『日本近代文学』第81集~第86集
第81集~第86集
第81集~第86集
- 第81集 (2009年 平成21年 11月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
-
- 明治の子殺し ――北村透谷「鬼心非鬼心」における〈社会〉と〈魔〉――
- 永渕朋枝 1
- 「家庭小説」再考のために ――中村春雨「無花果」論――
- 鬼頭七美 18
- 明治後期文壇における「告白」――一梁川熱から自然主義へ――
- 木村 洋 33
- 「白い襟巻」と「白いフラ子ル」――『彼岸過迄』論――
- 井内美由紀 49
- 『道草』における記憶の現出――想起される文字に即して――
- 野網摩利子 66
- 〈プリミティヴ〉な森の縁辺――富永太郎関連未完資料から見えてくるもの――
- 権田浩美 81
- 一九二九年の「内地」で呼び起こされた一九二三年の「朝鮮」
- ――中島敦の「巡査の居る風景」の表象する政治の日常――
- 徐 東周 97
- 堀辰雄「不器用な天使」論 ――翻訳から小説へ――
- 戸塚 学 112
- 「文芸復興」と〈モダニズム文学〉の命脈
- ――龍膽寺雄『M・子への遺書』にみる文学史観の問題――
- 平 浩一 127
- Lost in Transformation
-
- ――谷崎潤一郎訳「源氏物語」の〈女にて見ること/女性への生成変化〉――
- 西野厚志 143
- 「療養文芸」への試論――サークル文学運動への一視点として――
- 荒井裕樹 160
- 堀田善衞と上海――「祖国喪失」と「無国籍」のあいだで――
- 黒田大河 176
- 三島由紀夫『美しい星』論――核時代の想像力――
- 梶尾文武 192
- 地図と契約――安部公房『燃えつきた地図』論――
- 中野和典 208
- 小特集〈貧困〉の文学・〈文学〉の貧困
- 悲惨小説期の貧困表象――嶺雲・一葉・眉山・鏡花の射程――
- 鈴木啓子 224
- 剥奪の構図――桐野夏生作品から考察する――
- 種田和加子 239
- 〈貧困〉におけるアイデンティティ
-
- ――角田光代『エコノミカル・パレス』、佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』を通して考える――
- 飯田祐子 256
- 〈研究ノート〉
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- 内面の卓越化から凡庸化へ――近代日記体小説をめぐる覚書
- 山口直孝 274
- 坂口安吾「真書太閤記」典拠考
- 原 卓史 285
- 埴谷雄高「不合理ゆえに吾信ず」一斑――キルケゴールによるフラグメント的横断
- 住友直子 296
- 〈展望〉
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- 表象の領域――全貌を現わした樋口一葉の新聞小説――
- 関 礼子 308
- 成熟か拡散か――『新校本 宮澤賢治全集』別巻を刊行して思うこと
- 栗原 敦 315
- 森崎和江・石牟礼道子研究の現在
- 井上洋子 321
- 「売れる本」「売れない本」、そして「売りたい本」
- ――一編集者から見た学会と出版社――
- 飛鳥勝幸 328
- 拝啓、先生 …とか。
- 日比嘉高 335
- 〈イヴェント・レヴュー〉
-
- 「森 鴎外展―近代の扉をひらく」をめぐる虚構座談会
- 大塚美保 342
- 「虚子没後五十年記念 子規から虚子へ――近代俳句の夜明け――」展を見る
- 秋尾 敏 347
- 「生誕一二〇年記念 生田花世展」――再・発見、そして地域文学の行方――
- 上田穗積 351
