『日本近代文学』総目次
『日本近代文学』第51集~第60集
第51集~第60集
第51集~第60集
- 第51集 (1994年 平成6年 10月15日発行) ダウンロード
- 〈特集〉 「研究・批評のパラダイム」
- 現象学の近代 ―梶井基次郎の場合―
- 林淑美 1
- 匂い・フローラ・記憶 ―日本世紀末のイメージ空間―
- 石崎等 16
- 「難題」としての研究と批評 ―小林秀雄『本居宣長』の学問批判をどう読むか―
- 細谷博 30
- 〈解放思想〉の枠組を脱して
- ―モダニティをめぐる鷗外・らいてうの思想的接面―
- 大石直記 43
- 二人の大先生 ―正直正太夫と三文字屋金平―
- 林原純生 58
- 〈偏見〉の牙城 ―新しい作品論のために―
- 田中実 70
- 「学問する」とかなにか ―近代文学研究の方法と態度をめぐって―
- 林浩平 89
- 戦争・性役割・性意識 ―光源としての「従軍慰安婦」―
- 金井景子 103
- 〈談話〉の中の暴力 ―『破戒』論―
- 中山弘明 116
- 性/〈書く〉ことの政治学 ―『新生』における 男性性 の戦略―
- 千田洋幸 130
- 「鼻」のアレゴリー ―超越論的主観の出自とゆくえ―
- 友田悦生 144
- 自意識と通俗 ―小酒井不木を軸に―
- 浜田雄介 156
- 志賀直哉『范の犯罪』論 ―「范」の形象と舞台設定とをめぐって―
- 山口直孝 168
- 方法としてレーゼ・ドラマ
- 石川巧 179
- ソングの誘惑 ―萩原朔太郎晩年期詩観の一側面について―
- 安智史 195
- 展望 博雅の家に笑はれなん ―日本近代文学研究の陥穽についての覚書―
- 塩崎文雄 208
- 特定作家に淫するということ
- 竹松良明 213
- 近代文学の注釈について
- 國生雅子 218
- 研究ノート
- 索引と注釈の狭間、そしてコンコルダンスへ
- 宮坂覺 223
- 古くて新しい領界 ―近代日本文学とパリ―
- 今橋映子 225
- ジャンル・代筆・性転換
- 三田村雅子 227
- 書評 関礼子著『姉の力 樋口一葉』
- 菅聡子 229
- 今橋映子著『異都憧憬 日本人のパリ』
- 南明日香 231
- 香内信子著『與謝野晶子 ―昭和期を中心に』
- 渡邊澄子 233
- 清水孝純著『漱石 その反オイディプス的世界』
- 吉川豊子 235
- 石井和夫著『漱石と次代の青年 ―芥川龍之介の型の問題』
- 平岡敏夫 237
- 山田晃著『夢十夜』参究
- 佐藤泰正 240
- 中村三春著『言葉の意志 ―有島武郎と芸術史的転回』
- 栗田廣美 242
- 川上美那子著『有島武郎と同時代的文学』
- 山田俊治 244
- 杉本邦子著『北原白秋研究 ―『ARS』『近代風景』など』
- 有光隆司 246
- 清水康次著『芥川文学の方法と世界』
- 海老井英次 248
- 佐藤嗣男著『井伏鱒二 ―山椒魚と蛙の世界』
- 前田貞昭 250
- 竹松良明著『阿部知二 道は晴れてあり』
- 藤本寿彦 252
- 安藤宏著『自意識の昭和文学 ―現象としての「私」』
- 曾根博義 254
- 沼沢和子著『宮本百合子論』
- 岩淵宏子 257
- 紹介 上田博著『石川啄木 抒情と思想』
- 小川武敏 260
- 川端俊英著『「破戒」の読み方』
- 岩見照代 261
- 網野義紘著『荷風文学とその周辺』
- 松田良一 262
- 中村完著『漱石空間』
- 押野武志 263
- 高木文雄著『漱石作品の内と外』
- 松下浩幸 265
- 相馬庸郎『柳田国男と文学』
- 岡部隆志 266
- 尾形明子著『「輝ク」の時代 ―長谷川時雨とその周辺』
- 北田幸恵 267
- 奥野政元著『芥川龍之介論』
- 伊藤一郎 269
- 菊池弘著『芥川龍之介 ―表現と存在』
- 神田由美子 270
- 松原勉著『堀辰雄文芸考』
- 三島佑一 271
- 田中良彦著『太宰治と「聖書知識」』
- 服部康喜 272
- 勝又浩著『都市の常民たち ―作家のいる風景』
- 吉田司雄 273
- 米田利昭著『戦争と民衆』
- 有山大五 275
- 日本近代文学会
- 第52集 (1995年 平成7年 5月15日発行)ダウンロード
- 黙阿弥の「声」・逍遙の「耳」
- 神山彰 1
- 「闇夜」の背後
- 出原隆俊 13
- 『瑞西館』からの眺め ―『舞姫』生成の背景―
- 井上優 26
- 〈空白〉からの物語 ―森鷗外「魔睡」におけるメディアと性
- 一柳廣孝 42
- 『興津弥五右衛門の遺書』における語りの構造
- 猪狩友一 52
- 『門』 ―未発の罪についての法
- 佐藤泉 65
- 芥川龍之介「羅生門」 ―〈髪〉にまつわる〈蛇〉と〈女〉―
- 石割透 78
- 神話の形成 ―志賀直哉・大正五年前後―
- 大野亮司 91
- 小説のことばが立ち上がるとき ―足柄山の「ゼーロン」
- 佐藤秀明 106
- 小林秀雄における〈他者〉 ―『罪と罰』論を中心に―
- 根岸泰子 120
- 「花ざかりの森」の構造 ―方法としてのアナロジー―
- 小埜裕二 135
- 伊藤整と吉本隆明 ―戦後批評史の一齣―
- 野坂幸弘 146
- 沖縄方言論争三考
- 花田俊典 158
- 展望 近代作家のアジア認識についての感想
- 木村一信 170
- 「漱石梗概学派」批判序説
- 中山昭彦 176
- 「フェミニズム批評」は成熟したか?
