『日本近代文学』総目次

『日本近代文学』第1集~第10集

第1集~第10集

第1集~第10集

第1集 (1964年 昭和39年 11月1日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 近代文学史論
政治小説における「ノベル」の意味 ―「雪中梅」と「外務大臣」―
越智治雄  1
「幻滅時代」前後 ―天渓の現実主義とその命脈―
高田瑞穂  15
大正期「文壇」の成立
紅野敏郎  34
大正から昭和へ
磯貝英夫  47
昭和十年代以後 ―〈現代〉の〈文学史〉の〈論理〉をめぐって―
小笠原克 61
視座 作家は文壇に向かって嘘をつく
成瀬正勝  77
   近代文学研究における「都市と農村」の問題
相馬庸郎  79
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明治三十年代文学の一断面 ―草村北星を中心に―
岡保生  81
泣菫作品中の姉と妹
松村緑  93
平出修論
古川清彦 106
「同伴者作家」ノート
大津山国夫 121
太宰治とコミニズム
相馬正一 134
資料 北海道内発行新聞文芸関係記事年表稿(大正篇)
日本近代文学会北海道支部 155
展望 近代文学学界の動向(一九六四年前期)
山田博光 173
書評 色川大吉著「明治精神史」
佐藤勝 186
   「大衆文学」・「新聞小説史稿」
浅井清 191
(発行所)三省堂
第2集 (1965年 昭和40年 5月25日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 近代小説論 ―文学史再検討のために―
当世書生気質
関良一・前田愛・清水茂  1
照葉狂言
橋本佳・村松定孝  33
思出の記
久保田芳太郎・平林一・上笙一郎  52
猪野謙二・榎本隆司・大久保典夫  74
虞美人草
井上百合子・伊豆利彦・平岡敏夫 100
視座 受容の軌跡
稲垣達郎 126
研究者層の厚みと研究の厚み
長谷川泉 128
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逆向の論理 ―荷風のアメリカ文学鑑賞―
武田勝彦 131
「世の中へ」とその周辺 ―加能作次郎小考―
坂本政親 139
倉田百三の青春
辻橋三郎 152
官吏としての樋口則義
藤井公明 168
展望 近代文学学界の動向(一九六四年後期)
中村完 181
書評 野口富士男著「徳田秋声伝」を読んで
吉田精一 194
   谷沢栄一著「近代日本文学史の構想」
生松敬三 198
(発行所)三省堂
第3集 (1965年 昭和40年 11月1日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 近代小説論 ―文学史再検討のために―
坑夫(宮島資夫)
佐藤勝  1
異端者の悲しみ(谷崎潤一郎)
橋本芳一郎  16
神経病時代(広津和郎)
橋本迪夫  28
美しい町(佐藤春夫)
河村政敏  41
苦の世界(宇野浩二)
渋川驍  57
邪宗門(芥川龍之介)
駒尺喜美  67
暗夜行路(志賀直哉)
竹盛天雄  80
視座 もっと綜合的な視野で
川副国基  98
   研究者の心情と論理
首藤基澄 100
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鷗外とニーチェ
重松泰雄 102
漱石の反自然主義をめぐって ―『虞美人草』の周辺―
遠藤祐 116
小説家白鳥の誕生 ―第一創作集『紅塵』を中心に―
佐々木雅発 133
「行動主義文学論争」についての一考察 ―その虚像と実像―
香内信子 145
堀辰雄 覚書 ―「聖家族」より「菜穂子」へ―
佐藤泰正 158
小林秀雄の「志賀直哉」
吉田凞生 170
展望 近代文学学界の動向(一九六五年前期)
今井泰子・熊坂敦子・島田昭男 183
書評 「座談会 大正文学史」
伊沢元美 194
(発行所)三省堂
第4集 (1966年 昭和41年 5月1日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 現代小説論 ―文学史再検討のために―
浅草紅団(川端康成)
長谷川泉  1
家族会議(横光利一)
保昌正夫  14
冬の宿(阿部知二)
高田瑞穂  26
故旧忘れ得べき(高見順)
磯貝英夫  38
石狩川(本庄陸男)
高橋春雄  51
汽車の罐焚き(中野重治)
木村幸雄  65
鳴海仙吉(伊藤整)
亀井秀雄  78
真空地帯(野間宏)
右遠俊郎  90
美しい女(椎名麟三)