- 何のために、どこにむかって、走るか
- ――福岡市文学館企画展「大西巨人 走り続ける作家」――
- 茶園梨加 355
- 痛苦を語る言葉
- ――『千年紀文学』八〇号記念シンポジウム「『在日』同時代の文学」に寄せて――
- 浅見洋子 360
- 〈書評〉
-
- 川勝麻里著『明治から昭和における『源氏物語』の受容――近代日本の文化創造と古典―― 』
- 竹村信治 365
- 浦西和彦著述と書誌〈第1巻〉新・日本プロレタリア文学の研究
-
- 〃 〈第2巻〉現代文学研究の基底
-
- 〃 〈第3巻〉年譜葉山嘉樹伝
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- 〃 〈第4巻〉増補 日本プロレタリア文学書目
- 前田角蔵 369
- 『種蒔く人』『文芸戦線』を読む会編『『文芸戦線』とプロレタリア文学』
- 須田久美著『金子洋文と『種蒔く人』文学・思想・秋田』
- 鶴見太郎 373
- 西岡亜紀著『福永武彦論「純粋記憶」の生成とボードレール』
- 山田兼士 377
- 渡部麻美著『流動するテクスト 堀辰雄』
- 中沢 弥 381
- 吉田悦志著『上司小剣論――人と作品』
- 森﨑光子 385
- 岩佐壮四郎著『日本近代文学の断面――1890―1920』
- 滝藤満義 389
- 原仁司著『中心の探求――言語をめぐる〈愛〉と〈罪〉』
- 黒古一夫 393
- 池内輝雄著『近代文学の領域 戦争・メディア・志賀直哉など』
- 畑中基紀 397
- 河田和子著『戦時下の文学と〈日本的なもの〉――横光利一と保田與重郎』
- 坂元昌樹 401
- 松本和也著『昭和十年前後の太宰治――〈青年〉・メディア・テクスト』
- 山口俊雄 405
- 柴田勝二著『中上健次と村上春樹 〈脱六〇年代〉的世界のゆくえ』
- 深津謙一郎 409
- 谷口基著『戦前戦後異端文学論――奇想と反骨――』
- 吉田司雄 413
- 小泉浩一郎著『夏目漱石論 〈男性の言説〉と〈女性の言説〉』
- 佐々木亜紀子 417
- 斉藤英雄著『漱石・龍之介の俳句』
- 坪内稔典 421
- 〈紹介〉
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- 関礼子・原仁司編『表象の現代――文学・思想・映像の20世紀』
- 山中剛史 425
- 中山昭彦編『ヴィジュアル・クリティシズム 表象と映画=機械の臨界点』
- 永野宏志 426
- 森本穫著『松本清張 歴史小説の楽しみ』
- 児玉喜恵子 427
- 佐伯順子著『「愛」と「性」の文化史』
- 田中祐介 428
- 芦谷信和著『国木田独歩の文学圏』
- 小林明子 429
- 遠藤 祐著『イーハトヴへの招待』
- 平澤信一 430
- 黒田大河・重松恵美・島村健司・杣谷英紀・田口律男・山﨑義光編著
- 『横光利一と関西文化圏』
- 佐山美佳 431
- 井波律子・井上章一共編『幸田露伴の世界』
- 出口智之 432
- 青山学院大学文学部日本文学科編『異郷の日本語』
- 柳瀬善治 433
- 北条常久著『詩友 国境を越えて 草野心平と光太郎・賢治・黄瀛』
- 國中 治 434
- 佐藤公一著『小林秀雄の超=近代 セザンヌ・ゴッホ・ピカソ・漱石』
- 鈴木美穂 435
- オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム論文集編集委員会・編
- 『多喜二の視点から見た〈身体body〉〈地域region〉〈教育education〉――2008年オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム論文集――』