- 吉川豊子 181
- 研究ノート
- 日本における朝鮮人の文学の歴史 ―一九四五年まで―
- 任展慧 188
- 『樋口一葉全集』の完結と今後
- 野口碩 190
- 書評 野村喬著『内田魯庵傳』
- 木村由美子 192
- 東郷克美著『異界の方へ 鏡花の水脈』
- 亀井秀雄 194
- 高橋昌子著『島崎藤村 遠いまなざし』
- 下山嬢子 197
- 重松泰雄著『漱石その歴程』
- 小倉脩三 199
- 鎌倉芳信著『岩野泡鳴研究』
- 中丸宣明 201
- 千葉俊二著『谷崎潤一郎 ―狐とマゾヒズム』
- 笠原伸夫 203
- 関谷一郎著『小林秀雄への試み ―〈関係〉の飢えをめぐって』
- 山崎正純 205
- 中村三春著『フィクションへの機構』
- 田口律男 208
- 宮内淳子著『岡本かの子 無常の海へ』
- 勝又浩 210
- 中島国彦著『近代文学にみる感受性』
- 池内輝雄 212
- 紹介 尾形国治著『明治期文学の諸相 ―研究と資料―』
- 宇佐美毅 215
- 近藤典彦著『石川啄木と明治の日本』
- 上田博 216
- 逸美久美著『「夢之華」全釈』
- 永岡健右 217
- 秋山公男著『漱石文学序説 ―初期作品の豊饒性』
- 赤井恵子 219
- 佐々木英昭著『「新しい女」の到来 ―平塚らいてうと漱石』
- 大河晴美 220
- 小田島本有著『語られる経験 ―夏目漱石・辻邦生をめぐって―』
- 高橋智子 221
- 三島佑一著『谷崎潤一郎「春琴抄」の謎』
- 山口政幸 222
- 萬田務著『宮沢賢治 自然のシグナル』
- 信時哲郎 223
- 北村巌著『島木健作論』
- 川津誠 224
- 関口安義著『評伝 成瀬正一』
- 浅野洋 226
- 松本徹著『奇蹟への回路』
- 越次倶子 227
- 若月忠信著『坂口安吾の旅』
- 浅子逸男 228
- 赤木孝之著『戦時下の太宰治』
- 鶴谷憲三 229
- 山下実著『野間宏論 ―欠如のスティグマ』
- 金子博 231
- 岡部隆志著『異類という物語』
- 近藤裕子 232
- 松原勉著『日本近代詩の抒情構造論』
- 佐藤房儀 233
- 鈴木貞美著『日本の「文学」を考える』
- 永島貴吉 234
- 一柳廣孝著『〈こっくりさん〉と〈千里眼〉 日本近代と心霊学』
- 大塚常樹 236
- 日本近代文学会
- 第53集 (1995年 平成7年 10月15日発行) ダウンロード
- 〈特集〉 〈自然主義〉の可能性
- 徳田秋声における〈テクストの外部〉
- ―明治三〇年代・長編小説から短編小説へ―
- 紅野謙介 1
- 愛の表現における同時代的課題 ―自然主義前後―
- 藤井淑禎 13
- 「事実」と「境界」 ―『遠野物語』『夢十夜』『生』など―
- 高橋広満 26
- 「隣室」から「一兵卒」へ ―脚気衝心をめぐる物語言説―
- 戸松泉 41
- 固有名の空白、から ―田山花袋『蒲団』前夜―
- 五井信 56
- 「近世的精神」としての〈自然主義〉
- ―魚住折蘆の「文明史」的視点と主体的「懐疑」―
- 余吾―真田育信 68
- 徳田秋声、その長編小説の作法 ―テクスト「黴」の生成―
- 中丸宣明 84
- 『家』の治癒力
- 小仲信孝 96
- 節子というテクスト ―『新生』のセクシュアリティ―
- 岩見照代 108
- 「故郷」上演をめぐって
- 岩佐壮四郎 122
- ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
- 餓鬼の思想 ―正岡子規と折口信夫―
- 持田叙子 137
- 『舞踏会』論 ―ボードレール『悪の華』との照応から―
- 高橋龍夫 152
- 神話に回帰できなかった男 ―「芋粥」への一視点―
- 槇本敦史 167
- 『豊饒の海』における「沈黙」の六十年
- 有元伸子 179
- パロディとしての歴史 ―『泥棒論語』論―
- 菅本康之 191
- 展望 〈平塚らいてう〉という身体の周辺
- ―「解剖学的まなざし」「処女」「貞操」「純潔イデオロギー」
- 黒澤亜里子 207
- 今、何故漱石か
- 伊豆利彦 214
- 漱石研究の展望 ―ツインピークス・ミーイズム・繁殖―
- 関谷由美子 220
- 研究ノート
- 古雑誌の口絵を見る眼
- 中島国彦 225
- 『新校本宮沢賢治全集』編集作業から
- 杉浦静 227
- 日本近代文学館のしごと ―事務局の一隅から―
- 宇治土公三津子 230
- 紹介 安田孝著『谷崎潤一郎の小説』
- 前田久徳 232
- 友田悦生著『初期芥川龍之介論』
- 篠崎美生子 233
- 鈴木健司著『宮沢賢治 幻想空間の構造』
- 安藤恭子 234
- 保昌正夫著『七十まで ―ときどきの勉強ほか』
