『日本近代文学』総目次

『日本近代文学』第31集~第40集

第31集~第40集

第31集~第40集

第31集 (1984年 昭和59年 10月5日発行)  ダウンロード
『アーネスト・マルトラヴァーズ』『アリス』論
  ―『花柳春話』の原書の志向する作品世界とは何か?―
山本芳明  1
『花柳春話』の志向する世界
高橋修  14
『義血侠血』の変容 ―紅葉改作をめぐって―
松村友視  29
福田英子『妾の半生涯』の語り
関礼子  43
続・啄木への鎮魂歌 ―啄木生誕日再説―
昆豊  57
宮沢賢治の空間認識
大塚常樹  69
「城のある町にて」の世界 ―死と生のロンド―
古閑章  82
「富嶽百景」攷
鶴谷憲三  95
( サン ) セバスチャンの不在 ―『仮面の告白』論―
佐藤秀明 109
『越前竹人形』論
藤井淑禎 123
展望 近・現代文芸史への危言
鈴木貞美 137
    プロレタリア文学研究のなかで
青山毅 143
〈資料室〉坪内逍遙「一種の近眼」について
青木稔弥 148
〈追悼文〉吉田精一先生追憶
平岡敏夫 152
      吉田精一先生を偲ぶ
浅井清 154
書評 助川徳是著『啄木と折蘆』
中山和子 158
   三好行雄著『鷗外と漱石 ―明治のエートス』
蒲生芳郎 162
   亀井秀雄著『感性の変革』
十川信介 166
   紅野敏郎著『昭和文学の水脈』
大久保典夫 169
   蒲生芳郎著『鷗外の歴史小説 ―その詩と真実』
山崎一穎 173
   桶谷秀昭著『保田與重郎』
神谷忠孝 176
   原武哲著『夏目漱石と菅虎雄 布衣禅情を楽しむ心友』
井上百合子 180
   米田利昭著『兵士の歌 ―モニュメントとしての戦地詠』
篠弘 184
紹介 山内祥史編『太宰治〈人物書誌大系〉』
東郷克美 188
   伊狩章著『幸田露伴と樋口一葉』
岡保生 189
   松坂俊夫著『川端康成「掌の小説」研究』
羽鳥徹哉 191
   平岩昭三著『「西遊日誌抄」の世界 ―永井荷風洋行時代の研究― 』
坂上博一 192
   安永武人著『戦時下の作家と作品』
高橋春雄 194
   ヴォルフガング・シャモニ著
    『初期の北村透谷 ―”政治”から”文学”ヘ―』
長谷川泉 196
日本近代文学会
第32集 (1985年 昭和60年 5月7日発行)  ダウンロード
正宗白鳥の美術評 ―作家以前の白鳥・覚え書―
棚田輝嘉  1
「スヰートネス」の構造 ―徳田秋聲「風呂桶」について―
松本徹  13
構光利一・『ある長篇』考 ―〈掃溜〉の中で―
玉村周  24
泉鏡花『山海評判記』 ―暗喩による展開として―
高桑法子  37
保田与重郎の初期古典論をめぐって
水上勲  49
丸山薫、転換期としての昭和八年 ―「水の 精神 ( こころ ) 」を中心として―
藤本寿彦  62
津島佑子論 ―”兄妹”の原風景―
与那覇恵子  75
展望 〈共軛感染〉の森のなかで
今村忠純  87
   八幡薮迷子の弁 ―文学史と取り組んで―
水孝純  93
   ことば・生活・研究
島国彦  98
〈資料室〉在米時代の東海散士 ―二枚の写真から―
大沼敏男 103
書評 竹盛天雄著『鷗外 その紋様』
小泉浩一郎 109
   高田瑞穂著『夏目漱石論 ―漱石文学の今日的意義―』
   山田輝彦著『夏目漱石の文学』
熊坂敦子 112
   竹内清己著『掘辰雄の文学』
日高昭二 116
   長谷川泉著『川端文学の機構』
森本穫 119
紹介 永岡健右著『与謝野鉄幹伝』
逸見久美 123
   藤井公明著『続樋口一葉研究 中島歌子のこと』
木村真佐幸 124
   剣持武彦著『藤村文学序説』
下山嬢子 126
   渡部芳紀著『太宰治 心の王者』
傳馬義澄 127
   水谷昭夫著『たゆまざるものの如く 山本周五郎の生涯』