- 五味渕典嗣 436
- 坂元昌樹・田中雄次・西槇偉・福澤清編『漱石と世界文学』
- 小橋孝子 437
- 佐々木雅發著『漱石の「こゝろ」を読む』
- 小平麻衣子 438
- 和田博文編『戦後詩のポエティクス1935-1959』
- 野坂昭雄 439
- 一柳廣孝/久米依子著『ライトノベル研究序説』
- 東 順子 440
- 平岡敏夫著『北村透谷 没後百年のメルクマール』
- 『北村透谷と国木田独歩』
- 鷲﨑秀一 441
- 井上隆史著『豊饒なる仮面 三島由紀夫(日本の作家49)』
- 武内佳代 443
- 山崎一穎著『鴎外ゆかりの人々』
- 須田喜代次 444
- 高良留美子著『恋する女― 一葉・晶子・らいてうの時代と文学』
- 溝部優実子 445
- 日本近代文学会
- 第82集 (2010年 平成22年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈特集〉バブル後の文学、その地平
-
-
- 一九九〇年代における”偶有性”のゆくえ――村上龍、村上春樹、そして庵野秀明――
- 千田洋幸 1
- ペンだこが消えたとき――一九九〇年代の笙野頼子におけるディスクールを軸にして――
- 清水良典 17
- 暴力のテクスト――バブル前後のテロリズムと決断主義の位相――
- 西田谷洋 29
- 〈論文〉
-
-
- 〈批評〉の水脈―石橋忍月初期作品を起点として
- 富塚昌輝 45
- 「巻を掩ふて嘆ずる」不知庵――明治二三年の書簡からみるドストエフスキー『虐げられた人びと』の読書体験と批評の変化
- 大貫俊彦 61
- 「実際的小説」の方法――清水紫琴「こわれ指環」と『女学雑誌』の小説観
- 大橋崇行 77
- 季節に対する意識の変質――正岡子規の新年・春の扱いを中心に
- 永橋禎子 93
- 母の時間の優生学――母性保護論争における平塚らいてうの「歴史」の超克
- 辻吉祥 109
- 永井荷風『雪解』論――江戸受容の変貌について
- 多田蔵人 125
- 滝口武士『亜』から『蝸牛』への行程――変容する「外地」の風景――
- 小泉京美 140
- 横光利一における「形式主義」――「個性」という形式について――
- 位田将司 156
- 横光利一『旅愁』における〈郷里〉という難題――〈クニ〉の揺さぶりが意味するもの――
- 舘下徹志 172
- 「路地」の廃棄と文体の変容――中上健次「讃歌」における「サイボーグ」性
- 山田夏樹 186
- 小特集〈複数言語〉の明治
- もう一人のお伝――菊池三渓「臙脂虎伝」について――
- 福井辰彦 202
- アイデヤルの挑戦
- 青木稔弥 217
- 〈調和〉への挑戦――尾崎紅葉の小説文――
- 馬場美佳 229
- 〈展望〉
-
- 世界の中の日本文学として――国際芥川龍之介学会の射程――
- 髙橋龍夫 245
- 〈齟齬〉を語るということ:”Japanese Popular Culture”をめぐって
- 上田敦子 253
- 台湾におけるライトノベルの受容について
- 榊祐一 261
- 〈イヴェント・レヴュー〉
- 宮沢賢治イーハトーブ館 高村光太郎展――文学史の新視角、文壇と地方の関係――
- 秋枝美保 269
- 《作家》のアウラと快楽――「大乱歩展」(県立神奈川近代文学館)を考える
- 嶋田直哉 273
- 支部創設30周年記念 日韓共同開催特別企画 海を越えた文学(1)――日韓を軸として――
- 馬京玉 277
- 〈書評紹介〉
- 藤本寿彦著『周縁としてのモダニズム 日本現代詩の底流』
- 澤正宏 281
- 吉田俊彦著『芥川龍之介と有島武郎――生の原拠と死の美学――』
- 渡邉正彦 285
- 佐藤秀明著『三島由紀夫の文学』