- 『川端と横光』
- 『横光利一見聞録』
- 十重田裕一 235
- 影山恒男著『芥川龍之介堀辰雄・信と認識のはざま』
- 山本裕一 236
- 原善著『泰恒平の文学 ―夢のまた夢―』
- 明里千章 237
- 久保田芳太郎著『漱石 ―その志向するもの―』
- 三上公子 238
- 横尾文子著『ふくおか人物誌3 北原白秋』
- 國生雅子 239
- 平岡敏夫著『北村透谷研究評伝』
- 橋詰静子 240
- 野坂幸弘著『伊藤整論』
- 佐藤和正 241
- 木谷喜美枝著『尾崎紅葉の研究』
- 宗像和重 242
- 榎本正樹著『大江健三郎の八〇年代』
- 渥美孝子 243
- 大竹雅則著『漱石 初期作品論の展開』
- 片岡豊 244
- 笠原伸夫著『評伝 泉鏡花』
- 秋山稔 245
- 北川透著『萩原朔太郎〈言語革命〉論』
- 安智史 246
- 布野栄一著『政治の陥穽と文学の自律』
- 北村巌 247
- 中田雅敏著『芥川龍之介 文章修業』
- 平野晶子 248
- 曺紗玉著『芥川龍之介とキリスト教』
- 傳馬義澄 249
- 工藤哲夫著『賢治論考』
- 中野新治 250
- 岩城之徳著『石川啄木とその時代』
- 池田功 251
- 太田正紀著『高貴なる人間の姿形 ―近代文学と《神》―』
- 川島秀一 252
- 野村幸一郎著『森鷗外の日本近代』
- 酒井敏 253
- 五十嵐誠毅著『太宰治〈習作〉論 ―傷つく魂の助走』
- 菅原洋一 254
- 矢部彰著『森鷗外 明治四十年代の文学』
- 須田喜代次 255
- 高橋真司著『長崎にあって哲学する』
- 黒古一夫 256
- 小笠原幹夫著『えがかれた日清戦争― 明治27・8年役と文学者たち―』
- 古郡康人 257
- 日本近代文学会
- 第54集 (1996年 平成8年 5月15日発行) ダウンロード
- 内田魯庵『くれの廿八日』論 ―言語的葛藤のドラマ―
- 石橋紀俊 1
- 『三四郎』とメレディスのヒロインたち ―美禰子の結婚をめぐって―
- 飛ヶ谷美穂子 14
- 『阿部一族』論 ―歴史の「自然」と歴史叙述―
- 山崎一穎 28
- 横光利一『悲しみの代価』『愛巻』の表現特性 ―換喩から隠喩へ―
- 杣谷英紀 43
- 『亜』の短詩 ―『詩と詩論』前史―
- 安藤靖彦 56
- 物語への意志 ―梶井基次郎〈檸檬〉―
- 棚田輝嘉 69
- ことばと階層 ―標準語教育から読む『グスコードブリの伝記』―
- 米村みゆき 83
- 『光と風と夢』論
- 山下真史 96
- 太宰治『ヴィヨンの妻』試論 ―「妻」をめぐる言説―
- 榊原理智 108
- 「現代児童文学」の出発を問い直す
- 佐藤宗子 123
- 展望 文学研究というゲットーの言説あるいは単一民族神話の反復
- 関井光男 135
- 戦後五十年目の文学研究 ―学会体験の中から―
- 竹内清己 141
- 状況。1995年、パリ。
- ブリュネ裕子 146
- 研究ノート
- 葉山嘉樹断片
- 浦西和彦 156
- 『幸田文全集』の編集作業に携わって
- 金井景子 158
- 書評 「評伝」というジャンル ―平岡敏夫『北村透谷研究 評伝』
- ・笠原伸夫『評伝 泉鏡花』にふれて―
- 吉田昌志 161
- 読みの場 ―北川透著『萩原朔太郎〈言語革命〉論』―
- 田村圭司 170
- 紹介 水上勲著『阿部知二研究』
- 竹松良明 177
- 福島行一著『大佛次郎』(上・下) 縄田一男 178
- 矢部彰著『森鷗外 明治四十年代の文学』『樋口一葉私論』
- 野村幸一郎 179
- 千種キムラ・スティーブンソン著『「三四郎」の世界 漱石を読む』
- 飯田祐子 180
- 近藤典彦著『啄木 六の予言』
- 西連寺成子 181
- 日高昭二著『文学テクストの領分』
- 篠原昌彦 182
- 川端俊英著『近代文学にみる人権感覚』
- 平野栄久 183
- 谷悦子著『まど・みちお 研究と資料』
- 宮川健郎 184
- 岩淵宏子・北田幸恵・高良留美子編
- 『フェミニズム批評への招待 近代女性文学を読む』
- 山崎眞紀子 185
- 浦西和彦編『未刊行著作集6 佐藤春夫』
- 曾根博義編『未刊行著作集12 伊藤整』
- 海老原由香 186
- 小森陽一著『漱石を読みなおす』
- 柴市郎 187
- 熊坂敦子著『夏目漱石の世界』
- 越智悦子 188
- 金井景子著『真夜中の彼女たち』
- 山岸郁子 189
- 論究の会編『中村光夫研究』
- 樫原修 190
- 北条常久著『種蒔く人 小牧近江の青春』
- 高橋秀晴 191
- 鶴谷憲三著『太宰治 充溢と欠如』
- 洞口薫子 192
- 米田利昭著『宮沢賢治の手紙』
- 鈴木健司 193
- 関口安義著『この人を見よ 芥川龍之介と聖書』『芥川龍之介』
