『日本近代文学』総目次

『日本近代文学』第41集~第50集

第41集~第50集

第41集~第50集

第41集 (1989年 平成元年 10月15日発行)  ダウンロード
ふたつの「予備兵」 ―泉鏡花と小栗風葉―
吉田昌志  1
『或る女』論 ―「内容」、「方法」、「統轄の座」を問う中で―
石丸晶子  13
下人が強盗になる話 ―「羅生門」論―
杉本裕  27
『蘆刈』論 ―その構造と内実―
永栄啓伸  37
横光利一「機械」「寝園」 ―短編から長編へ―
松村良  50
岸田國士という問題
今村忠純  63
明治文学と家族 覚え書
藪禎子  80
展望 福岡のフェミニズム論争
狩野啓子  94
   消費社会と文学研究
松村友視 100
資料室 『人魚の嘆き』の典拠について
細江光 106
   一字の誤植 ―横光利一全集佚文から―
大屋幸世 111
書評 笠原伸夫著『文明開化の光と影』
山田俊治 114
   和田繁二郎著『明治前期女流作品論 樋口一葉とその前後』
北田幸恵 117
   山崎國紀著『森鷗外 ―基層的論究』
大屋幸世 121
   松井利彦著『軍医森鷗外 ―統帥権と文学』
小泉浩一郎 124
   稲垣達郎著『森鷗外の歴史小説』
蒲生芳郎 126
   小倉脩三著『夏目漱石 ―ウイリアム・ジェームズ受容の周辺
清水孝純 130
   小林一郎著『夏目漱石の研究』
熊坂敦子 133
   川合道雄著『網島梁川とその周辺』
小野寺凡 137
   坪井秀人著『萩原朔太郎論《詩》をひらく』
安藤靖彦 139
   佐々木啓一著『太宰治 演戯と空間』
鶴谷憲三 142
   斉藤末弘著『作品論 椎名麟三』
千葉孝一 145
   水谷昭夫著『福永武彦巡礼 ―風のゆくえ―』
野沢京子 148
   榎本正樹著『大江健三郎 ―八〇年代のテーマとモチーフ―』
島村輝 150
紹介 宮内俊介著『田山花袋書誌』
山本昌一 154
   保昌正夫著『横光利一とその周辺』
玉村周 155
   田鍋幸信編著『中島敦・光と影』
奥野政元 157
   若月忠信著『資料坂口安吾』
関井光男 158
   青山毅著『古書彷徨』
縄田一男 160
日本近代文学会
第42集 (1990年 平成2年 5月15日発行)  ダウンロード 
『落梅集』に於ける藤村の試み ―雅言から漢語併用へ―
藤澤秀幸  1
「ポラーノの広場」論 ―夢想者のゆくえ―
中野新治  12
室生犀星・〈市井鬼もの〉の可能性
大橋毅彦  25
作品と写真の遭遇 ―村野四郎『体操詩集』成立の文脈―
和田博文  39
織田作之助「雨」論 ―初出テキストにおける「性的なもの」について―
宮川康  54
鮎川信夫における〈あなた〉の発見 ―「橋上の人」第一作を中心に―
宮崎真素美  67
〈小特集〉 《語り》の位相
狐のレトリック ―「吉野葛」の語りをめぐって―
千葉俊二  81
『吉野葛』の物語言説と「私」の位相
金子明雄  94
〈語り〉の機能 ―「吉野葛」の場合―
藤森清 107
「春琴抄」真相不在 ―叙述区分による分析―
たつみ都志 117
『春琴抄』 ―語り手〈私〉とその語り―
栗山香 131
展望 「女の視点」・「男の視点」覚え書
石丸晶子 143
   〈うた〉論の行方,等々
長野隆 148
   新『山村暮鳥全集』の編集を終えて ―地方文壇発掘の成果―
佐々木靖章 154
書評 岡保生著『明治文学論集① ―硯友社・一葉の時代―』
       『明治文学論集② ―水脈のうちそと―』
浅井清 159
   手塚昌行著『泉鏡花とその周辺』
吉田昌志 161
