『日本近代文学』総目次

『日本近代文学』第51集~第60集

第51集~第60集

第51集~第60集

第51集 (1994年 平成6年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉 「研究・批評のパラダイム」
現象学の近代 ―梶井基次郎の場合―
林淑美  1
匂い・フローラ・記憶 ―日本世紀末のイメージ空間―
石崎等  16
「難題」としての研究と批評 ―小林秀雄『本居宣長』の学問批判をどう読むか―
細谷博  30
〈解放思想〉の枠組を脱して
  ―モダニティをめぐる鷗外・らいてうの思想的接面―
大石直記  43
二人の大先生 ―正直正太夫と三文字屋金平―
林原純生  58
〈偏見〉の牙城 ―新しい作品論のために―
田中実  70
「学問する」とかなにか ―近代文学研究の方法と態度をめぐって―
林浩平  89
戦争・性役割・性意識 ―光源としての「従軍慰安婦」―
金井景子 103
〈談話〉の中の暴力 ―『破戒』論―
中山弘明 116
性/〈書く〉ことの政治学 ―『新生』における 男性性 ( マスキュリニティ ) の戦略―
千田洋幸 130
「鼻」のアレゴリー ―超越論的主観の出自とゆくえ―
友田悦生 144
自意識と通俗 ―小酒井不木を軸に―
浜田雄介 156
志賀直哉『范の犯罪』論 ―「范」の形象と舞台設定とをめぐって―
山口直孝 168
方法としてレーゼ・ドラマ
石川巧 179
ソングの誘惑 ―萩原朔太郎晩年期詩観の一側面について―
安智史 195
展望 博雅の家に笑はれなん ―日本近代文学研究の陥穽についての覚書―
塩崎文雄 208
   特定作家に淫するということ
竹松良明 213
   近代文学の注釈について
國生雅子 218
研究ノート
   索引と注釈の狭間、そしてコンコルダンスへ
宮坂覺 223
   古くて新しい領界 ―近代日本文学とパリ―
今橋映子 225
   ジャンル・代筆・性転換
三田村雅子 227
書評 関礼子著『姉の力 樋口一葉』
菅聡子 229
   今橋映子著『異都憧憬 日本人のパリ』
南明日香 231
   香内信子著『與謝野晶子 ―昭和期を中心に』
渡邊澄子 233
   清水孝純著『漱石 その反オイディプス的世界』
吉川豊子 235
   石井和夫著『漱石と次代の青年 ―芥川龍之介の型の問題』
平岡敏夫 237
   山田晃著『夢十夜』参究
佐藤泰正 240
   中村三春著『言葉の意志 ―有島武郎と芸術史的転回』
栗田廣美 242
   川上美那子著『有島武郎と同時代的文学』
山田俊治 244
   杉本邦子著『北原白秋研究 ―『ARS』『近代風景』など』
有光隆司 246
   清水康次著『芥川文学の方法と世界』
海老井英次 248
   佐藤嗣男著『井伏鱒二 ―山椒魚と蛙の世界』
前田貞昭 250
   竹松良明著『阿部知二 道は晴れてあり』
藤本寿彦 252
   安藤宏著『自意識の昭和文学 ―現象としての「私」』
曾根博義 254
   沼沢和子著『宮本百合子論』
岩淵宏子 257
紹介 上田博著『石川啄木 抒情と思想』
小川武敏 260
   川端俊英著『「破戒」の読み方』
岩見照代 261
   網野義紘著『荷風文学とその周辺』
松田良一 262
   中村完著『漱石空間』
押野武志 263
   高木文雄著『漱石作品の内と外』
松下浩幸 265
   相馬庸郎『柳田国男と文学』
岡部隆志 266
   尾形明子著『「輝ク」の時代 ―長谷川時雨とその周辺』
北田幸恵 267
   奥野政元著『芥川龍之介論』
伊藤一郎 269
   菊池弘著『芥川龍之介 ―表現と存在』
神田由美子 270
   松原勉著『堀辰雄文芸考』
三島佑一 271
   田中良彦著『太宰治と「聖書知識」』
服部康喜 272
   勝又浩著『都市の常民たち ―作家のいる風景』
吉田司雄 273
   米田利昭著『戦争と民衆』
有山大五 275
日本近代文学会
第52集 (1995年 平成7年 5月15日発行)ダウンロード
黙阿弥の「声」・逍遙の「耳」
神山彰  1
「闇夜」の背後
出原隆俊  13
『瑞西館』からの眺め ―『舞姫』生成の背景―
井上優  26
〈空白〉からの物語 ―森鷗外「魔睡」におけるメディアと性
一柳廣孝  42
『興津弥五右衛門の遺書』における語りの構造
猪狩友一  52
『門』 ―未発の罪についての法
佐藤泉  65
芥川龍之介「羅生門」 ―〈髪〉にまつわる〈蛇〉と〈女〉―
石割透  78
神話の形成 ―志賀直哉・大正五年前後―
大野亮司  91
小説のことばが立ち上がるとき ―足柄山の「ゼーロン」
佐藤秀明 106
小林秀雄における〈他者〉 ―『罪と罰』論を中心に―
根岸泰子 120
「花ざかりの森」の構造 ―方法としてのアナロジー―
小埜裕二 135
伊藤整と吉本隆明 ―戦後批評史の一齣―
野坂幸弘 146
沖縄方言論争三考
花田俊典 158
展望 近代作家のアジア認識についての感想
木村一信 170
   「漱石梗概学派」批判序説
中山昭彦 176
   「フェミニズム批評」は成熟したか?