- 鈴木秀子 194
- 平岡敏夫著『芥川龍之介と現代』
- 水洞幸夫 195
- 平野栄久著『大江健三郎 わたしの同時代ゲーム』
- 中澤千磨夫 196
- 石原亨著『証言 里見弴 ―志賀直哉を語る』
- 鈴木雅恵 197
- 後藤明生著『小説は何処から来たか』
- 清水孝純 198
- 石内徹著『釈 超空 ―人と文学―』
- 持田叙子 199
- 剣持武彦著『言語生活と比較文化』
- 松元季久代 200
- 鷲田小彌太・中澤千磨夫・桒原丈和著『大江健三郎とは誰か』
- 吉田悦志 201
- 浅田隆著『葉山嘉樹 文学的抵抗の軌跡』
- 杉浦晋 202
- 酒井英行著『百閒 愛の歩み・文学の歩み』
- 浅子逸男 203
- 宮川健郎著『宮沢賢治、めまいの練習帳』
- 山根知子 204
- 木村幸雄著『中野重治論 思想と文学の行方』
- 竹内栄美子 205
- 武田信明著『〈個室〉と〈まなざし〉
- ―菊富士ホテルからみる「大正」空間』
- 柳沢孝子 206
- 澤正宏・和田博文編『日本のシュールレアリスム』
- 古俣裕介 207
- 松本鶴雄著『五木寛之論』
- 津田洋行 208
- 日本近代文学会
- 第55集 (1996年 平成8年 10月15日発行) ダウンロード
- 〈特集〉ジェンダーを考える
- 雅号・ローマンス・自称詞 ―『婦女の鑑』のジェンダー戦略―
- 高田知波 1
- 「教育」の言説と読書のパラダイム ―〈内面〉と〈男女〉の表象から―
- 和田敦彦 15
- 「母性表象」におけるジェンダー ―『たけくらべ』・『鳳仙花』をめぐって―
- 関礼子 32
- 〈見ること〉と〈読むこと〉の間に ―近代小説における描写の政治学―
- 金子明雄 45
- 日露戦争下の女性詩
- 中島美幸 61
- 絶対者のジェンダー ―漱石とらいてうの宗教論的対峙―
- 佐々木英昭 76
- 男もすなる…… ―日記のジェンダー・ポリティクス―
- 坪井秀人 90
- ロマン派的子供観の諸問題 ―賢治童話の中の子供たち―
- 押野武志 107
- 肉体の記憶としてのバリ ―山田詠美『熱帯安楽椅子』論―
- 土屋忍 119
- 尾崎紅葉『不言不語』論 ―母親・相続・書くこと ―
- 小平麻衣子 136
- 『三四郎』の寓喩
- 秋山公男 149
- 劇的アイロニーの成立 ―森鷗外『半日』論―
- 古郡康人 162
- くり返す亡霊たち ―萩原朔太郎における映画の一側面について
- 安智史 176
- 横光利一試論 ―『春は馬車にのって』における死の象徴化―
- 日置俊次 189
- 『細雪』のテレフォノロジー ―方法としての電話―
- 畑中基紀 202
- 展望 女が書く自伝 ジェンダー研究の現在が問いかけるもの
- ゴスマン・ヒラリア 217
- 虚妄との闘争へ向けて
- 栗坪良樹 222
- 研究ノート
- 外村繁の文学 ―五個荘というトポス―
- 北川秋雄 227
- 本文と書誌 ―『紅葉全集』から―
- 須田千里 230
- 詩誌『Rien』芸術運動の位相
- 高橋新太郎 234
- 書評 「近代主義」の逆転・再逆転 ―『夏目漱石の世界』・
- 『「三四郎」の世界(漱石を読む)』・『漱石を読みなおす』
- 佐藤泉 238
- 文学の言葉あるいはテクスト ―日高昭二『文学テクストの領分』
- をめぐる断想
- 川津誠 248
- 九○年代フェミニズムはお好き? ―『真夜中の彼女たち』・
- 『フェミニズム批評への招待』を読む―
- 藤森清 255
- 紹介 谷沢永一著『日本近代文学研究叢』全五巻
- 中丸宣明 265
- 秋山勇造著『翻訳の地平 ―翻訳者としての明治の作家』
- 猪狩友一 266
- 新保邦寛著『独歩と藤村 ―明治三十年代文学のコスモロジー』
- 伊狩弘 267
- 松本鶴雄著『ふるさと幻想の彼方 ―白鳥の世界―』
- 柳井まどか 268
- 塚本康彦著『ロマン的作家論』
- 鶴谷憲三 269
- 森鷗外記念館編 山崎一穎監修『森鷗外 明治知識人の歩んだ道』
- 井上優 270
- 瀧本和成著『森鷗外 現代小説の世界』
- 大塚美保 271
- 福本彰著『鷗外歴史小説の研究「歴史其儘」の内実』
- 槇本敦史 272
- 渡邊澄子著『女々しい漱石、雄々しい鷗外』
- 大木正義 273
- 柴田奈美著『子規・漱石・虚子 ―その文芸的交流の研究―』
- 工藤京子 274
- 小森陽一著『出来事としての読むこと』
- 中川成美 275
- 安東璋二著『私論夏目漱石 ―「行人」を基軸として―』
- 佐藤裕子 276
- 細谷博著『凡常の発見 漱石・谷崎・太宰』
- 城殿智行 277
- 中澤千磨夫著『荷風と踊る』
- 島村輝 278