山田博光 107
視座 近ごろの感想
吉田精一 119
   言語的アプローチを
関良一 121
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象徴意識の諸相 ―漱石の場合―
石丸久 124
「石にひしがれた雑草」と「或る女」 ―主人公の精神構造と主題―
小坂晋 136
広津和郎論 ―大正期を中心に―
勝山功 150
中野重治論 ―堀辰雄との「文学史」的統一像を求めて―
杉野要吉 162
「名人」試論
川嶋至 175
展望 近代文学学界の動向(一九六五年後期)
岡保生・小笠原克 188
書評 和田謹吾著『自然主義文学』
相馬庸郎 204
(発行所)三省堂
第5集 (1966年 昭和41年 11月1日発行) ダウンロード
日本近代文学会編集
〈特集〉 夏目漱石
漱石と子規
橋本桂  1
漱石と英文学
海老池俊治  14
漱石と恋愛
川副国基  27
『吾輩は猫である』私見 ―いわば「心理」的主人公について―
大石修平 37
『それから』論
越智治雄 51
『明暗』
内田道雄 62
漱石書簡の検討 ―子規との邂逅―
熊坂敦子 79
漱石研究史論
玉井敬之 93
視座 近代文学科の構想
湯地孝 106
   注釈のこと
川口朗 108
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高村光太郎の〈自然の理法〉
角田敏郎 111
宮沢賢治への近代詩の投影
境忠一 124
中原中也初期ダダ詩の意義
太田静一 136
井伏鱒二素描 ―「山椒魚」から「遙拝隊長」へ―
東郷克美 147
『或る女』論 ―「夢幻」と「屈辱」をめぐって―
江種満子 160
一葉小説小論 ―題名の典拠と方法をめぐって―
松坂俊夫 173
展望 近代文学学界の動向(一九六六年前期)
浅井清 187
書評 山本正秀著『近代文体発生の史的研究』
稲垣達郎 200
   三好行雄著『島崎藤村論』について
瀬沼茂樹 202
(発行所)三省堂
第6集 (1967年 昭和42年 5月15日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 近代戯曲
近代劇の移入と成立
野村喬  1
近代戯曲の展開 ―その試み・鷗外まで―
酒井森之介  14
近代における戯曲時代 ―その成立の一面―
遠藤祐 27
近代戯曲と近代劇
河竹登志夫  40
近代戯曲の作家と作品
 一. 木下杢太郎
河村政敏  58
 二. 菊池寛とシング
大久保直幹  75
 三. 山本有三の社会劇
佐藤善也  90
 四. 真山青果の戯曲
藤木宏幸 103
 五. 岸田国士
永平和雄 116
視座 構造的美観
笹淵友一 129
   文学の価値観と文学史の方法
千葉宣一 131
勝本清一郎氏追悼  勝本先生を憶う
橋本迪夫 133
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北村透谷と徳富蘇峰 ―その文明批評の連関性について―
槇林滉二 136
「クララの出家」再論 ―笹淵博士の批判に対する反論―
小坂晋 148
千葉亀雄と横光利一 ―”新感覚”理論の意味と内実―
栗坪良樹 157
小松清論ノート ―「記録文学」の方法について―
香内信子 169
展望 近代文学学界の動向(一九六六年後期)
森本修 182
書評 猪野謙二著『明治の作家』を読んで
和田謹吾 195
   柳田泉著「『小説神髄』研究」をめぐって
関良一 199
(発行所)三省堂
第7集 (1967年 昭和42年 11月1日発行)  ダウンロード
日本近代文学会編集
〈特集〉 近代文学評論史の問題点
文学と自然 ―想実論をめぐって―
十川信介  1
透谷とキリスト教 ―評論とキリスト教に関する一試論―
佐藤泰正  14
社会小説論 ―その源流と展開―
山田博光  27
写生論序説 ―芸術的認識の諸相におけるの「写生」―
石丸久  41
モダニズム文学論の基盤 ―新感覚派を中心に―
磯貝英夫  54
『詩と詩論』とシュールレアリスム ―受容状況を中心に―
千葉宣一  67
「近代の超克」試論
小笠原克  84
私小説論再検討の視点 ―伊藤整の文学論の場合―
野坂幸弘  96
視座 近代文学の研究ということ
川嶋至 107
   研究と評論
木俣修 109
一葉をめぐる女たち ―歌子、花圃、菊子―
塚田満江 112
永井荷風ノート ―「あめりか物語」「ふらんす物語」について―
坂上博一 125
他力思想と近代文学 ―左千夫・甲之・礒多―
大河内昭爾 139
明治期社会劇論の輪郭