吉川豊子 181
研究ノート
   日本における朝鮮人の文学の歴史 ―一九四五年まで―
任展慧 188
   『樋口一葉全集』の完結と今後
野口碩 190
書評 野村喬著『内田魯庵傳』
木村由美子 192
   東郷克美著『異界の方へ 鏡花の水脈』
亀井秀雄 194
   高橋昌子著『島崎藤村 遠いまなざし』
下山嬢子 197
   重松泰雄著『漱石その歴程』
小倉脩三 199
   鎌倉芳信著『岩野泡鳴研究』
中丸宣明 201
   千葉俊二著『谷崎潤一郎 ―狐とマゾヒズム』
笠原伸夫 203
   関谷一郎著『小林秀雄への試み ―〈関係〉の飢えをめぐって』
山崎正純 205
   中村三春著『フィクションへの機構』
田口律男 208
   宮内淳子著『岡本かの子 無常の海へ』
勝又浩 210
   中島国彦著『近代文学にみる感受性』
池内輝雄 212
紹介 尾形国治著『明治期文学の諸相 ―研究と資料―』
宇佐美毅 215
   近藤典彦著『石川啄木と明治の日本』
上田博 216
   逸美久美著『「夢之華」全釈』
永岡健右 217
   秋山公男著『漱石文学序説 ―初期作品の豊饒性』
赤井恵子 219
   佐々木英昭著『「新しい女」の到来 ―平塚らいてうと漱石』
大河晴美 220
   小田島本有著『語られる経験 ―夏目漱石・辻邦生をめぐって―』
高橋智子 221
   三島佑一著『谷崎潤一郎「春琴抄」の謎』
山口政幸 222
   萬田務著『宮沢賢治 自然のシグナル』
信時哲郎 223
   北村巌著『島木健作論』
川津誠 224
   関口安義著『評伝 成瀬正一』
浅野洋 226
   松本徹著『奇蹟への回路』
越次倶子 227
   若月忠信著『坂口安吾の旅』
浅子逸男 228
   赤木孝之著『戦時下の太宰治』
鶴谷憲三 229
   山下実著『野間宏論 ―欠如のスティグマ』
金子博 231
   岡部隆志著『異類という物語』
近藤裕子 232
   松原勉著『日本近代詩の抒情構造論』
佐藤房儀 233
   鈴木貞美著『日本の「文学」を考える』
永島貴吉 234
   一柳廣孝著『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉 日本近代と心霊学』
大塚常樹 236
日本近代文学会
第53集 (1995年 平成7年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉 〈自然主義〉の可能性
徳田秋声における〈テクストの外部〉
  ―明治三〇年代・長編小説から短編小説へ―
紅野謙介  1
愛の表現における同時代的課題 ―自然主義前後―
藤井淑禎  13
「事実」と「境界」 ―『遠野物語』『夢十夜』『生』など―
高橋広満  26
「隣室」から「一兵卒」へ ―脚気衝心をめぐる物語言説―
戸松泉  41
固有名の空白、から ―田山花袋『蒲団』前夜―
五井信  56
「近世的精神」としての〈自然主義〉
  ―魚住折蘆の「文明史」的視点と主体的「懐疑」―
余吾―真田育信  68
徳田秋声、その長編小説の作法 ―テクスト「黴」の生成―
中丸宣明  84
『家』の治癒力
小仲信孝  96
節子というテクスト ―『新生』のセクシュアリティ―
岩見照代 108
「故郷」上演をめぐって
岩佐壮四郎 122
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
餓鬼の思想 ―正岡子規と折口信夫―
持田叙子 137
『舞踏会』論 ―ボードレール『悪の華』との照応から―
高橋龍夫 152
神話に回帰できなかった男 ―「芋粥」への一視点―
槇本敦史 167
『豊饒の海』における「沈黙」の六十年
有元伸子 179
パロディとしての歴史 ―『泥棒論語』論―
菅本康之 191
展望 〈平塚らいてう〉という身体の周辺
     ―「解剖学的まなざし」「処女」「貞操」「純潔イデオロギー」
黒澤亜里子 207
   今、何故漱石か
伊豆利彦 214
   漱石研究の展望 ―ツインピークス・ミーイズム・繁殖―
関谷由美子 220
研究ノート
   古雑誌の口絵を見る眼
中島国彦 225
   『新校本宮沢賢治全集』編集作業から
杉浦静 227
   日本近代文学館のしごと ―事務局の一隅から―
宇治土公三津子 230
紹介 安田孝著『谷崎潤一郎の小説』
前田久徳 232
   友田悦生著『初期芥川龍之介論』
篠崎美生子 233
   鈴木健司著『宮沢賢治 幻想空間の構造』