- 松田良一著『永井荷風 ミューズの使徒』
- 中村良衛 279
- 堀巌著『文体復興』
- 花崎育代 280
- 堀江信男著『高村光太郎論 典型的日本人の詩と真実』
- 杉本優 281
- 野村喬著『戯曲と舞臺』
- みなもとごろう 282
- 曽田秀彦著『民衆劇場 ―もう一つの大正デモクラシー―』
- 神山彰 283
- 鈴木貞美著『梶井基次郎 表現する魂』
- 棚田輝嘉 284
- 久保田修著『「春琴抄」の研究』
- 明里千章 285
- 神谷忠孝・安藤宏編『太宰治全作品研究事典』
- 北川秀人 286
- 神谷忠孝・木村一信編『南方徴用作家 ―戦争と文学―』
- 新城郁夫 287
- 横手一彦著『被占領下の文学に関する基礎的研究 資料編』
- 『被占領下の文学に関する基礎的研究 論考編』
- 木村一信 288
- 宮崎潤一著『若き日の井上靖 詩人の出発』
- 東順子 289
- 野島直子著『孤児への意志 ―寺山修司論―』
- 坂東広明 290
- 加藤孝男著『篠弘の歌』
- 小林幸夫 291
- 田中実著『小説の力 ―新しい作品論のために』
- 大井田義彰 292
- 日本近代文学会
- 第56集 (1997年 平成9年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
- 言説(空間)論再考
- 亀井秀雄 1
- 〈国民〉という読者と〈小説革新〉―高山樗牛の「国民文学論」をめぐって―
- 木戸雄一 10
- 方法としての芝居 ―泉鏡花「陽炎座」論―
- 赤間亜生 23
- 「三四郎」論 ―「独身者」共同体と「読書」のテクノロジー―
- 松下浩幸 36
- 精神病学と小説 ―森鷗外「半日」から―
- 井上優 51
- 近代書簡体小説の水脈 ―近松秋江「途中」「見ぬ女の手紙」の可能性―
- 山口直孝 66
- 「偸盗」の挫折と真理 ―沙金と阿濃の場所―
- 友田悦生 81
- 「河童」論 ―翻訳されない狂気としての―
- 松本常彦 94
- 〈夫婦小説〉としての『痴人の愛」 ―谷崎文学と活字メディア―
- 中村三代司 109
- 石川淳「履霜」論 ―時代批判の方法としての戯画・パロディ、そしてノラ―
- 山口俊雄 123
- 太宰治の〈私〉小説 ―「春の盗賊」をめぐって―
- 樫原修 137
- 異文化間の「架橋」と「日本」の浮上
- ―保田與重郎における西欧のアウフヘーベン―
- 柳瀬善治 149
- 三島由紀夫の即日帰郷 ―「サーカス」論―
- 小埜裕二 164
- 血縁への夢 ―川端康成「山の音」論―
- 原善 175
- 大岡昇平における心象の地形 ―「幼年」を中心にして―
- 花崎育代 188
- 展望 一九九六年、結果と展望
- 鈴木貞美 203
- 周縁からの発言
- 藪禎子 213
- 垣間見海外日本研究
- 羽鳥徹哉 219
- 最近の研究から ―藤村を中心に―
- 下山嬢子 224
- 資料室 鷗外資料 ―防衛研究所図書館、東京大学総合図書館・
- 鷗外文庫所蔵資料から―
- 山崎一穎 230
- 漱石の再掲載作品と芥川の初出未詳作品について
- 宇田川昭子 238
- 探索・モダニズム詩誌
- 澤正宏 243
- 書評 二つの荷風論 ―中澤千磨夫「荷風と踊る」
- 松田良一「永井荷風 ―ミューズの使徒」
- 塩崎文雄 246
- ホネも身も有る作家論―谷沢・饗庭・四方田・塚本氏の近著をめぐって― dd>内田道雄 252
- ブックレビュー
- 中谷克己著『母胎幻想論 ―日本近代小説の深層―』
- 鈴木啓子 263
- 平岡敏夫・剣持武彦編『島崎藤村 ―文明批評と詩と小説と』
- 川島秀一 264
- 栂瀬良平著『島崎藤村研究』
- 高橋昌子 265
- 勝呂奏著『正宗白鳥 明治世紀末の青春』
- 大本泉 266
- 浅田隆編『漱石 作品の誕生』
- 松岡京子 267
- 斉藤英雄著『夏目漱石の小説と俳句』
- 藤木直美 268
- 熊坂敦子編『迷羊のゆくえ 漱石と近代』
- 加藤二郎 269
- 岸田正吉著『生命をみつめた作家たち』
- 佐藤洋一 270
- 澤正宏・和田博文編『都市モダニズムの奔流
- 「詩と理論」のレスプリ・ヌーボー』
- 堤玄太 271
- 宮川健郎著『現代児童文学の語るもの』
- 半田淳子 272
- 安藤恭子著『宮沢賢治〈力〉の語るもの』
- 中地文 273
- 秋枝美保著『宮沢賢治 北方への志向』
- 山根知子 274
- 廣瀬晋也著『嘉村礒多論』
- 守安敏久 275
- 東郷克美・寺横武夫編『昭和作家のクロノトポス 井伏鱒二』
- 松本武夫 276
- 野村聡著『伊東静雄』
- 和田茂俊 277
- 岩淵宏子著『宮本百合子 ―家族、政治、そしてフェミニズム―』