   河野仁昭著『蘆花の青春 その京都時代』
平岡敏夫 165
   芦谷信和著『独歩文学の基調』
滝藤満義 168
   塚越和夫著『続明治文学石摺考』
宇佐美毅 171
   小川武敏著『石川啄木』
今井泰子 174
   山本勝正著『夏目漱石文芸の研究』
片岡豊 177
   石崎等著『漱石の方法』
赤井恵子 179
   伊豆利彦著『漱石と天皇制』
深江浩 182
   大田正紀著『近代日本文芸試論 ―透谷・藤村・漱石・武郎―』
友重幸四郎 186
   井上理恵著『久保栄の世界』
永平和雄 189
   佐々木啓一著『太宰治論』
安藤宏 192
   鈴木貞美著『「昭和文学」のために ―フィクションの領略―』
塩崎文雄 195
   宮野光男著『語りえぬものへのつぶやき ―椎名麟三の文学―』
金子博 198
   黒古一夫著『大江健三郎論 ―森の思想と生き方の原理―』
榎本正樹 200
   栗坪良樹著『私を語れ、だが語るな』
柘植光彦 203
   菱川善夫著『私という剣 ―前衛の文学論―』
安森敏隆 206
紹介 藪禎子著『小説の中の女たち』
須波敏子 210
   長谷川泉著『嗚呼玉杯 わが一高の青春』
安川定男 211
   小林豊著『大阪と近代文学』
川口朗 213
   浦西和彦・浅田隆・太田登編『奈良近代文学事典』
伊沢元美 215
   原子朗編著『宮沢賢治語彙辞典』
岩見照代 216
日本近代文学会
第43集 (1990年 平成2年 10月15日発行)  ダウンロード 
代行・模倣・二重化 ―泉鏡花『鶯花徑』論―
中山昭彦  1
ジャンルの交錯・ドラマと小説と ―鷗外『半日』の位置付けのために―
大石直記  16
『心』論 ―〈作品化〉への意志―
関谷由美子  27
〈モダン農村〉の夢 ―小林多喜二「不在地主」論―
島村輝  41
〈小特集〉「私小説」の再検討
「私小説」という問題 ―文芸表現史のための覚書―
鈴木貞美  52
私というカオス ―一読者の立場から―
柳沢孝子  66
私小説論ノート
勝又浩  76
展望 媒介あるいはメッセージという魔術
日高昭二  88
   文化・家族・性
長谷川啓  94
資料室 『芥川龍之介全集』未収録の文章について
須田千里 101
追悼 三好行雄氏を思う
平岡敏夫 105
書評 橋本威著『樋口一葉作品研究』
関礼子 111
   藤井淑禎著『不如帰の時代 ―水底の漱石と青年たち―』
中島国彦 113
   井上百合子著『夏目漱石試論』
吉川豊子 117
   酒井英行著『漱石 その陰翳』
加藤二郎 120
   笹淵友一著『小説家 島崎藤村』
藪禎子 123
   近藤典彦著『国家を撃つ者 石川啄木』
上田博 127
   植栗彌著『有島武郎研究 ―「或る女」まで―』
江種満子 129
   吉川発輝著『佐藤春夫の「車塵集」 ―中国歴朝名媛詩の比較研究』
山敷和男 134
   和田博文著『単独者の場所』
花田俊典 138
   栗坪良樹著『横光利一論』
田口律男 142
   森本穫著『孤児漂白 ―川端康成の世界―』
羽鳥徹哉 145
   奥出健著『川端康成「雪国」を読む』
近藤裕子 148
   永藤武著『小林秀雄の宗教的魂』
細谷博 153
   平岡敏夫著『昭和文学史の残像』Ⅰ・Ⅱ
高橋春雄 156
   荻久保泰幸著『現代日本文学研究』
曾根博義 160
   西村博子著『実存への旅立ち ―三好十郎のドラマトゥルギー―』
みなもとごろう 162
   今西幹一著『正岡子規の短歌の世界』
金井景子 166