安藤恭子 234
   保昌正夫著『七十まで ―ときどきの勉強ほか』
        『川端と横光』
        『横光利一見聞録』
十重田裕一 235
   影山恒男著『芥川龍之介堀辰雄・信と認識のはざま』
山本裕一 236
   原善著『泰恒平の文学 ―夢のまた夢―』
明里千章 237
   久保田芳太郎著『漱石 ―その志向するもの―』
三上公子 238
   横尾文子著『ふくおか人物誌3 北原白秋』
國生雅子 239
   平岡敏夫著『北村透谷研究評伝』
橋詰静子 240
   野坂幸弘著『伊藤整論』
佐藤和正 241
   木谷喜美枝著『尾崎紅葉の研究』
宗像和重 242
   榎本正樹著『大江健三郎の八〇年代』
渥美孝子 243
   大竹雅則著『漱石 初期作品論の展開』
片岡豊 244
   笠原伸夫著『評伝 泉鏡花』
秋山稔 245
   北川透著『萩原朔太郎〈言語革命〉論』
安智史 246
   布野栄一著『政治の陥穽と文学の自律』
北村巌 247
   中田雅敏著『芥川龍之介 文章修業』
平野晶子 248
   曺紗玉著『芥川龍之介とキリスト教』
傳馬義澄 249
   工藤哲夫著『賢治論考』
中野新治 250
   岩城之徳著『石川啄木とその時代』
池田功 251
   太田正紀著『高貴なる人間の姿形 ―近代文学と《神》―』
川島秀一 252
   野村幸一郎著『森鷗外の日本近代』
酒井敏 253
   五十嵐誠毅著『太宰治〈習作〉論 ―傷つく魂の助走』
菅原洋一 254
   矢部彰著『森鷗外 明治四十年代の文学』
須田喜代次 255
   高橋真司著『長崎にあって哲学する』
黒古一夫 256
   小笠原幹夫著『えがかれた日清戦争― 明治27・8年役と文学者たち―』
古郡康人 257
日本近代文学会
第54集 (1996年 平成8年 5月15日発行)  ダウンロード 
内田魯庵『くれの廿八日』論 ―言語的葛藤のドラマ―
石橋紀俊  1
『三四郎』とメレディスのヒロインたち ―美禰子の結婚をめぐって―
飛ヶ谷美穂子  14
『阿部一族』論 ―歴史の「自然」と歴史叙述―
山崎一穎  28
横光利一『悲しみの代価』『愛巻』の表現特性 ―換喩から隠喩へ―
杣谷英紀  43
『亜』の短詩 ―『詩と詩論』前史―
安藤靖彦  56
物語への意志 ―梶井基次郎〈檸檬〉―
棚田輝嘉  69
ことばと階層 ―標準語教育から読む『グスコードブリの伝記』―
米村みゆき  83
『光と風と夢』論
山下真史  96
太宰治『ヴィヨンの妻』試論 ―「妻」をめぐる言説―
榊原理智 108
「現代児童文学」の出発を問い直す
佐藤宗子 123
展望 文学研究というゲットーの言説あるいは単一民族神話の反復
関井光男 135
   戦後五十年目の文学研究 ―学会体験の中から―
竹内清己 141
   状況。1995年、パリ。
ブリュネ裕子 146
研究ノート
   葉山嘉樹断片
浦西和彦 156
   『幸田文全集』の編集作業に携わって
金井景子 158
書評 「評伝」というジャンル ―平岡敏夫『北村透谷研究 評伝』
    ・笠原伸夫『評伝 泉鏡花』にふれて―
吉田昌志 161
   読みの場 ―北川透著『萩原朔太郎〈言語革命〉論』―
田村圭司 170
紹介 水上勲著『阿部知二研究』
竹松良明 177
   福島行一著『大佛次郎』(上・下)
縄田一男 178
   矢部彰著『森鷗外 明治四十年代の文学』『樋口一葉私論』
野村幸一郎 179
   千種キムラ・スティーブンソン著『「三四郎」の世界 漱石を読む』
飯田祐子 180
   近藤典彦著『啄木 六の予言』
西連寺成子 181
   日高昭二著『文学テクストの領分』
篠原昌彦 182
   川端俊英著『近代文学にみる人権感覚』
平野栄久 183
   谷悦子著『まど・みちお 研究と資料』
宮川健郎 184
   岩淵宏子・北田幸恵・高良留美子編
    『フェミニズム批評への招待 近代女性文学を読む』
山崎眞紀子 185
   浦西和彦編『未刊行著作集6 佐藤春夫』
   曾根博義編『未刊行著作集12 伊藤整』
海老原由香 186
   小森陽一著『漱石を読みなおす』
柴市郎 187
   熊坂敦子著『夏目漱石の世界』
越智悦子 188
   金井景子著『真夜中の彼女たち』
山岸郁子 189
   論究の会編『中村光夫研究』
樫原修 190
   北条常久著『種蒔く人 小牧近江の青春』
高橋秀晴 191
   鶴谷憲三著『太宰治 充溢と欠如』
洞口薫子 192