越智治雄 153
展望 近代文学学界の動向(1967年前期)
藤多佐太夫 169
書評 首藤基澄著『高村光太郎』
角田敏郎 200
   『論集・小林秀雄』第一巻と『書誌小林秀雄』の意義
谷沢永一 204
   高木文雄著『漱石の道程』
井上百合子 209
   平岡敏夫著『北村透谷研究』
飛鳥井雅道 212
(発行所)三省堂
第8集 (1968年 昭和43年 5月15日発行)  ダウンロード
日本近代文学会編集
〈特集〉 詩精神
近代日本文学における詩精神
高田瑞穂  1
枕山と春濤 ―明治十年前後の漢詩壇―
前田愛  14
藤村詩の原郷 ―「千曲川旅情の歌」をめぐって
山田晃  26
小川未明における詩と真実 ―明治四十年代の未明―
紅野敏郎  37
朔太郎から静雄へ ―『わがひとに与ふる哀歌』前後をめぐってのノート
安藤靖彦  51
戦後詩の問題点
江頭彦造  67
〈特集〉詩人研究の問題点
独歩詩の意味
本多浩  81
藤村詩私抄
関良一  86
啄木の詩魂 ―その詩論と実作とをめぐって
昆豊  98
北原白秋試論 ―その感覚表現と詩的認識をめぐって―
河村政敏 106
萩原朔太郎研究の問題点
佐藤房儀 114
宮沢賢治詩研究の問題点
首藤基澄 130
視座 「富岡先生」のモデルとその漢詩抄
福田清人 136
   二つの文学史
伊狩章 138
〈自由論文〉
泉鏡花『婦系図』主題考
手塚昌行 141
「三四郎」の問題
柘植光彦 150
「クララの出家」の主題再論
笹淵友一 162
「日本浪曼派論争」の問題点
神谷忠孝 184
展望 近代文学学界の動向(一九六七年後期)
西垣勤 197
書評 安川定男著「有島武郎論」
山田昭夫 211
〈紹介〉小山内時雄責任編集『福士幸次郎著作集』全二巻
215
(発行所)三省堂
第9集 (1968年 昭和43年 10月20日発行)  ダウンロード 
日本近代文学会編集
〈特集〉 戦後文学
戦後文学とは何か
 戦後の文学における敗戦の意味
伊豆利彦  1
 戦後文学の出発
佐藤勝  15
戦後の小説
 戦後文学の様相
竹盛天雄  28
 無頼派文学の問題 ―田中英光の場合―
島田昭雄  44
 戦後文学における「第三の新人」の位置
鳥居邦朗  55
戦後詩
原子朗  67
戦後批評の出発 ―「近代文学」派とその周辺―
大久保典夫  81
戦後戯曲の原点
永平和雄  94
視座 同時代的体験について
中島健蔵 106
   常識確認
保昌正夫 108
〈自由論文〉
「見神の実験」をめぐって
川合道雄 111
茂吉晩年の歌境 ―志賀直哉との対比に関連して―
本林勝夫 122
“新感覚派”論 ―出発点における感覚的諸問題―
栗坪良樹 135
『幻化』の志向する意味 ―現代小説の宿命的な一つの典型として―
まつもとつるを 151
展望 近代文学学界の動向(一九六八年前期)
小泉浩一郎 164
書評 相馬正一著「若き日の太宰治」
山内祥史 181
   境忠一著『評伝 宮沢賢治』
分銅惇作 186
   満田郁夫著『中野重治論』について
杉野要吉 189
(発行所)三省堂
第10集 (1969年 昭和44年 5月20日発行)  ダウンロード
日本近代文学会編集
〈自由論文〉
北村透谷における国民・民衆の問題
藪禎子  1
君死にたまふことなかれ
翁久美  13
『発展』『毒薬を飲む女』(岩野泡鳴)試論
伴悦  28
一高の青春 ―折蘆を中心に―
助川徳是  41
『それから』論
熊坂敦子  56
大正期のロシア文学と朔太郎
久保忠夫  70
「田園の憂鬱」の文体
山敷和男  83
「あにいもうと」の成立 ―その一側面―
東郷克美  95
伊東静雄論 ―「小さい手帖から」をめぐって―
川口朗 112
横光利一の思考と現実 ―新感派時代にみる可能性―
佐藤昭夫 122
中原中也「言葉なき歌」と「蛙声」と ―愛児文也の誕生と死―
飛高隆夫 135
「惜しみなく愛は奪ふ」と「クララの出家」 ―笹淵博士の再批判に対する反論―
小坂晋 148
視座 文学研究への反省
坂本浩 163
   近代文学研究が志向するもの ―その方法についての雑感―
久保田芳太郎 167
展望 近代文学学会の動向(一九六八年後期)
山崎一穎 172
書評 佐藤泰正著『日本近代詩とキリスト教』
佐藤房儀 187
   岡保生著『尾崎紅葉の生涯と文学』
伊狩章 193
   岩永胖著『自然主義文学における虚構の可能性』
榎本隆司 198
(発行所)三省堂
『日本近代文学』第11集~第20集
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