   本林勝夫著『斎藤茂吉の研究 ―その生と表現―』
今西幹一 168
   安森敏隆著『幻想の視角 ―斉藤茂吉と塚本邦雄』
菱川善夫 172
   梶木剛著『柳田國男の思想』
小林広一 175
紹介 赤瀬雅子・志保田務著『永井荷風の読書遍歴 ―書誌学的研究―』
八木光昭 180
   保昌正夫著『13人の作家』
遠藤祐 181
   水谷昭夫著『三浦綾子 ―愛と祈りの文芸』
福田準之輔 183
   多木浩二・十川信介・吉田熙生編『前田愛著作集』全六巻
山本芳明 185
   佐々木雅發著『パリ紀行 ―藤村の新生の地を訪ねて』
神田重幸 188
日本近代文学会
第44集 (1991年 平成3年 5月15日発行)  ダウンロード
近代文学成立期と歴史〈物語〉 ―坪内逍遙「時代物語」論をめぐって―
林原純生  1
歴史叙述と小説 ―蘇峰と蘆花の間―
野山嘉正  15
『伊沢蘭軒』の可能性 ―歴史小説と歴史記述の問題に向けて―
柴口順一  24
『惜みなく愛は奪ふ』の基本問題 ―「二十二」中の「抹殺」の意味するもの―
江頭太助  36
〈悲しき道化〉牧野信一
守安敏久  49
堀辰雄とフィリップ・スーポー ―「眠ってゐる男」の成立―
槇山朋子  62
総題「ギリシャ的抒情詩」の最終作品を読む

―西脇順三郎におけるモダニズム詩の行方―

澤正宏  75
行動主義文学としての伊藤整「馬喰の果て」
佐藤公一  94
太宰文学における「罪」の生成 ―『晩年』の崩壊―
安藤宏 107
大岡昇平における〈光〉のイメージと意味
花崎育代 119
大岡昇平『堺港攘夷始末』論 覚え書き
蒲生芳郎 134
展望 日本文学研究にとっての日本語
後藤康二 148
   近代文学研究と物語論の今日と明日
金子明雄 153
   満洲文学の意味
西垣勤 157
   文学と女性学
高桑法子 161
研究の周辺
   日中戦争と丸山薫 ―朝鮮を瞶める視線
藤本寿彦  90
   花袋研究の今後 ―課題は山積
宮内俊介  92
資料室 織田作之助「署長の面会日」 ―職業作家としての出発点―
宮川康 165
書評 須田喜代次著『森鷗外の世界』
酒井敏 170
   西垣勤著『漱石と白樺派』
伊豆利彦 172
   林尚男著『平民社の人々』
木村幸雄 174
   池内輝雄著『志賀直哉の領域』
古来侃 176
   森英一著『秋声から芙美子へ』
榎本正樹 179
   岩崎文人著『一つの水脈 ―独歩・白鳥・鱒二―』
松本鶴雄 181
   柳沢孝子著『牧野信一 イデアの猟人』
守安敏久 183
   鷺只雄著『中島敦論 「狼疾」の方法』
濱川勝彦 185
   柴田勝二著『閉じられない寓話』
大里恭三郎 187
   角田敏郎著『研究と鑑賞 日本近代詩』
佐藤房儀 189
   三好行雄著『近代の抒情』
安藤靖彦 191
紹介 平岡敏夫著『「舞姫」への遠い旅
―ヨーロッパ・アメリカ・中国文学紀行―』
関口安義 194
   長谷川泉著『点滴森鷗外論』
小泉浩一郎 195
   菱川善夫著『菱川善夫評論集成』
太田登 198
   山下一海著『昭和歳時記』
瓜生鉄二 200
   浦西和彦編『開高健書誌』
山内祥史 202
   B. Koyama-Richard: “TOLSTO¨I et le JAPON”
原子朗 203
日本近代文学会
第45集 (1991年 平成3年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉 近代のレトリック
「修辞学」のうちそとの諸問題
原子朗  1
〈現実感〉の修辞学的背景 ―明治初期新聞雑誌の文体