   米田利昭著『宮沢賢治の手紙』
鈴木健司 193
   関口安義著『この人を見よ 芥川龍之介と聖書』『芥川龍之介』
鈴木秀子 194
   平岡敏夫著『芥川龍之介と現代』
水洞幸夫 195
   平野栄久著『大江健三郎 わたしの同時代ゲーム』
中澤千磨夫 196
   石原亨著『証言 里見弴 ―志賀直哉を語る』
鈴木雅恵 197
   後藤明生著『小説は何処から来たか』
清水孝純 198
   石内徹著『釈 超空 ―人と文学―』
持田叙子 199
   剣持武彦著『言語生活と比較文化』
松元季久代 200
   鷲田小彌太・中澤千磨夫・桒原丈和著『大江健三郎とは誰か』
吉田悦志 201
   浅田隆著『葉山嘉樹 文学的抵抗の軌跡』
杉浦晋 202
   酒井英行著『百閒 愛の歩み・文学の歩み』
浅子逸男 203
   宮川健郎著『宮沢賢治、めまいの練習帳』
山根知子 204
   木村幸雄著『中野重治論 思想と文学の行方』
竹内栄美子 205
   武田信明著『〈個室〉と〈まなざし〉
         ―菊富士ホテルからみる「大正」空間』
柳沢孝子 206
   澤正宏・和田博文編『日本のシュールレアリスム』
古俣裕介 207
   松本鶴雄著『五木寛之論』
津田洋行 208
日本近代文学会
第55集 (1996年 平成8年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉ジェンダーを考える
雅号・ローマンス・自称詞 ―『婦女の鑑』のジェンダー戦略―
高田知波  1
「教育」の言説と読書のパラダイム ―〈内面〉と〈男女〉の表象から―
和田敦彦  15
「母性表象」におけるジェンダー ―『たけくらべ』・『鳳仙花』をめぐって―
関礼子  32
〈見ること〉と〈読むこと〉の間に ―近代小説における描写の政治学―
金子明雄  45
日露戦争下の女性詩
中島美幸  61
絶対者のジェンダー ―漱石とらいてうの宗教論的対峙―
佐々木英昭  76
男もすなる…… ―日記のジェンダー・ポリティクス―
坪井秀人  90
ロマン派的子供観の諸問題 ―賢治童話の中の子供たち―
押野武志 107
肉体の記憶としてのバリ ―山田詠美『熱帯安楽椅子』論―
土屋忍 119
尾崎紅葉『不言不語』論 ―母親・相続・書くこと ―
小平麻衣子 136
『三四郎』の寓喩
秋山公男 149
劇的アイロニーの成立 ―森鷗外『半日』論―
古郡康人 162
くり返す亡霊たち ―萩原朔太郎における映画の一側面について
安智史 176
横光利一試論 ―『春は馬車にのって』における死の象徴化―
日置俊次 189
『細雪』のテレフォノロジー ―方法としての電話―
畑中基紀 202
展望 女が書く自伝 ジェンダー研究の現在が問いかけるもの
ゴスマン・ヒラリア 217
   虚妄との闘争へ向けて
栗坪良樹 222
研究ノート
   外村繁の文学 ―五個荘というトポス―
北川秋雄 227
   本文と書誌 ―『紅葉全集』から―
須田千里 230
   詩誌『Rien』芸術運動の位相
高橋新太郎 234
書評 「近代主義」の逆転・再逆転 ―『夏目漱石の世界』・
     『「三四郎」の世界(漱石を読む)』・『漱石を読みなおす』
佐藤泉 238
   文学の言葉あるいはテクスト ―日高昭二『文学テクストの領分』
     をめぐる断想
川津誠 248
   九○年代フェミニズムはお好き? ―『真夜中の彼女たち』・
     『フェミニズム批評への招待』を読む―
藤森清 255
紹介 谷沢永一著『日本近代文学研究叢』全五巻
中丸宣明 265
   秋山勇造著『翻訳の地平 ―翻訳者としての明治の作家』
猪狩友一 266
   新保邦寛著『独歩と藤村 ―明治三十年代文学のコスモロジー』
伊狩弘 267
   松本鶴雄著『ふるさと幻想の彼方 ―白鳥の世界―』
柳井まどか 268
   塚本康彦著『ロマン的作家論』
鶴谷憲三 269
   森鷗外記念館編 山崎一穎監修『森鷗外 明治知識人の歩んだ道』
井上優 270
   瀧本和成著『森鷗外 現代小説の世界』
大塚美保 271
   福本彰著『鷗外歴史小説の研究「歴史其儘」の内実』
槇本敦史 272
   渡邊澄子著『女々しい漱石、雄々しい鷗外』
大木正義 273
   柴田奈美著『子規・漱石・虚子 ―その文芸的交流の研究―』
工藤京子 274
   小森陽一著『出来事としての読むこと』
中川成美 275
   安東璋二著『私論夏目漱石 ―「行人」を基軸として―』
佐藤裕子 276