- 久保田裕子 289
- 千田洋幸著『テクストと教育――「読むこと」の変革のために』
- 木村功 293
- 和田博文・真銅正宏・西村将洋・宮内淳子・和田桂子著『言語都市・ロンドン 1861―1945』
- 佐藤裕子 297
- 黒古一夫著『村上龍 「危機」に抗する想像力』
- 石田仁志 301
- 菅邦男著『『赤い鳥』と生活綴方教育――宮崎の児童詩と綴方――』
- 中谷いずみ 305
- 中島礼子著『国木田独歩の研究』
- 関肇 309
- 奥野久美子著『芥川作品の方法――紫檀の机から――』
- 神田由美子 313
- 戸塚麻子著『戦後派作家 梅崎春生』
- 野坂昭雄 317
- 小林幸夫著『森鷗外論――現象と精神』
- 金子幸代 321
- 佐々木英昭著『漱石先生の暗示 サジェスチョン』
- 松下浩幸 325
- 竹内栄美子著『戦後日本、中野重治という良心』
- 鳥羽耕史 329
- 山本欣司著『樋口一葉 豊饒なる世界へ』
- 峯村至津子 333
- 永岡杜人著『柳美里 〈柳美里〉という物語』
- 奥山文幸 337
- 綾目広治著『小川洋子 見えない世界を見つめて』
- 藤澤るり 341
- 〈紹介〉
-
- 田端泰子・河原和枝・野村幸一郎編著 京都橘大学女性歴史文化研究所叢書『母と娘の歴史文化学―再生産される〈性〉』
- 小林美恵子 345
- 飯田祐子/島村輝/高橋修/中山昭彦編著『少女少年のポリティクス』
- 光石亜由美 346
- 吉田司雄編著『オカルトの惑星』
- 三浦正雄 347
- 斎藤理生・松本和也編『新世紀 太宰治』 木村小夜
- 348
- 安藤宏編著『展望 太宰治』
- 大國眞希 349
- 疋田雅昭/日高佳紀/日比嘉高編著『スポーツする文学1920―30年代の文化詩学』
- 金井二朗 350
- 日本近代文学会東海支部編『〈東海〉を読む――近代空間トポスと文学――』
- 小倉斉 351
- 井上謙・掛野剛史・井上明芳編『横光利一 欧州との出会い『欧州紀行』から『旅愁』へ』
- 河田和子 352
- 佐々木英昭・松居竜五編著『芸術・メディアのカルチュラル・スタディーズ』
- 續谷真紀 353
- 外村彰著『念ふ鳥 詩人高祖保』
- 橋浦洋志 354
- 横瀬隆雄編『河井酔茗宛 横瀬夜雨書簡集』
- 山本康治 355
- 柘植光彦編著『永井荷風 仮面と実像』
- 岩見幸恵 356
- 木村一信・崔在喆編『韓流百年の日本語文学』
- 北田幸恵 357
- 日本近代文学会
- 第83集 (2010年 平成22年 11月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
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- 『破戒』のテニス
- 岩佐壮四郎 1
- 西條八十・その創作の転換期――詩歌と外国文学翻訳・研究との関わり――
- 鈴木暁世 17
- 探墓の歴史 ――森鴎外『渋江抽斎』論
- 村上祐紀 33
- 大正十二年初月の離背 ――泉鏡花「みさごの鮨」の射程
- 吉田遼人 48
- デジャ=ヴュのフィールド ―志賀直哉「イヅク川」から内田百閒へ―
- 坂口 周 64
- 科学と天使 ――堀辰雄とジャン・コクトー――
- 渡部麻実 80
- 小林秀雄の〈絶対言語〉論 ――『文芸評論』試論――
- 岡田浩行 96
- 文芸批評の存立機制 ――一九三三年の「批評無用」論争
- 大澤 聡 110
- 非共約的な差異へむけた日本語文学のプロジェクト ――一九四一~四二年の金史良作品――
- 宮崎靖士 126
- 鮎川信夫「小さいマリの歌」 ――〈公〉と〈私〉の統合――
- 田口麻奈 142
- 電子メディア時代における異化