木村久邇典 129
   三浦仁編『日本近代詩作品年表(明治篇)』
佐藤房儀 130
   小田切進著『近代日本の日記』
杉本邦子 131
   寺園司著『近代文学者の宗教意識』
宮坂覺 133
   大久保典夫著『物語現代文学史 ―1920年代』
高橋世織 134
   ジェイ・ルービン著『風俗壊乱 文学者と明治国家』
Rubin,Jay.Injurious to Public Morals―Writers and Meiji State
今井泰子 136
日本近代文学会
第33集 (1985年 昭和60年 10月9日発行)  ダウンロード
泉鏡花の文学と『アラビヤン・ナイト』
手塚昌行  1
『若菜舟』の成立 ―新派和歌運動史の一断面―
塩浦彰  14
「行人」の構想と「ピェールとジャン」
伊狩章  27
漱石の水脈 ―前田利鎌論―
加藤二郎  40
『或る女』後編の成立 ―自筆原稿による二、三の考察―
内田満  55
小林秀雄の「機械」論 ―陰画化された〈小説〉像―
根岸泰子  66
川端康成「たんぽぽ」序説 ―言葉と生命―
原善  80
展望 沼亀モーラの幻影
小森陽一  93
   文献贅言
栗坪良樹  98
   眼鏡と肉眼
山田有策 103
〈資料室〉井上靖・四高時代の詩作
森英一 108
書評 越智治雄著『近代文学成立期の研究』
清水茂 111
   関良一著『考証と試論 島崎藤村』
山田晃 114
   木股知史著『石川啄木・一九○九年』
米田利昭 118
   江種満子著『有島武郎論』
石丸晶子 121
   上田哲著『宮沢賢治その理想世界への道程』
栗原敦 125
   中山和子著『平野謙 文学における宿命と革命』
小笠原克 128
紹介 岡保生著『明治文壇の雄・尾崎紅葉』
村松定孝 132
   林武志著『川端康成作品研究史』
岩田光子 133
   林武志編著『川端康成戦後作品研究史・文献目録』
   大里恭三郎著『井上靖と深沢七郎』
矢島道弘 135
   浜野卓也著『童話にみる近代作家の原点』
関口安義 138
   マロリ・フロム著・川端康雄訳『宮沢賢治の理想』
萬田務 140
   金釆洙著『川端康成 文学作品における〈死〉の内在様式』
武田勝彦 142
日本近代文学会
第34集 (1986年 昭和61年 10月9日発行)  ダウンロード
明治文学と父の消去、父の復権
勝又浩  1
民友社の文学観 ―蘇峰と愛山―
平林一  14
泉鏡花『化鳥』試論
小川武敏  24
写生小品「桟橋」の成立
須田喜代次  37
「銀の匙」モデル考
堀部功夫  49
『山桜』まで ―石川淳作品史(2)―
鈴木貞美  61
「桜島」論 ―その時空間と「対話劇」―
中沢弥  73
展望 文学史的視野の必要性
神谷忠孝 84
   相対主義への反省 ―自問・自戒として―
原子朗  89
   高橋義孝『森鷗外』のことなど
大屋幸世  95
書評 平岡敏夫著『日露戦後文学の研究』上・下
畑有三 100
   相馬正一著『評伝 太宰治』全三部
塚越和夫 104
紹介 加茂章著『夏目漱石 創造の夜明け』
石井和夫 107
   小久保伍著『近松秋江』
紅野謙介 108
   米倉巌著『伊東静雄 憂情の美学』
安藤靖彦 110
   鈴木二三雄著『梶井基次郎論』
飛高隆夫 111
   橋浦兵一著『作家の育てたことば ―近代文学の主題語―』
清水孝純 113
   奥野政元著『中島敦論考』
鷺只雄 114
日本近代文学会
第35集 (1986年 昭和61年 10月10日発行)  ダウンロード
シンポジウム
方法の可能性を求めて
小森陽一
 ―「痴人の愛」を読む―
野口武彦
山田有策
(司会)東郷克美  1
「南地心中」の成立過程 ―泉鏡花と大阪―
田中励儀  50
