428
  芦谷信和著『国木田独歩の文学圏』
小林明子   429
  遠藤 祐著『イーハトヴへの招待』
平澤信一   430
  黒田大河・重松恵美・島村健司・杣谷英紀・田口律男・山﨑義光編著
  『横光利一と関西文化圏』
佐山美佳   431
  井波律子・井上章一共編『幸田露伴の世界』
出口智之   432
  青山学院大学文学部日本文学科編『異郷の日本語』
柳瀬善治   433
  北条常久著『詩友 国境を越えて 草野心平と光太郎・賢治・黄瀛』
國中 治   434
  佐藤公一著『小林秀雄の超=近代 セザンヌ・ゴッホ・ピカソ・漱石』
鈴木美穂   435
  オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム論文集編集委員会・編
  『多喜二の視点から見た〈身体body〉〈地域region〉〈教育education〉――2008年オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム論文集――』
  五味渕典嗣   436
  坂元昌樹・田中雄次・西槇偉・福澤清編『漱石と世界文学』
小橋孝子   437
  佐々木雅發著『漱石の「こゝろ」を読む』
小平麻衣子   438
  和田博文編『戦後詩のポエティクス1935-1959』
野坂昭雄   439
  一柳廣孝/久米依子著『ライトノベル研究序説』
東 順子   440
  平岡敏夫著『北村透谷 没後百年のメルクマール』
  『北村透谷と国木田独歩』
鷲﨑秀一   441
  井上隆史著『豊饒なる仮面 三島由紀夫(日本の作家49)』
武内佳代   443
  山崎一穎著『鴎外ゆかりの人々』
須田喜代次   444
  高良留美子著『恋する女― 一葉・晶子・らいてうの時代と文学』
溝部優実子   445
日本近代文学会
第82集 (2010年 平成22年 5月15日発行)  ダウンロード 
〈特集〉バブル後の文学、その地平
一九九〇年代における”偶有性”のゆくえ――村上龍、村上春樹、そして庵野秀明――
千田洋幸  1
ペンだこが消えたとき――一九九〇年代の笙野頼子におけるディスクールを軸にして――
清水良典  17
暴力のテクスト――バブル前後のテロリズムと決断主義の位相――
西田谷洋  29
〈論文〉
〈批評〉の水脈―石橋忍月初期作品を起点として
富塚昌輝  45
「巻を掩ふて嘆ずる」不知庵――明治二三年の書簡からみるドストエフスキー『虐げられた人びと』の読書体験と批評の変化
大貫俊彦  61
「実際的小説」の方法――清水紫琴「こわれ指環」と『女学雑誌』の小説観
大橋崇行  77
季節に対する意識の変質――正岡子規の新年・春の扱いを中心に
永橋禎子  93
母の時間の優生学――母性保護論争における平塚らいてうの「歴史」の超克
辻吉祥  109
永井荷風『雪解』論――江戸受容の変貌について
多田蔵人  125
滝口武士『亜』から『蝸牛』への行程――変容する「外地」の風景――
小泉京美  140
横光利一における「形式主義」――「個性」という形式について――
位田将司  156
横光利一『旅愁』における〈郷里〉という難題――〈クニ〉の揺さぶりが意味するもの――
舘下徹志  172
「路地」の廃棄と文体の変容――中上健次「讃歌」における「サイボーグ」性
山田夏樹  186
小特集〈複数言語〉の明治
もう一人のお伝――菊池三渓「臙脂虎伝」について――
福井辰彦  202
アイデヤルの挑戦
青木稔弥  217
〈調和〉への挑戦――尾崎紅葉の小説文――
馬場美佳  229
〈展望〉
  世界の中の日本文学として――国際芥川龍之介学会の射程――
髙橋龍夫  245
  〈齟齬〉を語るということ:”Japanese Popular Culture”をめぐって
上田敦子  253
  台湾におけるライトノベルの受容について
榊祐一  261
〈イヴェント・レヴュー〉
  宮沢賢治イーハトーブ館 高村光太郎展――文学史の新視角、文壇と地方の関係――
秋枝美保  269
  《作家》のアウラと快楽――「大乱歩展」(県立神奈川近代文学館)を考える
嶋田直哉  273
  支部創設30周年記念 日韓共同開催特別企画 海を越えた文学(1)――日韓を軸として――
馬京玉  277
〈書評紹介〉
  藤本寿彦著『周縁としてのモダニズム 日本現代詩の底流』
澤正宏  281
  吉田俊彦著『芥川龍之介と有島武郎――生の原拠と死の美学――』
渡邉正彦  285