- ――一九六〇年前後の安部公房のテレビ脚本・SFから『砂の女』へ――
- 永野宏志 158
- 語り/騙りの力 ――村上春樹『ノルウェイの森』を奏でる女
- 武内佳代 174
- 〈研究ノート〉
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- 『西洋夜話』訴訟一件 ――出版史料としての『大審院刑事判決録』――
- 磯部 敦 190
- 佐藤春夫「律義者」、江戸川乱歩「芋虫」の検閲
- 水沢不二夫 199
- 〈展望〉
-
- 〈安寧秩序ヲ妨害シ又ハ風俗ヲ壊乱スルモノ〉としての文学
- 菅 聡子 207
- 通俗小説という問題
- 日高昭二 214
- 五〇年代サークル詩運動への視点
- 宇野田尚哉 222
- 〈書評〉
-
- 生方智子 『精神分析以前 無意識の日本近代文学』
- 内藤千珠子 229
- 押野武志 『文学の権能 漱石・賢治・安吾の系譜』
- 大原祐治 233
- 呉 美チョン 『安部公房の〈戦後〉 植民地経験と初期テクストをめぐって』
- 波潟 剛 237
- 山下真史 『中島敦とその時代』
- 勝又 浩 241
- 五味渕典嗣 『言葉を食べる――谷崎潤一郎、一九二〇~一九三一』
- 金子明雄 245
- 南 明日香 『荷風と明治の都市景観』
- 太田知美 249
- 出原隆俊 『異説・日本近代文学』
- 中丸宣明 253
- 真銅正宏 『永井荷風・ジャンルの彩り』
- 岸川俊太郎 257
- 倉田容子 『語る老女 語られる老女――日本近現代文学にみる女の老い』
- 米村みゆき 261
- 石川則夫 『文学言語の探究――記述行為論序説』
- 中村三春 265
- 藤井貴志 『芥川龍之介――〈不安〉の諸相と美学イデオロギー』
- 松本常彦 269
- 戸松 泉 『複数のテクストへ 樋口一葉と草稿研究』
- 山本欣司 273
- 有元伸子 『三島由紀夫物語る力とジェンダー 『豊饒の海』の世界』
- 佐藤秀明 277
- 加藤邦彦 『中原中也と詩の近代』
- 中原 豊 281
- 諸岡卓真 『現代本格ミステリの研究 「後期クイーン的問題」をめぐって』
- 谷口 基 285
- 林 淑美 『批評の人間性 中野重治』
- 髙橋博史 288
- 今西幹一 『佐藤佐太郎短歌の諸相』
- 堤 玄太 292
- 〈紹介〉
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- 清田文武『近代作家の構想と表現――漱石・未明から安吾・茨木のり子まで』
- 仁平道明 297
- 竹内清己『村上春樹・横光利一・中野重治と堀辰雄――現代日本文学生成の水脈――』
- 猪熊雄治 298
- 大國眞希『虹と水平線 太宰文学における透視図法と色彩』
- 井原あや 299
- 工藤哲夫『賢治考証』
- 中地 文 300
- 佐藤義雄『文学の風景 都市の風景』
- 吉成大輔 301
- 湯浅篤志『夢見る趣味の大正時代 作家たちの散文風景』
- 浜田雄介 302
- 塩浦 彰『越後明星派 点鬼簿 明治無名文学青年たちの記録』
- 伊狩 弘 303
- 野村幸一郎『宮崎駿の地平 広場の孤独・照葉樹林・アニミズム』
- 横濱雄二 304
- 日本近代文学会
- 第84集 (2011年 平成23年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
-
- 明治の蕪村調、その実態 ――俳人漱石の可能性について――
- 青木亮人 1
- ダンディズムと実業思想 ――『それから』における男性ジェンダーの葛藤――
- 松下浩幸 16
- 李白「客中行」と花卉園芸からみる宮沢賢治「チュウリップの幻術」論