   細谷博著『凡常の発見 漱石・谷崎・太宰』
城殿智行 277
   中澤千磨夫著『荷風と踊る』
島村輝 278
   松田良一著『永井荷風 ミューズの使徒』
中村良衛 279
   堀巌著『文体復興』
花崎育代 280
   堀江信男著『高村光太郎論 典型的日本人の詩と真実』
杉本優 281
   野村喬著『戯曲と舞臺』
みなもとごろう 282
   曽田秀彦著『民衆劇場 ―もう一つの大正デモクラシー―』
神山彰 283
   鈴木貞美著『梶井基次郎 表現する魂』
棚田輝嘉 284
   久保田修著『「春琴抄」の研究』
明里千章 285
   神谷忠孝・安藤宏編『太宰治全作品研究事典』
北川秀人 286
   神谷忠孝・木村一信編『南方徴用作家 ―戦争と文学―』
新城郁夫 287
   横手一彦著『被占領下の文学に関する基礎的研究 資料編』
        『被占領下の文学に関する基礎的研究 論考編』
木村一信 288
   宮崎潤一著『若き日の井上靖 詩人の出発』
東順子 289
   野島直子著『孤児への意志 ―寺山修司論―』
坂東広明 290
   加藤孝男著『篠弘の歌』
小林幸夫 291
   田中実著『小説の力 ―新しい作品論のために』
大井田義彰 292
日本近代文学会
第56集 (1997年 平成9年 5月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
言説(空間)論再考
亀井秀雄  1
〈国民〉という読者と〈小説革新〉―高山樗牛の「国民文学論」をめぐって―
木戸雄一  10
方法としての芝居 ―泉鏡花「陽炎座」論―
赤間亜生  23
「三四郎」論 ―「独身者」共同体と「読書」のテクノロジー―
松下浩幸  36
精神病学と小説 ―森鷗外「半日」から―
井上優  51
近代書簡体小説の水脈 ―近松秋江「途中」「見ぬ女の手紙」の可能性―
山口直孝  66
「偸盗」の挫折と真理 ―沙金と阿濃の場所―
友田悦生  81
「河童」論 ―翻訳されない狂気としての―
松本常彦  94
〈夫婦小説〉としての『痴人の愛」 ―谷崎文学と活字メディア―
中村三代司 109
石川淳「履霜」論 ―時代批判の方法としての戯画・パロディ、そしてノラ―
山口俊雄 123
太宰治の〈私〉小説 ―「春の盗賊」をめぐって―
樫原修 137
異文化間の「架橋」と「日本」の浮上
  ―保田與重郎における西欧のアウフヘーベン―
柳瀬善治 149
三島由紀夫の即日帰郷 ―「サーカス」論―
小埜裕二 164
血縁への夢 ―川端康成「山の音」論―
原善 175
大岡昇平における心象の地形 ―「幼年」を中心にして―
花崎育代 188
展望 一九九六年、結果と展望
鈴木貞美 203
   周縁からの発言
藪禎子 213
   垣間見海外日本研究
羽鳥徹哉 219
   最近の研究から ―藤村を中心に―
下山嬢子 224
資料室 鷗外資料 ―防衛研究所図書館、東京大学総合図書館・
      鷗外文庫所蔵資料から―
山崎一穎 230
   漱石の再掲載作品と芥川の初出未詳作品について
宇田川昭子 238
   探索・モダニズム詩誌
澤正宏 243
書評 二つの荷風論 ―中澤千磨夫「荷風と踊る」
    松田良一「永井荷風 ―ミューズの使徒」
塩崎文雄 246
   ホネも身も有る作家論―谷沢・饗庭・四方田・塚本氏の近著をめぐって―
dd>内田道雄 252
ブックレビュー
   中谷克己著『母胎幻想論 ―日本近代小説の深層―』
鈴木啓子 263
   平岡敏夫・剣持武彦編『島崎藤村 ―文明批評と詩と小説と』
川島秀一 264
   栂瀬良平著『島崎藤村研究』
高橋昌子 265
   勝呂奏著『正宗白鳥 明治世紀末の青春』
大本泉 266
   浅田隆編『漱石 作品の誕生』
松岡京子 267
   斉藤英雄著『夏目漱石の小説と俳句』
藤木直美 268
   熊坂敦子編『迷羊のゆくえ 漱石と近代』
加藤二郎 269
   岸田正吉著『生命をみつめた作家たち』
佐藤洋一 270
   澤正宏・和田博文編『都市モダニズムの奔流
    「詩と理論」のレスプリ・ヌーボー』
堤玄太 271
   宮川健郎著『現代児童文学の語るもの』
半田淳子 272
   安藤恭子著『宮沢賢治〈力〉の語るもの』
中地文 273
   秋枝美保著『宮沢賢治 北方への志向』
山根知子 274
   廣瀬晋也著『嘉村礒多論』
守安敏久 275
   東郷克美・寺横武夫編『昭和作家のクロノトポス 井伏鱒二』
松本武夫 276
   野村聡著『伊東静雄』