  佐藤秀明著『三島由紀夫の文学』
久保田裕子  289
  千田洋幸著『テクストと教育――「読むこと」の変革のために』
木村功  293
  和田博文・真銅正宏・西村将洋・宮内淳子・和田桂子著『言語都市・ロンドン 1861―1945』
佐藤裕子  297
  黒古一夫著『村上龍 「危機」に抗する想像力』
石田仁志  301
  菅邦男著『『赤い鳥』と生活綴方教育――宮崎の児童詩と綴方――』
中谷いずみ  305
  中島礼子著『国木田独歩の研究』
関肇  309
  奥野久美子著『芥川作品の方法――紫檀の机から――』
神田由美子  313
  戸塚麻子著『戦後派作家 梅崎春生』
野坂昭雄  317
  小林幸夫著『森鷗外論――現象と精神』
金子幸代  321
  佐々木英昭著『漱石先生の暗示 サジェスチョン』
松下浩幸  325
  竹内栄美子著『戦後日本、中野重治という良心』
鳥羽耕史  329
  山本欣司著『樋口一葉 豊饒なる世界へ』
峯村至津子  333
  永岡杜人著『柳美里 〈柳美里〉という物語』
奥山文幸  337
  綾目広治著『小川洋子 見えない世界を見つめて』
藤澤るり  341
〈紹介〉
  田端泰子・河原和枝・野村幸一郎編著 京都橘大学女性歴史文化研究所叢書『母と娘の歴史文化学―再生産される〈性〉』
小林美恵子  345
  飯田祐子/島村輝/高橋修/中山昭彦編著『少女少年のポリティクス』
光石亜由美  346
  吉田司雄編著『オカルトの惑星』
三浦正雄  347
  斎藤理生・松本和也編『新世紀 太宰治』  木村小夜
348
  安藤宏編著『展望 太宰治』
大國眞希  349
  疋田雅昭/日高佳紀/日比嘉高編著『スポーツする文学1920―30年代の文化詩学』
金井二朗  350
  日本近代文学会東海支部編『〈東海〉を読む――近代空間トポスと文学――』
小倉斉  351
  井上謙・掛野剛史・井上明芳編『横光利一 欧州との出会い『欧州紀行』から『旅愁』へ』
河田和子  352
  佐々木英昭・松居竜五編著『芸術・メディアのカルチュラル・スタディーズ』
續谷真紀  353
  外村彰著『念ふ鳥 詩人高祖保』
橋浦洋志  354
  横瀬隆雄編『河井酔茗宛 横瀬夜雨書簡集』
山本康治  355
  柘植光彦編著『永井荷風 仮面と実像』
岩見幸恵  356
  木村一信・崔在喆編『韓流百年の日本語文学』
北田幸恵  357
日本近代文学会
第83集 (2010年 平成22年 11月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
『破戒』のテニス
岩佐壮四郎  1
西條八十・その創作の転換期――詩歌と外国文学翻訳・研究との関わり――
鈴木暁世  17
探墓の歴史 ――森鴎外『渋江抽斎』論
村上祐紀  33
大正十二年初月の離背 ――泉鏡花「みさごの鮨」の射程
吉田遼人  48
デジャ=ヴュのフィールド ―志賀直哉「イヅク川」から内田百閒へ―
坂口 周  64
科学と天使 ――堀辰雄とジャン・コクトー――
渡部麻実  80
小林秀雄の〈絶対言語〉論 ――『文芸評論』試論――
岡田浩行  96
文芸批評の存立機制 ――一九三三年の「批評無用」論争
大澤 聡  110
非共約的な差異へむけた日本語文学のプロジェクト ――一九四一~四二年の金史良作品――
宮崎靖士  126
鮎川信夫「小さいマリの歌」 ――〈公〉と〈私〉の統合――
田口麻奈  142
電子メディア時代における異化
 ――一九六〇年前後の安部公房のテレビ脚本・SFから『砂の女』へ――
永野宏志  158
語り/騙りの力 ――村上春樹『ノルウェイの森』を奏でる女
武内佳代  174
〈研究ノート〉
『西洋夜話』訴訟一件 ――出版史料としての『大審院刑事判決録』――
磯部 敦  190
  佐藤春夫「律義者」、江戸川乱歩「芋虫」の検閲
水沢不二夫  199
〈展望〉
  〈安寧秩序ヲ妨害シ又ハ風俗ヲ壊乱スルモノ〉としての文学
菅 聡子  207
  通俗小説という問題
日高昭二  214
  五〇年代サークル詩運動への視点
宇野田尚哉  222
〈書評〉
  生方智子 『精神分析以前 無意識の日本近代文学』
内藤千珠子  229
  押野武志 『文学の権能 漱石・賢治・安吾の系譜』
大原祐治  233
  呉 美チョン 『安部公房の〈戦後〉 植民地経験と初期テクストをめぐって』
波潟 剛  237
  山下真史 『中島敦とその時代』
勝又 浩  241