- 大島丈志 32
- 再生の季節 ――太宰治「富嶽百景」と表現主体の再生
- 若松伸哉 48
- 〈敵〉の布置 ――潤一郎敗戦期テクスト群を照射する「A夫人の手紙」――
- 福岡大祐 63
- 三島由紀夫「親切な機械」の生成――三島由紀夫とニーチェ哲学――
- 田中裕也 79
- 〈研究ノート〉
-
- 海外としての〈日本〉 ――英語版の旅行ガイドブック――
- 五井 信 95
- 〈展望〉
-
- 近代文学研究の歴史的展開 ――『文学史家の夢』評を通して――
- 平岡敏夫 102
- 「デジタルから紙へ」 ――図書館と文学研究――
- 宗像和重 108
- 出版というアウラの相続人と墓掘人たち ――ここ十年間の出版人の評伝について――
- 酒井浩介 116
- 〈書評〉
-
- 佐々木雅發著『鴎外白描』
- 大塚美保 124
- 林信藏著『永井荷風 ゾライズムの射程――初期作品をめぐって』
- 赤瀬雅子 128
- 相馬庸郎著『日野啓三 意識と身体の作家』
- 佐藤 泉 132
- 寺澤浩樹著『武者小路実篤の研究――美と宗教の様式』
- 瀧田 浩 136
- 高榮蘭著『「戦後」というイデオロギー 歴史/記憶/文化』
- 島村 輝 140
- 内藤千珠子著『小説の恋愛感触』
- 山本亮介 144
- 柳沢孝子著『私小説の諸相 魔のひそむ場所』
- 増田周子 148
- 須田喜代次著『位相 鴎外森林太郎』
- 山崎一穎 152
- 田中邦夫著『漱石『明暗』の漢詩』
- 合山林太郎 156
- 柳瀬善治著『三島由紀夫研究 「知的概観的な時代」のザインとゾルレン』
- 西野厚志 160
- 〈紹介〉
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- 日本近代演劇史研究会編『岸田國士の世界』
- 位田将司 164
- 西田谷洋・浜田秀・日高佳紀・日比嘉高著『認知物語論キーワード』
- 井上 優 165
- 川名大著『挑発する俳句 癒す俳句』
- 坪内稔典 166
- 日本近代文学会
- 第85集 (2011年 平成23年 11月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
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- 広津柳浪における小説と演劇 ――「畜生腹」「あにき」の劇化上演をめぐって――
- 梅山 聡 1
- 翻訳からの出発、あるいは翻訳への出発 ――井伏鱒二訳『父の罪』論――
- 塩野加織 17
- 〈肖像〉へのまなざし ――紀元二千六百年奉祝美術展覧会と樋口一葉――
- 笹尾佳代 33
- 武田泰淳「中秋節の頃(上)」の周辺 ――日本統治下上海における邦人文学界の状況――
- 木田隆文 49
- 体験を分有する試み ――林京子『ギヤマン ビードロ』論――
- 村上陽子 64
- 〈研究ノート〉
-
- 田村(佐藤)俊子・年譜の隙間 ――愛の書簡と文学的動向――
- 小平麻衣子 78
- 〈展望〉
-
- 健在です、フェミニズム/ジェンダーの研究
- 江種満子 87
- ポップカルチャーとジェンダー・スタディーズの行方
- 千田浩幸 95
- 〈書評〉
-
- 西田谷洋著『政治小説の形成――始まりの近代とその表現思想』
- 山本 良 102
- 佐藤淳一著『谷崎潤一郎 型と表現』
- 前田久徳 106
- 橋本のぞみ著『樋口一葉 初期小説の展開』
- 愛知峰子 110
- 小林敦子著『生としての文学――高見順論』
- 梅本宣之 114
- 鳥羽耕史著『1950年代 「記録」の時代』
- 杉浦 晋 118
- 荒井裕樹著『障害と文学――「しののめ」から「青い芝の会」へ』