和田茂俊 277
   岩淵宏子著『宮本百合子 ―家族、政治、そしてフェミニズム―』
吉田司雄 278
   伊藤和也著『エンペドクレスのサンダル』
今井清人 279
日本近代文学会
第57集 (1997年 平成9年 10月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉 日本モダニズムの領域
非在なるものへの欲望 ―紅葉的モダニズムの構図―
菅聡子  1
「天うつ浪」と「ツァラトゥストラ」
長沼光彦  12
モダニズム前夜、文学と科学が出会うとき ―イデオロギー分析の試み―
山本芳明  25
「春は馬車に乗つて」のドラマツルギー
十重田裕一  37
芥川文学に於ける狂気とモダニズム ―ストラテジーとしての〈病い〉―
田口律男  50
自然意識のモダニズム ―近代性から現代性へ―
大久保喬樹  65
モダニズムはざわめく ―モダニティと〈日本〉〈近代〉〈文学〉―
中川成美  76
匂いとしての〈わたし〉 ―尾崎翠の述語的世界―
近藤裕子  90
モダニズムの文法あるいは井伏鱒二
日高昭二 106
モダニズムの反復 ―金子光晴と「詩人」の回想―
城殿智行 122
自己可視のモダニズムと三島由記夫の〈反個性〉
佐藤秀明 136
展望 断想 ―研究の現状について
尾形明子 149
   「西方の人」を論じる憂鬱
海老井英次 155
   「羅生門」の〈語り〉
     ―教材研究におけるナラトロジー導入の可能性と問題点―
松本修 160
資料室 雑誌「季刊日本橋」細目 ―鏡花、荷風、潤一郎らをめぐって―
田中励儀 167
   「大日本言論報国会」(関西大学図書館所蔵)資料について
浦西和彦 172
書評 樋口一葉研究の現状と課題 ―近年の研究書から―
猪狩友一 179
   作品論の二つの型 ―細谷博『凡常の発見 漱石・谷崎・太宰』
   高橋博史『芥川文学の達成と模索
     ―「芋粥」から「六の宮の姫君」まで』―
前田久徳 188
   最近の宮沢賢治研究・雑感
栗原敦 195
ブックレビュー
   野山嘉正編『詩う作家たち ―詩と小説のあいだ―』
石割透 203
   伊藤淑人著『石川啄木研究 言語と行為』
戸塚隆子 204
   川名大著『昭和俳句 新詩精神の水脈』
伊藤一郎 205
   米倉巌著『「四季」派詩人の詩想と様式』
小野隆 206
   真銅正宏著『永井荷風・音楽の流れる空間』
南明日香 207
   高橋博史著『芥川文学の達成と模索
     ―「芋粥」から「六の宮の姫君」まで』
稲田智恵子 208
   森晴雄著『「桜の樹の下には」論 その他』
熊木哲 209
   森本穫著『阿部知二 ―原郷への旅―』
竹松良明 210
   菅本康之著『フェミニスト花田清輝』
杉浦晋 211
   一條孝夫著『大江健三郎 ―その文学世界と背景』
榎本正樹 212
   松田良一著『向田邦子 心の風景』
井上謙 213
   田所周著『近代文学への思索』
小泉浩一郎 214
   関谷一郎著『シドク 漱石から太宰まで』
関谷由美子 215
   村橋春洋著『夢の崩壊 ―日本近代文学一面』
太田一直 216
   平野栄久著『ドイツと日本の戦後文学を架ける』
金子幸代 217
   木村一信著『もうひとつの文学史「戦争」へのまなざし』
小林裕子 218
   佐藤宗子著『〈現代児童文学〉をふりかえる』宮
川健郎 219
日本近代文学会
第58集 (1998年 平成10年 5月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
尾崎紅葉「紅白毒饅頭」論 ―ジャーナリズムとしての連載小説―
堀啓子  1
溢れでる身体、そして言葉 ―泉鏡花『外科室』試論―
鈴木啓子  15
旅をする文学 ―明治三○年代日本文学と東アジアネットワーク―
佐野正人  30
作品・作家情報・モデル情報の相関 ―『新声』の活動を視座として―
日比嘉高  44
蒲原有明とマラルメ
佐藤伸宏  58
柳田国男/田山花袋と〈樺太〉
  ―花袋の『アリユウシヤ』『マウカ』をめぐって―
五井信  71
「インデペンデント」の陥穽 ―漱石における戦争・文明・帝国主義―
朴裕河  85
『土』論 ―〈境界〉を超える者達―
関谷由美子  98
『街と村』論 ―罪の変容―
倉西聡 113
『豊饒の海』における「天皇」 ―欲望される〈絶対者〉―
奈良崎英穂 126
展望 〈文学〉から文学へ―
柴市郎 140
   西南戦争と文学