  五味渕典嗣 『言葉を食べる――谷崎潤一郎、一九二〇~一九三一』
金子明雄  245
  南 明日香 『荷風と明治の都市景観』
太田知美  249
  出原隆俊 『異説・日本近代文学』
中丸宣明  253
  真銅正宏 『永井荷風・ジャンルの彩り』
岸川俊太郎  257
  倉田容子 『語る老女 語られる老女――日本近現代文学にみる女の老い』
米村みゆき  261
  石川則夫 『文学言語の探究――記述行為論序説』
中村三春  265
  藤井貴志 『芥川龍之介――〈不安〉の諸相と美学イデオロギー』
松本常彦  269
  戸松 泉 『複数のテクストへ 樋口一葉と草稿研究』
山本欣司  273
  有元伸子 『三島由紀夫物語る力とジェンダー 『豊饒の海』の世界』
佐藤秀明  277
  加藤邦彦 『中原中也と詩の近代』
中原 豊  281
  諸岡卓真 『現代本格ミステリの研究 「後期クイーン的問題」をめぐって』
谷口 基  285
  林 淑美 『批評の人間性 中野重治』
髙橋博史  288
  今西幹一 『佐藤佐太郎短歌の諸相』
堤 玄太  292
〈紹介〉
  清田文武『近代作家の構想と表現――漱石・未明から安吾・茨木のり子まで』
仁平道明  297
  竹内清己『村上春樹・横光利一・中野重治と堀辰雄――現代日本文学生成の水脈――』
猪熊雄治  298
  大國眞希『虹と水平線 太宰文学における透視図法と色彩』
井原あや  299
  工藤哲夫『賢治考証』
中地 文  300
  佐藤義雄『文学の風景 都市の風景』
吉成大輔  301
  湯浅篤志『夢見る趣味の大正時代 作家たちの散文風景』
浜田雄介  302
  塩浦 彰『越後明星派 点鬼簿 明治無名文学青年たちの記録』
伊狩 弘  303
  野村幸一郎『宮崎駿の地平 広場の孤独・照葉樹林・アニミズム』
横濱雄二  304
日本近代文学会
第84集 (2011年 平成23年 5月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
明治の蕪村調、その実態  ――俳人漱石の可能性について――
青木亮人  1
ダンディズムと実業思想  ――『それから』における男性ジェンダーの葛藤――
松下浩幸  16
李白「客中行」と花卉園芸からみる宮沢賢治「チュウリップの幻術」論
大島丈志  32
再生の季節 ――太宰治「富嶽百景」と表現主体の再生
若松伸哉  48
〈敵〉の布置 ――潤一郎敗戦期テクスト群を照射する「A夫人の手紙」――
福岡大祐  63
三島由紀夫「親切な機械」の生成――三島由紀夫とニーチェ哲学――
田中裕也  79
〈研究ノート〉
  海外としての〈日本〉 ――英語版の旅行ガイドブック――
五井 信  95
〈展望〉
  近代文学研究の歴史的展開 ――『文学史家の夢』評を通して――
平岡敏夫  102
  「デジタルから紙へ」 ――図書館と文学研究――
宗像和重  108
  出版というアウラの相続人と墓掘人たち ――ここ十年間の出版人の評伝について――
酒井浩介  116
〈書評〉
  佐々木雅發著『鴎外白描』
大塚美保  124
  林信藏著『永井荷風 ゾライズムの射程――初期作品をめぐって』
赤瀬雅子  128
  相馬庸郎著『日野啓三 意識と身体の作家』
佐藤 泉  132
  寺澤浩樹著『武者小路実篤の研究――美と宗教の様式』
瀧田 浩  136
  高榮蘭著『「戦後」というイデオロギー 歴史/記憶/文化』
島村 輝  140
  内藤千珠子著『小説の恋愛感触』
山本亮介  144
  柳沢孝子著『私小説の諸相 魔のひそむ場所』
増田周子  148
  須田喜代次著『位相 鴎外森林太郎』
山崎一穎  152
  田中邦夫著『漱石『明暗』の漢詩』
合山林太郎  156
  柳瀬善治著『三島由紀夫研究 「知的概観的な時代」のザインとゾルレン』
西野厚志  160
〈紹介〉
  日本近代演劇史研究会編『岸田國士の世界』
位田将司  164
  西田谷洋・浜田秀・日高佳紀・日比嘉高著『認知物語論キーワード』
井上 優  165
  川名大著『挑発する俳句 癒す俳句』
坪内稔典  166
日本近代文学会
第85集 (2011年 平成23年 11月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
広津柳浪における小説と演劇  ――「畜生腹」「あにき」の劇化上演をめぐって――
梅山 聡  1
翻訳からの出発、あるいは翻訳への出発  ――井伏鱒二訳『父の罪』論――