- 木村 功 122
- 古川裕佳著『志賀直哉の〈家庭〉――女中・不良・主婦』
- 下岡友加 126
- 藤尾健剛著『漱石の近代日本』
- 柴田勝二 130
- 長沼光彦著『中原中也の時代』
- 疋田雅昭 134
- 馬場美佳著『「小説家」登場――尾崎紅葉の明治二〇年代』
- 関 肇 138
- 外村彰著『岡本かの子 短歌と小説――主我と没我と――』
- 近藤華子 142
- 村田裕和著『近代思想社と大正期ナショナリズムの時代』
- 綾目広浩 146
- 佐藤伸宏著『詩の在りか――口語自由詩をめぐる問い』
- 安 智史 150
- 山口直孝著『「私」を語る小説の誕生――近松秋江・志賀直哉の出発期』
- 日比嘉高 154
- 和田博文著『資生堂という文化装置 1872-1945』
- 瀬崎圭二 158
- 〈紹介〉
-
- 相馬明文著『太宰治の表現空間』
- 青木京子 162
- 信時哲郎著『宮沢賢治「文語詩稿五十篇」評釈』
- 鈴木健司 163
- 水本精一郎著『島崎藤村研究――詩の世界』・『島崎藤村研究――小説の世界』
- 金戸清高 164
- 菅聡子著『女が国家を裏切るとき――女学生、一葉、吉屋信子』
- 矢澤美佐紀 165
- 関谷博著『幸田露伴の非戦思想 人権・国家・文明――〈少年文学〉を中心に』
- 西川貴子 166
- 日本近代文学会関西支部編『村上春樹と小説の現在』
- 山崎眞紀子 167
- 日本近代文学会
- 第86集 (2012年 平成24年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
-
- メディアの中の「女性作家」・山田順子
-
- ――『流るるままに』と徳田秋聲「順子もの」をめぐって――
- 大木志門 1
- 堀辰雄『姨捨』『姨捨記』と更級日記 ――保田與重郎との関連――
- 大石紗都子 17
- 記録する機械の眼から「広島のレンズ」へ ――大江健三郎『ヒロシマ・ノート』論――
- 高橋由貴 32
- 「風太郎忍法帖」という歴史
- 谷口 基 48
- 〈展望〉
-
- 「文学史」をめぐる断想
- 中島国彦 64
- 文学研究と古書価のことなど
- 東原武文 72
- 「東日本大震災」と文学館
- 赤間亜生 83
- 〈書評〉
-
- 金子幸代著『鴎外と近代劇』
- 岩佐壯四郎 90
- 塚本章子著『樋口一葉と斎藤緑雨――共振するふたつの世界』
- 岡田 豊 94
- 小埜裕二著『童話論 宮沢賢治 純化と浄化』
- 大沢正善 98
- 和田敦彦著『越境する書物――変容する読書環境のなかで――』
- 日高佳紀 102
- 伊藤 博著『貧困の逆説――葛西善蔵の文学――』
- 柳沢孝子 106
- 仁平政人著『川端康成の方法――二〇世紀モダニズムと「日本」言説の構成――』
- 高橋真理 110
- 守安敏久著『メディア横断芸術論』
- 原 仁司 114
- 権田浩美著『空の歌 中原中也と富永太郎の現代性』
- 加藤邦彦 117
- 〈紹介〉
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- 和田敦彦編『国定教科書はいかに売られたか――近代出版流通の形成』
- 牧 義之 121
- 鈴木健司著『宮沢賢治文学における地学的想像力――〈心象〉と〈現実〉の谷をわたる』
- 森本智子 122
- 出口智之著『幸田露伴と根岸党の文人たち――もうひとつの明治』
- 持田叙子 123
- 永淵道彦著『廃墟の戦後に燃える――アヴァン・ギャルド「火の会」の活動とその軌跡』
- 小関和弘 124
- 中井康行著『倫敦の不愉快な漱石 東京の孤独な漱石』
- 赤井恵子 125
- 日本近代文学会