谷崎潤一郎「吉野葛」考 ―母恋いの輪唱と変奏―
永栄啓伸  63
朔太郎と白秋 ―『月に吠える』前期に即して―
勝原晴希  75
展望 圭角ある研究寸観
助川徳是  88
   物質的問題のことなど
石崎等  93
資料室 市井清一宛平林彪吾書簡
中尾務 102
書評 中村完著『坪内逍遙論 ―近代日本の物語空間―』
十川信介 107
   前田透著『落合直文』
逸見久美 110
   篠弘著『自然主義と近代短歌』
藤岡武雄 113
   木村一信著『中島敦論』
木村東吉 116
   野山嘉正著『日本近代詩歌史』
高橋世織 119
日本近代文学会
第36集 (1987年 昭和62年 5月10日発行)  ダウンロード
広津柳浪『女子参政蜃中楼』論 ―「語りあうこと」の不在をめぐって
宇佐美毅  1
国木田独歩「武蔵野」 ―作品世界の生成過程―
関肇  15
「春」論 ―神話の終焉―
小仲信孝  30
『何処へ』の行程 ―菅沼健次の系譜―
佐久間保明  44
「行人」の世界 ―「自然」「天」「運命」を通して―
相原和邦  56
「内部に居る人」の病める春
坪井秀人  72
「くれなゐ」論 ―佐多稲子における転向の内実―
北川秋雄  85
展望 『たけくらべ』論争,其の他
藪禎子  98
   フェミニズム批評をめぐって
木村幸雄 104
   声なき声にどう応えるか
藤井淑禎 109
資料室 鷗外の仏文
須田喜代次 115
    ティルダ・へックの記念品から ―有島武郎を見るために―
栗田廣美 120
稲垣達郎追悼 先生の死 ―はるかなる直撃―
竹盛天雄 126
書評 亀井秀雄『戦争と革命の放浪者 二葉亭四迷』
青木稔弥 131
   相馬庸郎著『子規・虚子・碧梧桐 写生文派文学論』
戸松泉 134
   滝藤満義著『国木田独歩論』
下山嬢子 137
   岩佐壮四郎著『世紀末の自然主義 ―明治四十年代文学考―』
平岡敏夫 140
   浦西和彦著『日本プロレタリア文学の研究』
国岡彬一 143
紹介 山敷和男著『論考 服部撫松』
小池正胤 147
日本近代文学会
第37集 (1987年 昭和62年 10月20日発行)  ダウンロード
芝居にみる自由民権
小笠原幹夫  1
『十三夜』の「雨」
田中実  14
〈お佐代さん〉の正体 ―『安井夫人』論―
小林幸夫  27
志賀直哉「清兵衛と瓢箪」論
池内輝雄  41
『痴人の愛』の「西洋」 ―幸福の指数として―
山口政幸  54
昭和16,7年の太宰治と聖書
千葉正昭  68
「白鳥」考 ―吉田一穂の詩想について―
田村圭司  81
谷崎潤一郎「残虐記」の意味
前田久徳  95
展望 MENSURA ZOILI待望論 ―芥川龍之介研究の一隅から―
海老井英次 109
   制度としての「研究文体」
石原千秋 114
高田瑞穂追悼 ある大正的精神の死
東郷克美 119
書評 橋詰静子著『透谷詩考』
津田洋行 126
   佐々木雅発著『鷗外と漱石 ―終わりない言葉―』を読む
蒲生芳郎 129
   佐藤泰正著『夏目漱石論』に就いて
高木文雄 133
   鈴木貞美著『人間の零度、もしくは表現の脱近代』
鳥居邦朗 136
   小沢俊郎著『宮沢賢治論集』
伊藤眞一郎 140
日本近代文学会
第38集 (1988年 昭和63年 5月15日発行)  ダウンロード
〈小特集〉
近代文学と古典文学 ―『近代小説』と『物語』―
藤井貞和
亀井秀雄
松村友視  1
小野の「人情」 ―漱石文学の転回点―
橋浦洋志  43
「別れたる妻に送る手紙」論 ―主人公雪岡の誕生とその意味するもの―
沢豊彦  55
葛西善蔵の初期作品
田澤基久  70
太宰治・「猿面冠者」への道程
安藤宏  81
詩集『わがひとに与ふる哀歌』における「私」
久米依子  95
展望 卵は立てられる!?