山田俊治  17
緑雨とレトリック ―その型と形式への意志―
池田一彦  31
身体、比喩、レトリック ―徳田秋声『爛』を中心に―
紅野謙介  45
近代詩の縫い目
坪井秀人  58
詩の「発見的認識」をめぐる一試論 ―朔太郎の〈直喩〉の一端―
小関和弘  71
宮沢賢治「春と修羅」、その「心象」宇宙のレトリック
大塚常樹  86
〈統合〉のレトリックを読む ―修辞学的様式論の試み―
中村三春  99
散文のレトリック ―『言語にとって美とはなにか』の読み替えにより―
亀井秀雄 111
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
田山花袋年譜考 ―明治二十年代前半―
沢豊彦 123
『三四郎』の語り手と作者 ―アイロニーからの脱出―
松元季久代 134
『新生』の神話構造 ―閉ざされた書斎の物語―
関谷由美子 147
井伏鱒二「山椒魚」論
日置俊次 166
吉田一穂の詩的方法 ―『海の聖母』から『故園の書』へ―
田村圭司 179
展望 語り論の現在
小森陽一 192
   「詠」むことと「読」まれること
安森敏隆 197
   フェミニズム批評の有効性
岩淵宏子 202
研究の周辺
   ドイツにおける近代日本文学研究
I.日地谷.キルシュネライト 162
   『白樺』とドイツ的なもの ―児島喜久雄の視点から―
山田俊幸 164
書評 川合道雄著『武士のなったキリスト者押川方義 管見』
佐藤泰正 208
   山田博光著『北村透谷と国木田独歩 ―比較文学的研究―』
槇林滉二 210
   清田文武著『鷗外文芸の研究』
須田喜代次 212
   米田利昭著『わたしの漱石』
内田道雄 214
   吉村博任著『魔界への遠近法 泉鏡花論』
種田和加子 216
   大戸三千枝著『長塚節の研究』
平岡敏夫 218
   請川利夫著『高村光太郎の世界』
角田敏郎 221
   宮内淳子著『谷崎潤一郎 ―異郷往還―』
前田久徳 223
   大里恭三郎著『芥川龍之介 ―「藪の中」を解く―』
高橋修 225
   関口安義著『評伝 松岡譲』
菊地弘 227
   黒古一夫著『村上春樹と同時代の作家たち』
   黒古一夫著『村上春樹ザ・ロスト・ワールド』
田中実 229
紹介 T. HIRAOKA: REMAINS ON AKUTAGAWA’S WORKS
石割透 232
日本近代文学会
第46集 (1992年 平成4年 5月15日発行)  ダウンロード
正宗白鳥『地獄』の諸相 ―その交錯した内面劇―
大本泉  1
『彼岸過迄』 ―漱石と門下生―
藤尾健剛  14
変容する聴き手 ―『彼岸過迄』の敬太郎―
工藤京子  29
『行人』論 ―「次男」であること、「子供」であること―
飯田祐子  43
森鷗外「吃逆」の意図と背景 ―オイケンの宗教論と三教会同―
渡辺善雄  61
享楽主義者の系譜 ―ひとつの『死者の書』論として―
持田叙子  72
中野重治における天皇制と性
木村幸雄  86
石川淳「かよひ小町」の方法意識
杉浦晋  99
非在の〈山〉に向かって ―太宰治「桜桃」の姿勢―
勝原晴希 111
『死の島』論 ―福永武彦の純粋小説―
倉西聡 121
展望 国際化時代における日本近代文学 ―あるシンポジウムに参加して―
清水孝純 132
   批評について
高橋昌子 138
   編集・校訂・注釈
十川信介 143
研究の周辺
   連環記 ―表層への戯れ
夏剛  54
   近代文学と伝統文化 ―百閒と「件」を例に―
堀部功夫  56