- 吉田司雄 278
- 伊藤和也著『エンペドクレスのサンダル』
- 今井清人 279
- 日本近代文学会
- 第57集 (1997年 平成9年 10月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉 日本モダニズムの領域
- 非在なるものへの欲望 ―紅葉的モダニズムの構図―
- 菅聡子 1
- 「天うつ浪」と「ツァラトゥストラ」
- 長沼光彦 12
- モダニズム前夜、文学と科学が出会うとき ―イデオロギー分析の試み―
- 山本芳明 25
- 「春は馬車に乗つて」のドラマツルギー
- 十重田裕一 37
- 芥川文学に於ける狂気とモダニズム ―ストラテジーとしての〈病い〉―
- 田口律男 50
- 自然意識のモダニズム ―近代性から現代性へ―
- 大久保喬樹 65
- モダニズムはざわめく ―モダニティと〈日本〉〈近代〉〈文学〉―
- 中川成美 76
- 匂いとしての〈わたし〉 ―尾崎翠の述語的世界―
- 近藤裕子 90
- モダニズムの文法あるいは井伏鱒二
- 日高昭二 106
- モダニズムの反復 ―金子光晴と「詩人」の回想―
- 城殿智行 122
- 自己可視のモダニズムと三島由記夫の〈反個性〉
- 佐藤秀明 136
- 展望 断想 ―研究の現状について
- 尾形明子 149
- 「西方の人」を論じる憂鬱
- 海老井英次 155
- 「羅生門」の〈語り〉
- ―教材研究におけるナラトロジー導入の可能性と問題点―
- 松本修 160
- 資料室 雑誌「季刊日本橋」細目 ―鏡花、荷風、潤一郎らをめぐって―
- 田中励儀 167
- 「大日本言論報国会」(関西大学図書館所蔵)資料について
- 浦西和彦 172
- 書評 樋口一葉研究の現状と課題 ―近年の研究書から―
- 猪狩友一 179
- 作品論の二つの型 ―細谷博『凡常の発見 漱石・谷崎・太宰』
- 高橋博史『芥川文学の達成と模索
- ―「芋粥」から「六の宮の姫君」まで』―
- 前田久徳 188
- 最近の宮沢賢治研究・雑感
- 栗原敦 195
- ブックレビュー
- 野山嘉正編『詩う作家たち ―詩と小説のあいだ―』
- 石割透 203
- 伊藤淑人著『石川啄木研究 言語と行為』
- 戸塚隆子 204
- 川名大著『昭和俳句 新詩精神の水脈』
- 伊藤一郎 205
- 米倉巌著『「四季」派詩人の詩想と様式』
- 小野隆 206
- 真銅正宏著『永井荷風・音楽の流れる空間』
- 南明日香 207
- 高橋博史著『芥川文学の達成と模索
- ―「芋粥」から「六の宮の姫君」まで』
- 稲田智恵子 208
- 森晴雄著『「桜の樹の下には」論 その他』
- 熊木哲 209
- 森本穫著『阿部知二 ―原郷への旅―』
- 竹松良明 210
- 菅本康之著『フェミニスト花田清輝』
- 杉浦晋 211
- 一條孝夫著『大江健三郎 ―その文学世界と背景』
- 榎本正樹 212
- 松田良一著『向田邦子 心の風景』
- 井上謙 213
- 田所周著『近代文学への思索』
- 小泉浩一郎 214
- 関谷一郎著『シドク 漱石から太宰まで』
- 関谷由美子 215
- 村橋春洋著『夢の崩壊 ―日本近代文学一面』
- 太田一直 216
- 平野栄久著『ドイツと日本の戦後文学を架ける』
- 金子幸代 217
- 木村一信著『もうひとつの文学史「戦争」へのまなざし』
- 小林裕子 218
- 佐藤宗子著『〈現代児童文学〉をふりかえる』宮
- 川健郎 219
- 日本近代文学会
- 第58集 (1998年 平成10年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
- 尾崎紅葉「紅白毒饅頭」論 ―ジャーナリズムとしての連載小説―
- 堀啓子 1
- 溢れでる身体、そして言葉 ―泉鏡花『外科室』試論―
- 鈴木啓子 15
- 旅をする文学 ―明治三○年代日本文学と東アジアネットワーク―
- 佐野正人 30
- 作品・作家情報・モデル情報の相関 ―『新声』の活動を視座として―
- 日比嘉高 44
- 蒲原有明とマラルメ
- 佐藤伸宏 58
- 柳田国男/田山花袋と〈樺太〉
- ―花袋の『アリユウシヤ』『マウカ』をめぐって―
- 五井信 71
- 「インデペンデント」の陥穽 ―漱石における戦争・文明・帝国主義―
- 朴裕河 85
- 『土』論 ―〈境界〉を超える者達―
- 関谷由美子 98
- 『街と村』論 ―罪の変容―
- 倉西聡 113
- 『豊饒の海』における「天皇」 ―欲望される〈絶対者〉―
- 奈良崎英穂 126
- 展望 〈文学〉から文学へ―
- 柴市郎 140
- 西南戦争と文学
- 林原純生 145