林原純生 145
   ヤポネシアン・ブックレビュー―
花田俊典 150
   最近の近代文学研究におけるある種の傾向について
     ―〈ホモ・アカデミクス〉の〈イデオロギー装置〉
林淑美 157
書評 「人と作品」という枠 ―大江健三郎をめぐる近年の研究書から―
島村輝 172
   歴史的把握の試み ―「児童文学」の多様性と総合性―
佐藤宗子 179
ブックレビュー
   高田知波著『樋口一葉論への射程』
峯村至津子 186
   高桑法子著『幻想のオイフォリー ―泉鏡花を起点として』
戸松泉 187
   鷗外研究会編『森鷗外「スバル」の時代』
山崎國紀 188
   陳明順著『漱石漢詩と禅の思想』
加藤二郎 189
   谷口巌著『『吾輩は猫である』を読む』
大野淳一 190
   石原千秋著『反転する漱石』
佐藤泰正 191
   下山嬢子著『島崎藤村』
紅野謙介 192
   佐々木雅発著『島崎藤村 ―『春』前後―』
新保邦寛 193
   村上林造著『土の文学 ―長塚節・芥川龍之介』
佐久間保明 194
   大津山国夫著『武者小路実篤研究 ―実篤と新しき村―』
寺澤浩樹 195
   江種満子・中山和子編著『総力討論 ジェンダーで読む『或る女』』
西垣勤 196
   永栄啓伸著『評伝 谷崎潤一郎』
西荘保 197
   アドリアーナ・ボスカロ編著『谷崎潤一郎 国際シンポジウム』
佐伯順子 198
   片山宏行著『菊池寛の航跡 ―初期文学精神の展開』
大西貢 199
   内田道雄著『内田百閒 ―『冥途』の周辺』
酒井英行 200
   野末明著『康成・鷗外 研究と新資料』
杉井和子 201
   古閑章著『作家論への架橋 ―”読みの共振運動論”序説』
池内輝雄 202
   山崎正純著『転形期の太宰治』
川崎和啓 203
   小林裕子著『佐多稲子 ―体験と時間』
北川秋雄 204
   渡辺みえこ著『女のいない死の楽園 供犠の身体・三島由紀夫』
井上隆史 205
   小林幸夫・品田悦一・鈴木健一・高田祐彦・錦仁・渡部泰明編著
     『〈うた〉をよむ ―三十一字の詩学』
安森敏隆 206
   飛高隆夫著『近代の詩精神』
國生雅子 207
   坪井秀人著『声の祝祭 日本近代詩と戦争』
安智史 208
   板根俊英著『萩原朔太郎 ―詩の光芒―』
松村まき 209
   坂本正博著『金井直の詩 ―金子光晴・村野四郎の系譜―』
東順子 210
   小森陽一・紅野謙介・高橋修編著
     『メディア・表象・イデオロギー ―明治三十年代の文化研究』
畑有三 211
   大久保喬樹著『森羅変容 ―近代日本文学と自然』
今橋映子 212
   藤森清著『語りの近代』
石田仁志 213
   和田敦彦著『読むということ テクストと読書の理論から』
関礼子 214
   一柳廣孝著『催眠術の日本近代』
市川祥子 215
日本近代文学会
第59集 (1998年 平成10年 10月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
彼らの独歩 ―『文章世界』における「寂しさ」の瀰漫―
飯田祐子  1
『道草』 ―〈物語〉への異議―
藤尾健剛  16
佐藤春夫「西班牙犬の家」論 ―夢〈見る〉心地―
海老原由香  29
〈改造〉時代の学級王国 ―谷崎潤一郎『小さな王国』論―
日高佳紀  43
「藪の中」における「語らない」ことへの一視点―方法としての歴史的共時性―
高橋龍夫  57
探偵小説、群衆、マルクス主義 ―平林初之輔の探偵小説論―
菅本康之  71
記述としての観察者 ―「順子もの」への視点―
上田穂積  86
井伏鱒二「シグレ島叙景」からの眺望 ―アイロニーとしての都市小説―
新城郁夫 100
偶然という問題 ―昭和一〇年前後の自然科学および哲学と文学―
真銅正宏 114
「風博士」論 ―小谷部全一郎の戯画化をめぐって―
小林真二 126
展望 私小説、そして/あるいは自然主義、この呪われた文学
大杉重男 138
   いかに〈女子供〉を語るか
久米依子 143
   近代文学研究に関するインターネットのインフラ整備を……
木村功・信時哲朗 149
書評 研究の自己言及性について ―近年の藤村研究書から―
高橋昌子 157
   詩的表現史論の新階梯
     ―坪井秀人『声の祝祭 日本近代詩と戦争』のアクチュアリテ―
中村三春 164
研究ノート
   『定本横光利一全集』の補充など
保昌正夫 171
ブックレビュー