   在中国戦時下文芸雑誌探訪記
鳥居邦朗  58
書評 薮禎子著『透谷・藤村・一葉』
北川透 148
   滝藤満義著『島崎藤村 ―小説の方法』
岩見照代 150
   矢部彰著『森鷗外 教育の視座』
松木博 152
   笠原伸夫著『評釈「天守物語」 ―妖怪のコスモロジー―』
小林輝冶 154
   太田登著『啄木短歌論考 抒情の軌跡』
本林勝夫 156
   竹盛天雄著『漱石文学の端緒』
玉井敬之 158
   沢豊彦著『近松秋江私論 青春の終焉』
島田昭男 161
   田辺健二著『有島武郎試論』
植栗彌 163
   橋本迪夫著『広津和郎 再考』
坂本育夫 165
   池川敬司著『宮沢賢治とその周縁』
栗原敦 167
   宮沢賢治著『宮沢賢治 近代と反近代』
伊東真一郎 169
   久保田暁一著『椎名麟三とアルべエル・カミュの文学』
斎藤末広 171
   澤正広著『西脇順三郎の詩と詩論』
田中圭司 173
   平野栄久著『開高健 ―闇をはせる光芒』
吉田永宏 176
   石原千秋ほか著『読むための理論 ―文学・思想・批評―』
中村三春 178
紹介 石内徹編『人物書誌体系神西清』
池内輝雄 180
日本近代文学会
第47集 (1992年 平成4年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉 文学表現とメディア
メディアと成島柳北 ―「プリンシプル」なき「プリンシプル」―
山本芳明  1
『こわれ指環』と『この子』
高田知波  13
変異のメディア〈と〉共同体 ―『草迷宮』論
中山昭彦  29
メディアの顔 ―宇野浩二「苦の世界」―
岩佐壮四郎  44
賢治と 映画的表現 ( モンタージュ )
奥山文幸  59
萩原恭次郎 ―『マヴォ』の時代
古俣裕介  71
写真の横断または装置としての川端康成
日高昭二  83
粗描・いわゆる”札幌版”の書物
小笠原克  98
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
『対髑髏』の問題 ―煩悶の明治二十三年へ―
関谷博 108
『化鳥』の語りと構造
須田千里 122
『草枕』 ―朧の美学
秋山公男 135
展望 キルシュネライト著『私小説 ―自己暴露の儀式』の意義
鈴木貞美 147
   複数の性への夢想 ―フェミニズム文学批評との距離―
種田和加子 152
   鷗外研究のために
渡辺善雄 157
研究の周辺
   堀内達夫の死
紅野敏郎 163
書評 清田文武著『鷗外文芸の研究 ―青年期篇』
山崎國紀 165
   佐々木充著『漱石推考』
石井和夫 167
   平岡敏夫著『「坊っちゃん」の世界』
石原千秋 169
   沢豊彦著『田山花袋の詩と詩論』
宮内俊介 171
   青木信雄著『木下尚江研究』
山極圭司 173
   北条常久著『「種蒔く人」研究 ―秋田の同人を中心として』
中川成美 175
紹介 永塚功著『伊藤左千夫の研究』
堀江信男 178
   坂本政親著『加能作次郎の人と文学』
森英一 179
   上田博著『石橋湛山―文芸、社会評論家時代』
上田正行 180
   塩浦林也著『鷲尾雨工の生涯』
縄田一男 182
   猪野謙二著『僕にとっての同時代文学』
小泉浩一郎 183
日本近代文学会
第48集 (1993年 平成5年 5月15日発行)  ダウンロード
『愛弟通信』と独歩の枠小説
後藤康二  1
『高野聖』論 ―「沈黙」の物語―
赤間亜生  12
「蒲団」における二つの告白 ―誘惑としての告白行為―
藤森清  21