- ヤポネシアン・ブックレビュー―
- 花田俊典 150
- 最近の近代文学研究におけるある種の傾向について
- ―〈ホモ・アカデミクス〉の〈イデオロギー装置〉
- 林淑美 157
- 書評 「人と作品」という枠 ―大江健三郎をめぐる近年の研究書から―
- 島村輝 172
- 歴史的把握の試み ―「児童文学」の多様性と総合性―
- 佐藤宗子 179
- ブックレビュー
- 高田知波著『樋口一葉論への射程』
- 峯村至津子 186
- 高桑法子著『幻想のオイフォリー ―泉鏡花を起点として』
- 戸松泉 187
- 鷗外研究会編『森鷗外「スバル」の時代』
- 山崎國紀 188
- 陳明順著『漱石漢詩と禅の思想』
- 加藤二郎 189
- 谷口巌著『『吾輩は猫である』を読む』
- 大野淳一 190
- 石原千秋著『反転する漱石』
- 佐藤泰正 191
- 下山嬢子著『島崎藤村』
- 紅野謙介 192
- 佐々木雅発著『島崎藤村 ―『春』前後―』
- 新保邦寛 193
- 村上林造著『土の文学 ―長塚節・芥川龍之介』
- 佐久間保明 194
- 大津山国夫著『武者小路実篤研究 ―実篤と新しき村―』
- 寺澤浩樹 195
- 江種満子・中山和子編著『総力討論 ジェンダーで読む『或る女』』
- 西垣勤 196
- 永栄啓伸著『評伝 谷崎潤一郎』
- 西荘保 197
- アドリアーナ・ボスカロ編著『谷崎潤一郎 国際シンポジウム』
- 佐伯順子 198
- 片山宏行著『菊池寛の航跡 ―初期文学精神の展開』
- 大西貢 199
- 内田道雄著『内田百閒 ―『冥途』の周辺』
- 酒井英行 200
- 野末明著『康成・鷗外 研究と新資料』
- 杉井和子 201
- 古閑章著『作家論への架橋 ―”読みの共振運動論”序説』
- 池内輝雄 202
- 山崎正純著『転形期の太宰治』
- 川崎和啓 203
- 小林裕子著『佐多稲子 ―体験と時間』
- 北川秋雄 204
- 渡辺みえこ著『女のいない死の楽園 供犠の身体・三島由紀夫』
- 井上隆史 205
- 小林幸夫・品田悦一・鈴木健一・高田祐彦・錦仁・渡部泰明編著
- 『〈うた〉をよむ ―三十一字の詩学』
- 安森敏隆 206
- 飛高隆夫著『近代の詩精神』
- 國生雅子 207
- 坪井秀人著『声の祝祭 日本近代詩と戦争』
- 安智史 208
- 板根俊英著『萩原朔太郎 ―詩の光芒―』
- 松村まき 209
- 坂本正博著『金井直の詩 ―金子光晴・村野四郎の系譜―』
- 東順子 210
- 小森陽一・紅野謙介・高橋修編著
- 『メディア・表象・イデオロギー ―明治三十年代の文化研究』
- 畑有三 211
- 大久保喬樹著『森羅変容 ―近代日本文学と自然』
- 今橋映子 212
- 藤森清著『語りの近代』
- 石田仁志 213
- 和田敦彦著『読むということ テクストと読書の理論から』
- 関礼子 214
- 一柳廣孝著『催眠術の日本近代』
- 市川祥子 215
- 日本近代文学会
- 第59集 (1998年 平成10年 10月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
- 彼らの独歩 ―『文章世界』における「寂しさ」の瀰漫―
- 飯田祐子 1
- 『道草』 ―〈物語〉への異議―
- 藤尾健剛 16
- 佐藤春夫「西班牙犬の家」論 ―夢〈見る〉心地―
- 海老原由香 29
- 〈改造〉時代の学級王国 ―谷崎潤一郎『小さな王国』論―
- 日高佳紀 43
- 「藪の中」における「語らない」ことへの一視点―方法としての歴史的共時性―
- 高橋龍夫 57
- 探偵小説、群衆、マルクス主義 ―平林初之輔の探偵小説論―
- 菅本康之 71
- 記述としての観察者 ―「順子もの」への視点―
- 上田穂積 86
- 井伏鱒二「シグレ島叙景」からの眺望 ―アイロニーとしての都市小説―
- 新城郁夫 100
- 偶然という問題 ―昭和一〇年前後の自然科学および哲学と文学―
- 真銅正宏 114
- 「風博士」論 ―小谷部全一郎の戯画化をめぐって―
- 小林真二 126
- 展望 私小説、そして/あるいは自然主義、この呪われた文学
- 大杉重男 138
- いかに〈女子供〉を語るか
- 久米依子 143
- 近代文学研究に関するインターネットのインフラ整備を……
- 木村功・信時哲朗 149
- 書評 研究の自己言及性について ―近年の藤村研究書から―
- 高橋昌子 157
- 詩的表現史論の新階梯
- ―坪井秀人『声の祝祭 日本近代詩と戦争』のアクチュアリテ―
- 中村三春 164
- 研究ノート
- 『定本横光利一全集』の補充など
- 保昌正夫 171
- ブックレビュー
- 田中邦夫著『二葉亭四迷『浮雲』の成立』