   田中邦夫著『二葉亭四迷『浮雲』の成立』
尾形国治 174
   尾西康充著『北村透谷論 ―近代ナショナリズムの潮流の中で―』
九里順子 175
   桑原三郎監修『巖谷小波日記 翻刻と研究』
木谷喜美枝 176
   田中励儀著『泉鏡花 文学の成立』
須田千里 177
   岩佐壮四郎著『抱月のベル・エポック』
鎌倉芳信 178
   内田道雄著『夏目漱石 「明暗」まで』
三上公子 179
   関谷由美子著『漱石・藤村〈主人公〉の影』
吉川豊子 180
   栗田廣美著『亡命・有島武郎のアメリカ ―〈どこでもない所〉への旅』
吉田司雄 181
   川鎭郎著『有島武郎とキリスト教並びにその周辺』
宮野光男 182
   宮沢賢治学会イーハトーブセンター『「春と修羅」第二集研究』
大塚常樹 183
   細谷博著『太宰治』
鶴谷憲三 184
   小笠原幹夫著『歌舞伎から新派へ』
林廣親 185
   佐伯順子著『「色」と「愛」の比較文化史』
中澤千磨夫 186
   飯田祐子著『彼らの物語 ―日本近代文学とジェンダー―』
生方智子 187
   和田博文編『近現代詩を学ぶ人のために』
山本康治 188
金井景子・金子明雄・紅野謙介・小森陽一・島村輝著
     『文学がもっと面白くなる』
日高昭二 189
   榎本正樹著『文学するコンピュータ』
市川毅 190
日本近代文学会
第60集 (1999年 平成11年 5月15日発行)  ダウンロード
〈論文〉
“母の言葉” ―泉鏡花「化鳥」をめぐって―
森田健治  1
泉鏡花の〈越前もの〉と東京 ―「水鶏の里」と江島伝助のモデルから―
市川祥子  16
〈独習〉と〈添削〉と ―佐藤義亮の講義録―
宮崎睦之  28
文学的欲望の行方 ―日露戦争期における〈未亡人小説〉の消長 ―
大久保健治  41
「現在」という水源 ―永井荷風『すみだ川』私論―
中村良衛  56
『こころ』 ―闘争する「書物たち」―
篠崎美生子  70
アジアヘの旅愁 ―横光利一の〈外地〉体験―
黒田大河  83
『暁の寺』と唯識論 ―『豊饒の海』への視角―
柴田勝二  97
展望 〈文化研究〉の射程
高橋修 111
   「文学研究」の再編成の秋に
戸松泉 117
研究ノート
   太宰治草稿の翻刻をめぐって
安藤宏 124
書評 漱石の〈顔〉 ―『漱石研究』あるいは小森陽一・石原千秋の漱石論―
片岡豊 128
   〈作家〉の神話をいかに超えるか ―近年の有島武郎研究をめぐって―
川上美那子 134
   ジェンダー研究とフェミニズムの危うい関係
     ―近年のジェンダー研究書から―
小平麻衣子 141
ブックレビュー
   秋山勇造著『埋もれた翻訳 ―近代文学の開拓者たち―』
宇佐美毅 148
   清水孝純著『漱石 そのユートピア的世界』
有光隆司 149
   西村好子著『散歩する漱石 詩と小説の間』
村瀬士朗 150
   半田淳子著『永遠の童話作家 鈴木三重吉』
宮澤健太郎 151
   平岡敏夫著『石川啄木論』
米田利昭 152
   新・フェミニズム批評の会編『「青鞜」を読む』
米村みゆき 153
   山田俊治著『有島武郎 〈作家〉の生成』
大野亮司 154
   橋本迪夫・坂本育雄・寺田清市編『広津和郎著作選集』
柳沢孝子 155
   谷口絹枝著『蒼空の人・井上信子 ―近代女性川柳家の誕生―』
北川秋雄 156
   羽鳥徹哉・原善編『川端康成 全作品研究事典』
玉村周 157
   小笠原克著『小林多喜二とその周圏』
前田角蔵 158
   石内徹著『神西清文藝譜』
猪熊雄治 159
   大塚梓・田中俊廣編『伊東静雄青春書簡 ―詩人への序奏―』
飛高隆夫 160
   外村彰執筆『外村繁書誌稿』
久保田暁一 161
   福島行一著『大仏次郎の横浜』
花崎育代 162
   金井景子・小林裕子・佐藤健一・藤本寿彦編『幸田文の世界』
宮内淳子 163
   二瓶浩明著『宮本輝 宿命のカタルシス』
愛川弘丈 164
   酒井英行著『宮本輝論』
山崎眞紀子 165
   前田角蔵著『文学の中の他者 ―共存の深みヘ―』
島村輝 166
   紅野敏郎著『大正期の文芸叢書』
竹松良明 167
   坂敏弘著『日本近代文学の書誌研究』
酒井敏 168
   ハワード・ヒベット+日本文学と笑い研究会編『笑いと創造 第一集』
小林真二 169
日本近代文学会
『日本近代文学』第61集~第70集
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