久米正雄「父の死」の方法 ―「読者」の回路へ向けて―
山岸郁子  34
『乱菊物語』論 ―典拠及び構想を巡って―
細江光  45
「機械」の映画性
十重田裕一  58
作品としての『歐州紀行』 ―『旅愁』への助走―
黒田大河  70
「呼びかけ小説」論へ ―読書行為の内なる対話―
和田敦彦  83
ラジオ・ドラマの季節 ―久保田万太郎『浮世床小景』の対話―
石川巧  96
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
〈小特集〉 『濹東綺譚』 ―小説の方法
『濹東綺譚』の方法
島村輝 109
『濹東綺譚』における秩序と混沌
中島国彦 122
一人の〈わたくし〉・複数の〈わたくし〉 ―『濹東綺譚』の領域―
金子明雄 135
展望 「仕方がない」日本文学
首藤基澄 148
   「児童文学」という概念消滅保険の売り出しについて
宮川健郎 153
研究の周辺
   日本近代文学における書誌をめぐって ―参考文献目録を中心に―
坂敏弘 156
   近代文学研究の中のアジア
奥出健 160
書評 江頭太助著『有島武郎の研究』
西垣勤 162
   石割透著『〈芥川〉と呼ばれた藝術家 ―中期作品の世界』
清水康次 164
   栗原敦著『宮沢賢治 透明な軌道の上から』
安藤恭子 166
   玉村周著『横光利一』
栗坪良樹 168
   森英一著『林芙美子の形成 ―その生と表現』
長谷川啓 170
   長谷川啓著『佐多稲子論』
大塚博 172
   佐藤公一著『モダニスト 伊藤整』
高柴慎治 174
   柴田勝二著『大江健三郎 ―地上と彼岸』
柘植光彦 177
   紅野謙介著『書物の近代 ―メディアの文学史』
小森陽一 179
   鈴木貞美著『モダン都市の表現 ―自己・幻想・女性』
   和田博文著『テクストの交通学 ―時代のモダン都市』
小関和弘 181
紹介 古俣裕介著『〈前衛〉詩の時代 ―日本の1920年代』
宮崎真素美 184
   鷺只雄著『人物書誌大系・壺井栄』
島田明男 185
   須波敏子著『高橋たか子論』
小田桐弘子 186
   乙骨昭夫著『現代詩人群像 民衆詩派と周囲』
藤本寿彦 187
日本近代文学会
第49集 (1993年 平成5年 10月15日発行)  ダウンロード
〈特集〉 大正期の言説空間
「城の崎にて」における〈自分〉
小林幸夫  1
〈兇賊チグリス〉の行方 ―室生犀星と言語革命―
井上洋子  15
南島オリエンタリズムへの抵抗 ―広津和郎の〈散文精神〉―
押野武志  27
「文明開化」と大正の空無性 ―芥川龍之介「舞踏会」の世界―
海老井英次  39
芥川龍之介『藪の中』について ―比喩としての〈文学〉―
長野隆  52
『新生』ノート ―フランスに行くまで―
江種満子  61
〈世界図〉としての言説空間 ―宮沢賢治「山男の四月」と大正期「赤い鳥」
安藤恭子  74
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
立志の変容 ―国木田独歩「非凡なる凡人」をめぐって―
関肇  87
三富朽葉『爍けた鍵』の成り立ち
小川亮彦 100
『道草』 ―交換・貨幣・書くこと―
柴市郎 115
[北いっぱいの星空に]試読
  ―「異の空間」及び「銀河の窓」の意味するところ―
鈴木健司 127
疾走する足 ―「山犬」から見た犀星文学―
大橋毅彦 143
展望 「仕方がない」日本文学研究
奥野政元 155
   尊敬される書誌とは何か
青木稔弥 160
   作者とは……?