浅野洋 108
    台所 ( キッチン ) と文学研究と
江種満子 113
   「昭和文学」にとって「昭和」とは何か
柘植光彦 118
資料室 ハッサン・カン,オーマン,芥川
細江光 124
〈追悼・前田愛〉前田愛の光と影
吉田凞生 134
書評 原子朗著『文体の軌跡』
関谷一郎 143
   瓜生鉄二著『放浪の詩人 尾崎放哉』
坪内稔典 146
   川島秀一著『島崎藤村論考』
   高坂薫著『藤村の世界 ―愛と告白の軌跡―』
橋浦史一 149
   遠藤祐著『谷崎潤一郎 ―小説の構造―』
千葉俊二 152
   佐藤宗子著『「家なき子」の旅』
宮川健郎 156
   森本穫著『魔界遊行 ―川端康成の戦後』
   原善著『川端康成の魔界』
松坂俊夫 159
紹介 越智治雄著『文学の近代 文学論集1』
石崎等 163
日本近代文学会
第39集 (1988年 昭和63年 10月15日発行)  ダウンロード
「鶯花径」 ―鏡花世界における否定の作用―
種田和加子  1
漱石の俳句世界 ―作家漱石に至るまで―
西村好子  13
反転する感性 ―「暗夜行路」論―
石原千秋  27
「古譚」六篇説再考
木村瑞夫  38
展望 「文学研究と文藝評論」のあいだ
和泉あき  47
   研究者が文学者となる時代
野村喬  52
資料室 泉鏡花「蝙蝠物語」とその問題点 ―新資料「新文壇」第六号から―
坂井健  57
書評 石田忠彦著『坪内逍遙研究附・文学論初出資料』
岩佐壮四郎  76
   十川信介著『「ドラマ」・「他界」』
亀井秀雄  79
   二瓶愛蔵著『露伴・風流の人間世界』
登尾豊  82
   山田貞光著『木下尚江と自由民権運動』
広瀬朱実  85
   相原和邦著『漱石文学の研究 ―表現を軸として―』
玉井敬之  88
   秋山公男著『漱石文学論考 ―後期作品の方法と構造―』
石井和夫  91
   海老井英次著『芥川龍之介論攷 ―自己覚醒から解体へ―』
三好行雄  94
   関口安義著『評伝豊島与志雄』
相馬正一  98
   神田重幸著『島木赤彦周辺研究』
山根巴 101
   小森陽一著『構造としての語り』
木股知史 104
        『文体としての物語』
紹介
   嘉部嘉隆編著・檀原みすず共著『森鷗外「舞姫」諸本研究と校本』
清田文武 108
   塚越和夫著『葛西善蔵と芥川龍之介』
石割透 109
   平田利晴著『詩の近代 朔太郎・山頭火』
勝田和學 111
   鈴木昭一著『「夜明け前」研究』
水本精一郎 112
   神谷忠孝著『日本のダダ』
関井光男 114
   兵藤正之助著『川端康成論』
原善 115
   保昌正夫著『横光利一・全集随伴記』
高橋春雄 117
   渡辺喜一郎著『石川淳研究』
狩野啓子 119
日本近代文学会
第40集 (1989年 平成元年 5月15日発行)  ダウンロード
『今戸心中』論 ―アンビヴァレントなテクストとして―
宇佐美毅  1
〈情熱の否定〉と〈非人情〉 ―明治三九年の鷗外・漱石―
大石直記  16
大正初期の夕暮と茂吉
山田吉郎  28
息子の転向/父の転向 ―あるいは、『村の家』の「母」をめぐって―
佐藤健一  41
石川淳「白描」試論 ―その〈語り〉の様相と作品改稿との関係について―
杉浦晋  54
鮎川信夫・詩篇「橋上の人」の位置
  ―〈星のきまっている者はふりむこうとしない〉をめぐりて
山田真素美  68
〈小特集〉近代文学と「東京」
鷗外の場合
出原隆俊  81
『蟹工船』の空間 ―テクスト論のための二、三の注釈
日高昭二  93
井伏鱒二の「東京問題」 ―それでも詩を書く痩せ我慢―
松本鶴雄 107
幾つかのポイント ―宇野浩二と永井荷風―
後藤明生 117
展望 身体=書物=都市を循環する言葉
―前田愛『文学テクスト入門』にふれつつ―
高橋世織 128
   遅まきながら ―方法の血肉化を求めて―
沼沢和子 135
   中村光夫・瀬沼茂樹両氏の方法と現在
小林一郎 140
書評 笠原伸夫著『泉鏡花 エロスの繭』
越野格 147
   中島礼子著『国木田独歩 ―初期作品の世界―』
芦谷信和 151
   松本徹著『徳田秋声』
金井景子 155
   玉井敬之著『漱石研究への道』
   大竹雅則著『夏目漱石論攷』
井上百合子 158
   竹盛天雄著『介山・直哉・龍之介 ―1910年代 孤心と交響―』
遠藤祐 160
   関口安義著『芥川龍之介 実像と虚像』
海老井英次 164
   藤田修一著『谷崎潤一郎論』
『「田園の憂鬱」論 ―大正期の感性―』
影山恒男 167
   坂本育雄著『廣津和郎論考』
橋本迪夫 170
   今村潤子著『川端康成研究』
森本穫 173
   松本鶴雄著『井伏鱒二 ―日常のモティーフ』
寺横武夫 176
   中山和子著『昭和文学の陥穽 ―平野謙とその時代』
栗坪良樹 179
   笠井秋生著『遠藤周作論』
佐藤泰正 182
   木股知史著『〈イメージ〉の近代日本文学誌』
國生雅子 185
   紅野敏郎著『近代日本文学誌 本・人・出版社』
長谷川泉 188
紹介 剣持武彦著『肩の文化、腰の文化 ―比較文学・比較文化論―』
高阪薫 192
   ジェイムズ R・モリタ編『賢治奏鳴』
安藤恭子 193
   半田美永著『劇作家 阪中正夫 ―伝記と資料』
今村忠純 195
日本近代文学会
『日本近代文学』第41集~第50集
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