塩野加織  17
〈肖像〉へのまなざし  ――紀元二千六百年奉祝美術展覧会と樋口一葉――
笹尾佳代  33
武田泰淳「中秋節の頃(上)」の周辺 ――日本統治下上海における邦人文学界の状況――
木田隆文  49
体験を分有する試み  ――林京子『ギヤマン ビードロ』論――
村上陽子  64
〈研究ノート〉
  田村(佐藤)俊子・年譜の隙間  ――愛の書簡と文学的動向――
小平麻衣子  78
〈展望〉
  健在です、フェミニズム/ジェンダーの研究
江種満子  87
  ポップカルチャーとジェンダー・スタディーズの行方
千田浩幸  95
〈書評〉
  西田谷洋著『政治小説の形成――始まりの近代とその表現思想』
山本 良  102
  佐藤淳一著『谷崎潤一郎 型と表現』
前田久徳  106
  橋本のぞみ著『樋口一葉 初期小説の展開』
愛知峰子  110
  小林敦子著『生としての文学――高見順論』
梅本宣之  114
  鳥羽耕史著『1950年代 「記録」の時代』
杉浦 晋  118
  荒井裕樹著『障害と文学――「しののめ」から「青い芝の会」へ』
木村 功  122
  古川裕佳著『志賀直哉の〈家庭〉――女中・不良・主婦』
下岡友加  126
  藤尾健剛著『漱石の近代日本』
柴田勝二  130
  長沼光彦著『中原中也の時代』
疋田雅昭  134
  馬場美佳著『「小説家」登場――尾崎紅葉の明治二〇年代』
関  肇  138
  外村彰著『岡本かの子 短歌と小説――主我と没我と――』
近藤華子  142
  村田裕和著『近代思想社と大正期ナショナリズムの時代』
綾目広浩  146
  佐藤伸宏著『詩の在りか――口語自由詩をめぐる問い』
安 智史  150
  山口直孝著『「私」を語る小説の誕生――近松秋江・志賀直哉の出発期』
日比嘉高  154
  和田博文著『資生堂という文化装置 1872-1945』
瀬崎圭二  158
〈紹介〉
  相馬明文著『太宰治の表現空間』
青木京子  162
  信時哲郎著『宮沢賢治「文語詩稿五十篇」評釈』
鈴木健司  163
  水本精一郎著『島崎藤村研究――詩の世界』・『島崎藤村研究――小説の世界』
金戸清高  164
  菅聡子著『女が国家を裏切るとき――女学生、一葉、吉屋信子』
矢澤美佐紀  165
  関谷博著『幸田露伴の非戦思想 人権・国家・文明――〈少年文学〉を中心に』
西川貴子  166
  日本近代文学会関西支部編『村上春樹と小説の現在』
山崎眞紀子  167
日本近代文学会
第86集 (2012年 平成24年 5月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
メディアの中の「女性作家」・山田順子
 ――『流るるままに』と徳田秋聲「順子もの」をめぐって――
大木志門  1
堀辰雄『姨捨』『姨捨記』と更級日記  ――保田與重郎との関連――
大石紗都子  17
記録する機械の眼から「広島のレンズ」へ ――大江健三郎『ヒロシマ・ノート』論――
高橋由貴  32
「風太郎忍法帖」という歴史
谷口 基  48
〈展望〉
 「文学史」をめぐる断想
中島国彦  64
  文学研究と古書価のことなど
東原武文  72
「東日本大震災」と文学館
赤間亜生  83
〈書評〉
  金子幸代著『鴎外と近代劇』
岩佐壯四郎  90
  塚本章子著『樋口一葉と斎藤緑雨――共振するふたつの世界』
岡田 豊  94
  小埜裕二著『童話論 宮沢賢治 純化と浄化』
大沢正善  98
  和田敦彦著『越境する書物――変容する読書環境のなかで――』
日高佳紀  102
  伊藤 博著『貧困の逆説――葛西善蔵の文学――』
柳沢孝子  106
  仁平政人著『川端康成の方法――二〇世紀モダニズムと「日本」言説の構成――』
高橋真理  110
  守安敏久著『メディア横断芸術論』
原 仁司  114
  権田浩美著『空の歌 中原中也と富永太郎の現代性』
加藤邦彦  117
〈紹介〉
  和田敦彦編『国定教科書はいかに売られたか――近代出版流通の形成』
牧 義之  121
  鈴木健司著『宮沢賢治文学における地学的想像力――〈心象〉と〈現実〉の谷をわたる』
森本智子  122
  出口智之著『幸田露伴と根岸党の文人たち――もうひとつの明治』
持田叙子  123
  永淵道彦著『廃墟の戦後に燃える――アヴァン・ギャルド「火の会」の活動とその軌跡』
小関和弘  124
  中井康行著『倫敦の不愉快な漱石 東京の孤独な漱石』
赤井恵子  125
日本近代文学会