花崎育代 165
研究の周辺
   「鮎川信夫年譜」を編み終えて
牟礼慶子 170
書評 平岡敏夫著『北村透谷研究第四』
槇林滉二 172
   金子幸代著『鷗外と〈女性〉 ―森鷗外論究』
須田喜代次 174
   小泉浩一郎著『テキストのなかの作家たち』
高橋昌子 176
   十川信介著『「銀の匙」を読む』
   堀部功夫著『「銀の匙」考』
森本隆子 178
   杉浦静著『宮沢賢治 明滅する春と修羅 ―心象スケッチという通路』
奥山文幸 181
   羽鳥徹哉著『作家川端の展開』
原善 183
   林淑美著『中野重治 連続する転向』
木村幸雄 186
   栗坪良樹著『現代文学と魔法の絨毯 ―文学史の中の天皇』
佐藤秀明 188
   鈴木貞美著『現代日本文学の思想』
今村忠純 190
紹介 小笠原幹夫著『文学近代化の諸相 ―洋学・戯作・自由民権』
山田俊治 193
   山崎國紀著『鷗外森林太郎』
酒井敏 194
   塩浦彰著『啄木浪漫』
近藤典彦 195
   笠原伸夫著『幻想の水脈から ―物語の古層の露出するとき』
石内徹 197
   神谷忠孝著『葛西善蔵論 ―雪おんなの美学』
田沢基久 198
   嶋岡晨著『《復讐》の文学 ―萩原朔太郎研究』
国生雅子 199
   馬渡憲三郎著『昭和詩史への試み ―表現への架橋』
高橋渡 200
   上田博著『昭和史の正宗白鳥 自由主義への水脈』
大本泉 201
   相馬正一著『若き日の坂口安吾』
浅子逸男 203
   保昌正夫著『昭和文学点描』
鳥居邦朗 204
   紅野敏郎著『雑誌探求』『貫く棒の如きもの』
大屋幸世 205
   木股知史著『イメージの図像学 ―反転する視線』
島村輝 206
日本近代文学会
第50集 (1994年 平成6年 5月15日発行)  ダウンロード
芦屋処女のゆくえ ―鷗外と唯識思想―
大塚美保  1
ジャンルと様式 ―日清戦争前後―
高橋修  13
我が内に潜むもう一人の我 ―谷崎潤一郎・初期小説論―
新保邦寛  24
「明暗」論 ―〈嘘〉についての物語―
飯田祐子  39
プロットの力学/大衆小説の引力 ―菊池寛『真珠夫人』の戦略―
田口律男  52
大衆文学の形成 ―大正末期、昭和初期の文学場再編成の特徴―
坂井セシル  66
「蘆刈」論 ―記憶の中の「遊」女―
日高佳紀  74
澁澤龍彦『高丘親王航海記』論 ―メタフイジックとメタフイクションの間―
跡上史郎  86
性の非対称
坪井秀人  98
展望 新『漱石全集』のことなど
上田正行 111
   作品論・テクスト論・生成論
松沢和宏 116
   言葉と意識
尾形明子 122
研究の周辺
   残念な新岩波『漱石全集』の本文 ―近代文学研究の今後のために―
山下浩 128
   東西思想の接点をめぐって
松村友視 130
書評 北野昭彦著『宮崎湖処子国木田独歩の詩と小説』
滝藤満義 132
   高山亮著『有島武郎の思想と文学 ―クロポトキンを中心に』
江頭太助 134
   酒井英行著『内田百閒〈百鬼〉の愉楽』
石井和夫 136
   大塚常樹著『宮沢賢治 心象の宇宙論』
大沢正善 138
   中野新治著『宮沢賢治・童話の理解』
中地文 140
   竹内清己著『堀辰雄と昭和文学』
十重田裕一 142
   藤本寿彦著『水夫の足』
澤正広 144
   北川秋雄著『佐多稲子研究』
小林裕子 146
紹介 大里恭三郎著『谷崎潤一郎 ―「春琴抄」考― 』
宮内淳子 149
   笠井秋生著『芥川龍之介作品研究』
庄司達也 150
   請川利夫・野末明『高村光太郎のパリ・ロンドン』
角田敏郎 151
   米倉巌著『萩原朔太郎の詩想と論理』
田村圭司 152
   内田照子著『評伝 評論 梶井基次郎』
熊木哲 153
   平山三男著『遺稿『雪国抄』評釈 ―影印本と注釈・論考』
林武志 154
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日本近代文学会
『日本近代文学』第51集~第60集
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