- 尾形国治 174
- 尾西康充著『北村透谷論 ―近代ナショナリズムの潮流の中で―』
- 九里順子 175
- 桑原三郎監修『巖谷小波日記 翻刻と研究』
- 木谷喜美枝 176
- 田中励儀著『泉鏡花 文学の成立』
- 須田千里 177
- 岩佐壮四郎著『抱月のベル・エポック』
- 鎌倉芳信 178
- 内田道雄著『夏目漱石 「明暗」まで』
- 三上公子 179
- 関谷由美子著『漱石・藤村〈主人公〉の影』
- 吉川豊子 180
- 栗田廣美著『亡命・有島武郎のアメリカ ―〈どこでもない所〉への旅』
- 吉田司雄 181
- 川鎭郎著『有島武郎とキリスト教並びにその周辺』
- 宮野光男 182
- 宮沢賢治学会イーハトーブセンター『「春と修羅」第二集研究』
- 大塚常樹 183
- 細谷博著『太宰治』
- 鶴谷憲三 184
- 小笠原幹夫著『歌舞伎から新派へ』
- 林廣親 185
- 佐伯順子著『「色」と「愛」の比較文化史』
- 中澤千磨夫 186
- 飯田祐子著『彼らの物語 ―日本近代文学とジェンダー―』
- 生方智子 187
- 和田博文編『近現代詩を学ぶ人のために』
- 山本康治 188
- 金井景子・金子明雄・紅野謙介・小森陽一・島村輝著
- 『文学がもっと面白くなる』
- 日高昭二 189
- 榎本正樹著『文学するコンピュータ』
- 市川毅 190
- 日本近代文学会
- 第60集 (1999年 平成11年 5月15日発行) ダウンロード
- 〈論文〉
- “母の言葉” ―泉鏡花「化鳥」をめぐって―
- 森田健治 1
- 泉鏡花の〈越前もの〉と東京 ―「水鶏の里」と江島伝助のモデルから―
- 市川祥子 16
- 〈独習〉と〈添削〉と ―佐藤義亮の講義録―
- 宮崎睦之 28
- 文学的欲望の行方 ―日露戦争期における〈未亡人小説〉の消長 ―
- 大久保健治 41
- 「現在」という水源 ―永井荷風『すみだ川』私論―
- 中村良衛 56
- 『こころ』 ―闘争する「書物たち」―
- 篠崎美生子 70
- アジアヘの旅愁 ―横光利一の〈外地〉体験―
- 黒田大河 83
- 『暁の寺』と唯識論 ―『豊饒の海』への視角―
- 柴田勝二 97
- 展望 〈文化研究〉の射程
- 高橋修 111
- 「文学研究」の再編成の秋に
- 戸松泉 117
- 研究ノート
- 太宰治草稿の翻刻をめぐって
- 安藤宏 124
- 書評 漱石の〈顔〉 ―『漱石研究』あるいは小森陽一・石原千秋の漱石論―
- 片岡豊 128
- 〈作家〉の神話をいかに超えるか ―近年の有島武郎研究をめぐって―
- 川上美那子 134
- ジェンダー研究とフェミニズムの危うい関係
- ―近年のジェンダー研究書から―
- 小平麻衣子 141
- ブックレビュー
- 秋山勇造著『埋もれた翻訳 ―近代文学の開拓者たち―』
- 宇佐美毅 148
- 清水孝純著『漱石 そのユートピア的世界』
- 有光隆司 149
- 西村好子著『散歩する漱石 詩と小説の間』
- 村瀬士朗 150
- 半田淳子著『永遠の童話作家 鈴木三重吉』
- 宮澤健太郎 151
- 平岡敏夫著『石川啄木論』
- 米田利昭 152
- 新・フェミニズム批評の会編『「青鞜」を読む』
- 米村みゆき 153
- 山田俊治著『有島武郎 〈作家〉の生成』
- 大野亮司 154
- 橋本迪夫・坂本育雄・寺田清市編『広津和郎著作選集』
- 柳沢孝子 155
- 谷口絹枝著『蒼空の人・井上信子 ―近代女性川柳家の誕生―』
- 北川秋雄 156
- 羽鳥徹哉・原善編『川端康成 全作品研究事典』
- 玉村周 157
- 小笠原克著『小林多喜二とその周圏』
- 前田角蔵 158
- 石内徹著『神西清文藝譜』
- 猪熊雄治 159
- 大塚梓・田中俊廣編『伊東静雄青春書簡 ―詩人への序奏―』
- 飛高隆夫 160
- 外村彰執筆『外村繁書誌稿』
- 久保田暁一 161
- 福島行一著『大仏次郎の横浜』
- 花崎育代 162
- 金井景子・小林裕子・佐藤健一・藤本寿彦編『幸田文の世界』
- 宮内淳子 163
- 二瓶浩明著『宮本輝 宿命のカタルシス』
- 愛川弘丈 164
- 酒井英行著『宮本輝論』
- 山崎眞紀子 165
- 前田角蔵著『文学の中の他者 ―共存の深みヘ―』
- 島村輝 166
- 紅野敏郎著『大正期の文芸叢書』
- 竹松良明 167
- 坂敏弘著『日本近代文学の書誌研究』
- 酒井敏 168
- ハワード・ヒベット+日本文学と笑い研究会編『笑いと創造 第一集』
- 小林真二 169
- 日本近代文学会
『日本近代文学』第61集~第70集
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